体臭の発生メカニズム
体臭の発生には『アポクリン腺』と『エクリン腺』という2つの汗腺が関わっている。ワキガなどの体臭は脇の下に多く存在するアポクリン腺から出る汗が原因であると考えられている。アポクリン腺は元々は異性を惹きつけるフェロモンのような役割を果たしていたようだが、現在ではワキガを発生させるだけの遺物のような存在となっており、アポクリン腺を除去してワキガ治療をする人も多くなっているようだ。一方のエクリン腺は体中に400~500万個存在し、体温調整の汗腺として非常に重要な働きをしている。全身に存在するエクリン腺から出る汗はアポクリン腺と違い基本的にはほとんど臭いはしない。ところが、最近では運動不足やエアコンの使いすぎが原因でエクリン腺の機能が低下し、べたべたした臭いのする汗をかく人が増えているという。
体臭の強弱自己チェック法
体臭にも個人差は存在する。自分の体臭は強烈なのかマイルドなのか、チェックする簡単な方法は『耳あか』調べてみることである。ねばねばしたキャラメルのような耳あかならば体臭は強い傾向にあり、湿っている耳あかならば中~弱、乾燥している耳あかならば体臭は弱いといえるだろう。
体臭別におすすめできるデオドラントスプレー
体臭の強弱を自己チェックしたら、次は自分にあった成分をチョイスしよう。体臭が強い人であれば殺菌成分の強い成分を選ぶ必要があるので、『塩化ベンザルコニウム』が配合されている製品や銀配合の製品を選ぶとよいだろう。さらに効果が長続きする直塗りタイプのデオドラントを利用すれば消臭効果の上乗せが期待できる。一方、体臭がそれほど強くない人は『イソプロピルメチルフェノール』などのマイルドな殺菌成分が入った製品を選ぶことをおすすめしたい。
体臭がきつくない人は強力な製品を使わないように注意
体臭があまり強くない人は、強力な殺菌成分の入った製品を使わないように注意してほしい。通常は表皮に存在する常在菌が菌の繁殖を防いでいるが、体臭の強くない人が殺菌成分の強いものを使って常在菌を滅菌してしまうと、黄色ブドウ球菌など強い菌が繁殖し、体臭を悪化させてしまう可能性がある。しっかりと消臭したい気持ちは分かるがやり過ぎないようにしよう。
http://www.ashinari.com/2012/01/30-356480.php
写真素材足成より引用
参考:「制汗剤、選び間違うと逆効果 臭い抑えるポイントは耳」2013年07月15日『朝日新聞』DIGITAL』http://www.asahi.com/national/update/0715/TKY201307150036.html
※この記事はガジェ通ウェブライターの「浅川 クラゲ」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?
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