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褒められるのが恐い、愛されるのが恐いという感覚を昔持っていたという話
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褒められるのが恐い、愛されるのが恐いという感覚を昔持っていたという話

2014-03-09 18:30
    褒められるのが恐い、愛されるのが恐いという感覚を昔持っていたという話

    今回はうさみのりやさんのブログ『うさみのりやのブログ』からご寄稿いただきました。

    ■褒められるのが恐い、愛されるのが恐いという感覚を昔持っていたという話
    率直に言うと僕は褒められたり、愛されたりするのが恐かった。「うさみさんスゴいっすね~」とか「うさみさんのことが好きです」とかいうようなことを言われると、表面上は出さないが多くの場合戸惑いを覚えた。最近少しはマシになってそうした言葉を受け入れられるようになったが、かつては褒められるということが恐ろしいことですらあった。これを謙虚という人もいるが、僕はこれは一種の病気だったと思っている。専門用語では「神経症的自尊心」というらしい。

    「第8章 神経症的自尊心(1)」 2001年12月04日 『加藤諦三ホームページ』

    http://www.katotaizo.com/mental/8-1.html

    なぜこうなったかというと自分の成長過程において「人に愛される、褒められる」というのは、「何か成し遂げたから与えられる報酬」であって(例えばテストでいい点を取るとか、人を笑わせて楽しませるとか)、無償で得られるもの(という実感が)なかったからだ。だから人に褒められると「オレはこの人に何かしたっけ」だとか「この人はオレを利用しようとしている」だとか思ってしまう。それは間違えなく病んだ発想だと思う。9割型人が人を愛するとか褒めるとかいうのはそういう「give and take」の関係ではなくて、人が自然にして持つ博愛精神に根ざしたものだと思うのだけれど、なかなかそれを自分に当てはめて考えることができなかった。裏返してみれば人の注目や愛情が欲しくて自分のオリジナルな特性ではない社会的称号を求めたという点は否めなく、例えば東大、官僚、といったたいそうな称号はそういう私の人生のベクトルの結果得られたものと今は理解している。

    この2年間そうした称号が剥奪された状態になり漸く等身大の自分というものを手にすることができて、色々と人が離れていく一方でそれでも自分を支えてくれる人が現れる中で、何らかの自信というものを得られるようになり人の評価を素直に受け入れられるようになってきた。自信とは「自分に弱点があっても、自分が社会にとって人にとって価値があると自分を信じられる感覚」だと思う。そんなわけで、この2年間結構自分の人生は前に進んだように思う。振り返るに自分は精神的なひきこもりだったんだろう。

    結局どんだけ表面を飾っても自分は自分でしかないということだから、良いところも悪いところも含めてそういう自分を認めて前面に出してみたら、意外に受け入れてくれる人はいたという印象である。役所時代を振り返ると「役に立たなければ行けない」というような強迫観念のようなものがあったが、今は結構気楽に、楽しく、、、でも不安定に生きれている。。。。気がする。

    しばらく休日はこんなポエマーな更新を続けていきます。ではでは今回はこの辺で。

    執筆: この記事はうさみのりやさんのブログ『うさみのりやのブログ』からご寄稿いただきました。

    寄稿いただいた記事は2014年03月06日時点のものです。

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