『Acer』より6月末に発売されたAndroid4.2搭載7.9インチタブレット『Iconia A1-810』。2年前に漫画に特化したAndroid端末ということで発売されたマンガロイドシリーズの後継機となる。1024 x 768(4:3)IPS液晶ディスプレイ、重量約410gというスペックで、気軽に漫画を読むのに扱い易い端末となっている。
今回は日本エイサー広報の砂流(すながれ)恵介さんにマンガロイドZの魅力を伺った。
(記事中の写真に写っている人物が砂流さんである。)
※画像がご覧いただけない場合はガジェット通信からご覧ください
●5250円の図書券付きAndroidタブレット“マンガロイドZ”
――さっそくですがインタビューをはじめさせていただきます。
砂流:よろしくお願いします。
――『Iconia A1-810』ことマンガロイドZの特徴を教えて下さい。
砂流:4:3の解像度を採用して漫画、あるいは文字を読むことに特化した点が特徴です。通常のタブレットは16:9か16:10ですが、この解像度は映像にすごく最適化されているんです。一方、マンガロイドは文字を読むのに最適化された解像度の4:3を採用しています。それを、弊社では漫画に特化したAndroid端末ということで“マンガロイド”というキャッチコピーをつけさせていただきました。加えて、イーブックジャパンさんの5250円の図書券をつけさせていただいて販売しているのがこちらのマンガロイドZ(『Iconia A1-810』)です。
――どうしてマンガロイド“Z”なんですか?
砂流:実は2年前にもマンガロイドをやったことがあって、今回はそのアップグレード版です。パワーアップするときって『ドラゴンボール』にして『ももいろクローバー』にしてもZがつくじゃないですか。そういう理由からマンガロイドもマンガロイドZじゃないか、って満場一致で決まりました(笑)
――(笑) 文字に最適化したということでしたが、漫画を選んだ理由は?
砂流:2年前にマンガロイドを出した時もそうだったのですが、日本人って漫画を読む文化がすごく根付いていると思うのです。当時、漫画の電子書籍は余り浸透しておらず、Kindleもそこまで普及していない状態だったのですごく攻めた商品だったと思っています。
――2年前があったから今があるんですね。
砂流:マンガロイドZは重さが410gぐらいなのですが、この重量は漫画1冊が約160gなので漫画3冊分にも満たない重量なんです。例えば10巻分読もうと思うと重量だと1kgを超えてしまうし、本棚も圧迫してしまう。漫画好きな人って本棚いっぱいに漫画がズラーっと並んでいるじゃないですか。そういう人でも、常に増えて行く漫画に本棚を圧迫されることがないのがいいですよね。
――漫画って意外とかさばるし、管理も大変なので電子書籍だと楽ですね。
砂流:あと、今回はイーブックジャパンさんにご協力頂いて5250円分の図書券という、かなり攻めた価格の図書券を入れさせていただいています。これを5250円にするか3150円にするか、1050円にするかという議論があったんですが、僕は最初から5250円を推していました。理由は、名作漫画には10巻を超えるものが多くて、それをまとめて買える5250円分を用意したいと思っていたからです。一度でも電子書籍でまとめて漫画を読むという体験をするとこの端末から離れられなくなるのではと思い、5250円にしました。
――ちなみに、オスカルのコスプレをされていますが、普段は何をされているんですか?
砂流:日本エイサーの宣伝と広報を担当しています。法人以外のメッセージ、製品に関わるものを担当しています。広告を作ったりPRをしたり、カタログを作ったり、店頭のPOPを作ったりまでやっています。最近はAndroidタブレットのプロダクトにも少し関わっていました。
(――見かけによらず、すごい人だったんですね……)
●“何が出来る端末”か一発でわかるキャッチコピー戦略
――端末でこだわっているところはどこですか?
砂流:画面の解像度を4:3にしたところです。この解像度の端末は、iOSではiPad miniが出ていますが、Androidでは非常に珍しい端末です。文字や漫画に最適化された解像度かつ、コミックサイズの持ちやすい大きさで、軽く、価格もお手頃なところですね。
――私もマンガロイドZで漫画を読ませていただきました。端末が持ちやすく、動作も軽くて文字も読みやすくて驚きました。
砂流:ありがとうございます。単純に解像度を比較すると低く見られがちなのですが、漫画を読むにはこれで全く問題ありません。もっと言えば世の中にライバルになる製品がいない商品なんです。広く言えばそれこそKindleやNexus7などありますが、5250円の図書券が入っていて漫画を読むのに特化している端末は他にありません。おかげさまで発売して半年ほど経った現在でも注目して頂き、毎週決まった数売れている端末となっています。
――何が出来るかがわかる端末だと手に取りやすいですね。
砂流:実際にはスペック的にもクアッドコアなので映像を観るにも十分で、何でも出来る端末です。「何でも出来ます!」って言っておきながら何が出来るかわからないことって多いじゃないですか。その「何」の部分を漫画に特化することで訴求しているのがマンガロイドZです。あと、実は4:3ってウェブブラウジングにも最適な解像度だったりもします。
――今回『ベルサイユのばら』にこだわった理由はなんでしょうか?
砂流:カタログでは『賭博黙示録カイジ』を使用させてもらって、いわゆるドロイド君をカイジ風にさせてもらっていたんですが、軽くて買いやすい価格という端末なので女性に合ったドロイド君を考えて出てきたのが『ベルサイユのばら』だったんです。『カイジ』では、ドロイド君に汗を出させてみたり、「ざわ……ざわ……」という言葉を入れさせてもらったりして漫画を読める端末ということアピールしていました。『ベルサイユのばら』は、女性誌などでも受けがよく、Androidの日本語入力システム『Simeji』が『ベルサイユのばら』スキンを出すなど色々な広がりが生まれました。
――すごくインパクトがありますね。
砂流:おかげさまで、店頭で置いていただく時にも『Iconia A1-810』という機種名だけでなくマンガロイドZと併記していただくことが多いです。お客さんが「マンガロイドZ」ありますか?と聞くとお店の人もわかってくれるという。これは完全にキャッチコピーの勝利だと思っています。また、新製品についても企画中です。
――今後、やってみたいコスプレはありますか?
砂流:コスプレですか(笑)ウォーリーをちゃんとやってみたいです。一回、企画で楳図かずおさんの格好をするというのをやったことがあるんですが、それがどうしてもウォーリーにしか見えなくて(笑)やるなら次はガチのウォーリーをやりたいです。
――ぜひ、見てみたいです!お忙しい中どうもありがとうございました。
砂流:ありがとうございました。
Iconia A1-810 製品ページ
http://www.acer.co.jp/mangaroid-z/
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