『ガールフレンド(仮)』トップページ

年末年始に放送されたアメーバのテレビコマーシャルでソーシャルゲーム『ガールフレンド(仮)』に登場するヒロインの1人、クロエ・ルメールの自己紹介が大きな話題になっているというニュースはガジェット通信でも何度か取り上げていますが、いきなり発生したクロエブームは短期間で収束するどころかますます拡大傾向にあるようです。

『ガールフレンド(仮)』のCMに登場するキャラが話題に! 「クロエ・ルメールデスョ~」今年のネット流行語大賞ノミネート候補か? – ガジェット通信

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クロエ・ルメール」がマジで人気急上昇中 Googleトレンドでも「急激増加」との結果に 『ニコニコ動画』でも上位独占 – ガジェット通信

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特に『Twitter』や『2ちゃんねる』ではクロエ役の丹下桜さんを知らないと言う書き込みに対し、彼女の全盛期を知るファンが長々と講釈を垂れ始めるという光景が見られるようになって来ました。丹下桜さんが第一線で活躍していたのは今から15年以上も前ですが、せっかくなので彼女の芸歴を振り返ってみましょう。

●第3次声優ブーム真っ最中の1994年にデビュー
丹下さんが声優デビューしたのは今から20年前の1994年でした。この時期はアニメや海外ドラマの吹き替え、ナレーションが中心だった声優の活動分野がCD-ROM採用に伴う大容量化でゲームソフトへ拡大する真っ最中の時期に当たります。文化放送がアニメやゲームの情報番組枠を大幅に拡大したり『声優グランプリ』や『ボイスアニメージュ』などの声優専門誌が創刊したのもこの時期で、現在では“第3次声優ブーム”と呼ばれています。

デビュー作は『忍たま乱太郎』のユキ役(引き継ぎ)。ほぼ同時期に『ママレード・ボーイ』の佐久間すず役でレギュラーを獲得しますが、多くの人が彼女の名前を知ることになったのは何と言っても1995年4月にスタートしたラジオ番組『もっと! ときめきメモリアル』でしょう。タイトルからわかるようにコナミが前年に発売し爆発的なヒットを記録した恋愛シミュレーションゲームのタイアップ番組ですが、スタート前はゲーム本編に出演していたわけでもない(後のドラマシリーズでは秋穂みのり役で出演)彼女の起用を疑問視する声もありました。しかし、放送が始まってしばらくするとオープニングポエムに“やられる”人が続出。現在でも声優業よりラジオパーソナリティの印象が強いという人は少なくありません。

●『カードキャプターさくら』で大ブレイクするも長期活動休止
丹下桜の代表作を挙げろと言われたら10人中9人は間違いなく1998年から2000年まで放送され、映画も2本製作されたCLAMP原作『カードキャプターさくら』の主人公・木之本桜(さくら)役を挙げるでしょう。それまでドラマCDの主演は何本かあり、またNHkで放送された海外ドラマ『アボンリーへの道』でも主演(27話以降引き継ぎ)したものの、テレビアニメの主演はさくら役が初めてでした。本放送当時の人気はキャラクター・声優のどちらも後々まで語り草になるほど凄まじく、放送2年目の1999年には開設されたばかりの『2ちゃんねる』でアニメ板の大半が『さくら』関連スレッドで埋め尽くされたて専用版が分離されたのが象徴的な出来事と言えるでしょう。

ところが同年末に当時の所属事務所を辞め、2000年の映画『カードキャプターさくら 封印されたカード』出演を最後に声優業を休止することを発表。活動休止の理由については不明確な部分が多く、様々な憶測が飛び交いましたが2001年以降は主にユニット「ANGEL」(2005年解散)やファンクラブ限定イベントでの歌手活動を行っていました。

●2009年の『ラブプラス』小早川凛子役で本格的にカムバック
2005年頃からはゲームやドラマCDなどで断続的に声優業を再開しますが、本格的なカムバックと言えるのは2009年に発売された『ラブプラス』の小早川凛子役でしょう。開発時にかつて彼女が所属していた事務所のキャスティング担当者が発した「本気で売るつもりなら丹下桜を連れて来る」の一言が異例の起用につながったというエピソードは、それ以上は何も補足する必要が無いぐらい彼女の声と演技が評価されているからに他ならないと言えるでしょう(参考‥学研パブリッシング『メガミマガジンクリエイターズ』Vol.18、26ページ)。

『ラブプラス』発売後、10年越しでの声優業復帰を正式に宣言しインターネットラジオ『丹下桜のRADIO・A・La・Mode 』を開始(現在も放送中)。アニメの近作には『あにゃまる探偵 キルミンずぅ』の羽鳥カノン役や『ガッチャマン クラウズ』の総裁X役、また主演作品に『マジでオタクなイングリッシュ!りぼんちゃん』の七色りぼん役、またゲームの近作には『Fate/EXTRA』の赤セイバー役などがあります。

そしてクロエ・ルメール役で話題の『ガールフレンド(仮)』は2012年にサービス開始。今年は思わぬ形で再ブレイクを果たす形になりましたが、HiBiKi Radio Stationで配信中のインターネットラジオ番組『ガルフレラジオ ~エレナと木乃子の秘密の放課後~』では1月14日更新の次回(第15回)放送で丹下さんがゲスト出演すると告知されています。

どうやら今年は、丹下桜さんの活躍から目が離せない1年になることは間違いなさそうです。

ガルフレラジオ ~エレナと木乃子の秘密の放課後~
http://hibiki-radio.jp/description/girlfriend

画像:『ガールフレンド(仮)』のトップページ - 年明けからクロエ仕様に変更されている
http://vcard.ameba.jp/ [リンク]

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