先日、ガジェット通信で掲載した白味噌トリビアの記事で予告もしておりましたが、京都では定番という西京味噌を使った“西京なべ”。食べたことはないけどなんだかすごくおいしそう! ということで……編集部でも作ってみました!
今回は京料理や京都の家庭料理にも詳しい大原千鶴さんのレシピを参考にしてみました。お鍋に好きな材料を入れて煮込んで火を通していくというイメージが強い鍋料理ですが、こちらのレシピは材料を先に全て火を通しておくというもの。どんなお鍋になるか楽しみです。
参考記事:
「京都の雑煮は白い」「西京味噌は会社の名前」 この冬注目の白味噌トリビアあれこれ
■“西京なべ”を作ってみよう
それでは作ってみます。
関西でいただいた白味噌のお雑煮は関東のものとは全く違うけれどもすごくおいしかったので、この鍋にも期待。
●“西京なべ”の材料(大きめの土鍋使用)
・西京味噌 450g
・昆布とかつおぶしの合わせ出汁 1200cc
昆布 20g
かつおぶし 40g
・練り胡麻 大さじ3
・キャベツ 1/2~1個
・じゃがいも 3個
・人参 2/3本
・せり 1束
・豚バラ肉(ブロック) 800g~1.2kg
・お酢 適量
・長ネギ 1/2本
・からし 適量 ※溶きがらし チューブのものでも良い
●“昆布とかつおぶしの合わせ出汁”の作り方
京都発祥の料理ということで、今回はお出汁をちゃんととってみます。鍋の味の調節用に少し多めに用意。余ったら翌朝のお味噌汁などに使いましょう。お時間がない場合はだしパックや顆粒だしを使っても良いでしょう。
(1) 2000ccのお水を張った鍋に昆布を入れ、火にかけます。あくを取りながら沸騰する直前に昆布を取り出します
(2) 沸騰したらおたま1杯の差し水をして温度を少し下げ、かつおぶしを入れます
(3) 軽く煮立ったら火を止め、あくをとり、かつおぶしが沈んできたらザルでこします。昆布とかつおぶしの合わせ出汁ができました
●“西京なべ”の作り方
(1) じゃがいもと人参は皮をむき、千切りにして下ゆでをします。比較のために今回は男爵とメークインを用意してみました
(2) キャベツは4cm角位の大きめのざく切りにして、固めにゆでておきます
(3) せりは5cm長さに切っておきます
(4) 豚肉ブロックは3~5mmくらいの厚さに切り、軽く塩こしょうをしてサラダ油をひいたフライパンで焼いておきます。肉って気持ちが上がりますね
(5) 薬味用に長ネギは薄切りにしておきます
(6) 昆布とかつおぶしの合わせ出汁に西京味噌と練り胡麻を入れて溶き混ぜます。よく混ざったらOK。味付けはこれだけ、簡単です
(7) 鍋に(6)を入れ、ゆでたキャベツを入れ、ゆでたじゃがいもと人参、豚バラ肉、などの具材を入れ、最後にせりを入れます
※今回は基本の材料の他に、相性の良いという具材の中から、下ゆでしたれんこん、豆腐、生麩、お餅も試してみました
(8) 鍋を火にかけ、温まったらできあがり! 材料は火が通っているので、長く煮込む必要はありません
●“西京なべ”を試食
“西京なべ”を会社のみんなで食べてみました。寒い季節に暖かい鍋はいいですね。
器によそって、ねぎとからしを添えて食べてみます。
紹介されていたレシピでは出し汁に西京味噌と練り胡麻を入れてまぜる段階で一緒に加えることになっていたお酢(ここで入れる場合は小さじ3杯)ですが、今回は味の変化を楽しんでもらうために、お好みで入れてもらうことにしました。
西京味噌の甘さが新鮮。みそと練り胡麻だけでしっかり味が決まっています。すごく温まります。基本の具材もおすすめで追加してみた具材もみんなおいしい。お酢を加えるとまた味が変わってさっぱり食べられます。
●具材の比較と感想
じゃがいもは男爵とメークイン、どちらが合うのだろうということで,両方を試してみましたが、やはり男爵の方が合うという意見がほとんどでした。
相性が良いと紹介されていて、試してみたいくつかの食材はどれもおいしかったです。
・下ゆでしたれんこん・・・女性が好きそうと思って用意しましたが、男性からも高評価でした。この味のお鍋に合いますね
・豆腐・・・鍋の定番、う~んこちらもバッチリ合います
・生麩・・・彩りに入れるときれいです。味はお餅の方が人気がありました
・餅・・・男性受けするかと思いましたが、白味噌にすこし周りがとろけたお餅がおいしい! と女性からも高評価。女性もお餅大好きなんですね
シメに用意したうどんとごはん。どちらもおいしいということでしたが、うどんの方が少し人気が高かったです。
今回作ってみた『西京なべ』。試食をしてくれた全員が初めて食べるのに「おいしいっ!」と喜んでくれました。社内の感想もちょっと紹介します。
写真:おいしそうに“西京なべ”を食べるメガネっ子(男子)たち
寒~い日にありがたいちょっと濃いめのみそ味。体の芯から温まります。豆腐やネギなどおなじみの具材はもちろん、味噌の味によって際立つキャベツの甘さが最高。途中からお酢を入れてサッパリさせると、味が変わって飽きずに食べられます。邪道な洋風鍋はもう卒業だ!(20代女性)野菜と味噌の相性が抜群。根菜をたっぷり食べたい寒い冬にぴったりの鍋です。お酢、からし、ネギなど色々な薬味を楽しめるのでまったく飽きが来ません。特にお酢は、思わず声が出てしまうほど味の雰囲気がガラッと変わるので、一度試してみる価値アリです。シメはごはんでも、うどんでもバッチリ頂けます。(20代男性)
まだまだ寒い日が続きます。寒い日のメニューで頭にすぐ思い浮かぶのは鍋! 下ごしらえが少し必要ですが、後はとっても簡単、西京味噌の甘さが具材を引き立て、体をぽかぽかにしてくれる『西京なべ』。いつもとはちょっと違った味のお鍋を作りたい時にかなりおすすめです。
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