●クラスタ破壊した1/10の水で3倍の速度で作物を育てる
本技術を使うと、従来の水耕栽培より少ない1/10の量の水で植物を育てることが出来ます。 理由はクラスターが破壊された水は根からの吸収が良くなるためです。 このため、良い作物を育てる条件として水の確保の優先順位が低くなります。 温度や日照条件などはベストだが、水の確保が難しいという場所でも作物の栽培が可能です。
●クラスターが破壊されたことを維持することが重要
クラスターを破壊せずに霧にする方法や、単純にクラスターを破壊するだけの類似技術があります。 しかし、クラスターを破壊してもマイクロ秒(百万分の一秒)のレベルで普通の水に戻ってしまいます。 このため、類似技術ではほとんどクラスター破壊された水が届いていません。 本技術ではミリ秒(千分の一)の時間まで破壊された状態を維持できるため、根まで浸透します。
●三倍早く、美味しく出来る
甘い果実を作るには、水を制限して植物の吸収効率を上げることが昔から行われていました。 本技術では、水分の調整を全て電子的に可能なため、最初は水分を少なくして、成長したら過剰に水や栄養を与えることが自動的に可能です。 従来であれば植え替えや水の調整が必要でしたが、この技術では全自動です。
土や大量の水を使わずに作物を育てることが可能です。
●個別の利点
他にも利点があります。 重複する部分も含めて以下の物があります。
・クラスター破壊された霧で根からの吸収効率が高くなる
・水を循環させないので、バクテリアやカビの発生を抑えられる、肥料で汚染された水が出ない
・スポンジなどの水を保持する部品を使用しない。スポンジもバクテリアの発生の温床です
・与えたものだけを根に吸収されることが出来るので、バクテリアやカビ、放射性物質などの吸収を防ぎます
・水の量をIT技術で制御可能、完全自動化と水分調整ソフトウェアのビジネスが拡大する
・農地を選ぶのに水の確保の重要性は低くなる。 砂漠などでも栽培可能
・重力の影響を受けないので宇宙でも栽培可能
・除草剤不要
・密閉された空間で栽培ができるので、遺伝組み換えなどの不要な強化は不要
です。 筆者の考えでは、消費地でこの技術を使って作物を育てれば、物量コストが減り、高価な水道水を使っても全体では安いと考えます。
現在、農業の工業化といえば、土地、水などの大量の資源と除草剤や遺伝組み換え作物と言った技術ですが、この技術で、自然のままの植物を工場で育てる本当の工業化が行われるのではと感じています。
「IT技術 1/10の水の量で三倍早く収穫 電子霧化水耕法」『YouTube』
問い合わせ先
有限会社 マジマ研究所 03-3941-0464
写真は『アグロ・イノベーション2013』で撮影したものです。
※この記事はガジェ通ウェブライターの「寺平長由」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?
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