亡くなった母の「幸せに生きるためのレシピ」を通じて、残された家族が様々な心の傷を抱えながらも、再生に向かっていく映画『四十九日のレシピ』。11月9日より公開となります。大切なことを母に聞きそびれた主演・百合子を演じるのは永作博美。傷を抱えて再生に向かう姿が女性に共感をさそうと評判の作品です。
そんな本作のような女性の生き様が描かれている作品が11月続々公開。90歳を超えて詩を書き始めた柴田トヨの168万部のベストセラーの映画化『くじけないで』(11月16日公開)、前田敦子が実家に寄生中のフリーターを演じることで話題の『もらとりあむタマ子』。まったく違った道を歩む“女の姿”に注目してみては?
『四十九日のレシピ』
百合子の傷を抱えながらも前向きに生きる姿に共感の嵐!
子供がいない百合子は悩んでいた。夫は愛人との間に子供までできたのに「どちらか選べない」という。判を捺した離婚届と結婚指輪を置いて実家に帰ったが、気持ちは揺れていた。実家に帰る途中に思い出したのは、父親の再婚相手の母を素直に受け入れられなかった自分。子供を産まなかった義母に大切なことを聞きそびれた百合子に遺されたのは、一冊の暮らしのレシピ。そのレシピの1ページにあった「四十九日のレシピ」と書かれていたのは、たった一言「みんなで楽しく、呑んで食べて大宴会」だけ。
百合子は、生前の義母が親交深かった二人の若者と父とともの四十九日の大宴会を通して、母の人生をたどりながら自らの人生に向かい合っていく姿が描かれている。母の遺した一冊のレシピは百合子だけでなく、観客すべてに人生を前向きに生きるためのちょっとしたコツを教えてくれる。
『くじけないで』
90歳からの詩人・柴田トヨさんから元気をもらう!人生、辛くて悲しいことばかりじゃない!
みずみずしく温かなその言葉で多くの人を勇気づけた詩人・柴田トヨさん。初めて詩を綴ったのは90歳を過ぎてから。98歳で刊行された処女詩集「くじけないで」と第2詩集「百歳」は、累計200万部のベストセラーに!何でもない日常をひとつひとつの言葉に置き換えていく中で、自らの人生を振り返るトヨさんの姿が描かれている。
「詩と出会ってわかったのは、人生辛くて悲しいことばかりではないということでした」。そんなトヨさんの言葉はとても奥深く、うっかりすると見落としてしまう日々の小さな幸せを再確認させてくれる。
『もらとりあむタマ子』
ぐうたらタマ子とともに新しい一歩を踏み出そう!
タマ子、23歳。無職。実家で家事も手伝わず就職活動もせず、ただひたすら食べて寝て漫画を読む生活を送っている。テレビを見れば悪態をつき、何か言われればすぐに逆ギレ。秋から冬、そして春から夏へと季節が移りゆく中、タマ子の気持ちにも少しずつ変化が現れていく。ゆっくりと新しい1歩を踏み出すモラトリアムな毎日を過ごすタマ子を見て、新しい1歩を踏み出したくなるはず。
『四十九日のレシピ』ストーリー
熱田家の母・乙美が突然死んだ。娘の百合子は父・良平が心配だからと実家に戻ってくるが、本当は自らの夫との間に問題を抱え、憔悴しきっての帰郷だった。そんな折、百合子と良平の元に派手な服装の少女イモと、日系ブラジル人の青年ハルが現れる。生前の乙美に頼まれ、残された家族の面倒を見にきたのだと言うイモは、乙美がとある「レシピ」を書き残していること、そして四十九日には法要ではなく大宴会をするのが乙美の希望だったという事を2人に伝える。こうして、”四十九日の大宴会“を迎えるまでの、おかしな4人での共同生活が始まるが――。
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