「鴨川ホルモー」「プリンセス・トヨトミ」など唯一無二で摩訶不思議な世界観を描く、人気作家・万城目学による同名小説を映画化した『偉大なる、しゅららぼん』が3月8日より公開となります。
滋賀県琵琶湖畔に位置する石走の町には、代々不思議な力を伝承する日出一族が江戸時代から現存する城に暮らしており、分家の息子・涼介(岡田将生)は一族の掟に従い、高校入学を機に力の修行のため日出家本家である城に居候することに。本家跡取りの淡十郎(濱田岳)と日出家の奇妙な風習に振り回される涼介でしたが、思いもよらぬ事件に発展していき……。
“しゅららぼん”って何!? 真っ赤な学ランが可笑しすぎる! など不思議要素満載のこの作品。「台本を読んだ時、はちゃめちゃなお話だなぁと思いました」と笑顔を見せるのは、日出家同様不思議な能力を持つ棗家の跡取りで、淡十郎といがみ合う棗広海(渡辺大)の妹・潮音(しおね)を演じた柏木ひなたさん。
アイドルグループ私立恵比寿中学のメンバーとしてライブ活動をしながら、今回映画初出演を果たしたフレッシュな14歳です。今回は柏木さんに映画出演の感想や今後の目標など色々とお話を聞いてきました!
――『偉大なる、しゅららぼん』で映画初出演おめでとうございます。出演が決定した時はどんな気持ちでしたか?
柏木ひなた(以下、柏木):最初、何の役のオーディションなのか聞かされていなくて。何も分からないまま台本を渡されて4つくらいの役を演じたんですね。その中にはお父さんや校長など男の人の役もあったので「これ私が演じるのかな……?」とちょっと疑問でした(笑)。その後家に台本が届いたのですが、私の名前も役名も何も書いていなかったので、お父さんとお母さんには「落ちたんじゃない?」と言われて。
そうしたら数日後にまた台本が送られてきて「棗潮音:柏木ひなた」と書いてあって、これ受かっちゃったんじゃない!? ってすごく嬉しかったです。
――一度ダメかも? と思っただけに喜びもひとしおですね(笑)。本作はすごく破天荒な物語でしたが、台本を読んだ時に感想はいかがですか?
柏木:はちゃめちゃ過ぎてよく分からない部分が多かったのですが、でも楽しいお話なんだなって事は伝わってきて。完成した作品を観ると音の表現とかがとても格好良かったです。あとはやっぱり赤い制服ってすごいインパクトだなぁと。私は日出家の人間ではありませんが、赤いセーラ服を着てみたかったです。
――あの赤い制服を見ているだけで笑ってしまいそうですが、現場の雰囲気もワイワイとしていたのでしょうか。
柏木:初めての映画の現場で最初は監督さんに怒られたりしないかな、と不安だったのですが、全然そんな事無くて、色々アドバイスをいただけて。あとはやはりお兄さん役の渡辺大さんとお話することが多かったです。
――演技についてお話したり?
柏木:私が演じた潮音ちゃんはセリフが少ない役で、大人しくて優しい雰囲気の普段の私とは違う女の子だったのですが、渡辺さんに「セリフが少ない分表情で気持ちを伝えられる様に頑張って」と励ましていただきました。
――存在感があって、凛とした雰囲気が本当に素敵でした。女優として、アイドルとして、そして普段の柏木さんと、スイッチを切り替える瞬間はあったりするのでしょうか?
柏木:私立恵比寿中学では素の自分を出せていると思います。自分でも、普段の自分とアイドルとしての自分のスイッチがどこで切り替わっているのか分からないんですよね。今日もレコーディングがあって「よし、頑張るぞ」と意気込んでいたはずなのに、気付いたらリラックスしていて。
――自然体でいられるということですね。撮影時はなかなかハードなスケジュールだったのでは?
柏木:撮影で滋賀と東京を行ったり来たりしていたのですが、レッスンに出られない事も多かったんですね。「映画の撮影の為」という理由を言わないまま何度かレッスンを休んでいたので、「なんで教えてくれなかったの?」って皆に思われちゃうんじゃないかとドキドキしていて……。でも、私が撮影に行っている間にマネージャーさんがメンバーに伝えてくれて、そうしたら皆が「映画公開されたら絶対観に行くね!!」って言ってくれてほっと安心しました。
――きっとメンバーの皆さんも楽しみにしているでしょうね! もちろんファンの皆さんも。
柏木:本当に色々な方に観ていただきたいです! 髪の毛を切る前だったので貴重な映像だと思います(笑)。
――今後、女優としての柏木さんを見る機会も増えるかなと思うのですが、目標としている方はいますか?
柏木:米倉涼子さんの大ファンです。新しいドラマが始まるとテンションが上がって、とても幸せです。米倉さんが今までに出たドラマをDVDで遡って観たりもしているので、いつか米倉さんの様なカッコいい大人の女性になれたらなって、憧れています。
――ご活躍を楽しみにしています! どうもありがとうございました。
『偉大なる、しゅららぼん』ストーリー
滋賀県琵琶湖畔に位置する石走(いわばしり)の町には、代々不思議な力を伝承する日出一族が江戸時代から現存する城に暮らしていた。分家の息子・涼介は一族の掟に従い、高校入学を機に力の修行のため日出家の城に居候することに。風変わりな日出家の面々に戸惑う涼介は、日出家の跡取りで最強の力の持ち主とされる高校生・淡十郎に従者扱いされ、振り回される日々を送る。やがて淡十郎の色恋沙汰が、日出家とライバルの棗家を巻き込み、思わぬ騒動へと発展していく。
私立恵比寿中学オフィシャルサイト
http://www.shiritsuebichu.jp/official/pc/
(C)2014映画「偉大なる、しゅららぼん」製作委員会 (C)万城目学/集英社
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