Oculus

『ニコニコ動画』を地上に“だいたい”再現した『ニコニコ超会議』。もちろん“ニコニコ技術部”も例外ではなく、『ニコニコ超会議3』では謎の超技術や最新技術のガジェットなど様々な展示が出展されていた。その中でも注目度が高く、数も多かったのがヘッドマウントディスプレイである『oculus Rift』だ。近年では徐々に民生機としても流通しつつあるヘッドマウントディスプレイだが、この『oculus Rift』は頭の動きに合わせて画面表示も追従するヘッドトラッキングを採用している。このヘッドトラッキングが重要なポイントになるのだが、これは体験レポートを通じてお伝えすることにしよう。

体験してきたのは、超アニメブースの『ToLOVEる』ブース、超時空ニコニコ研究所、超ボーカロイド感謝祭の『Miku Miku Akushu』の3種類。どのブースでも大変興味深いバーチャルリアリティ体験ができたので是非ご一読頂きたい。

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●これぞ最新技術の無駄遣い! 笑顔あふれる『ToLOVEる』ブースを体験
ToLOVEる看板

超アニメエリアのあるホール4。『艦隊これくしょん』、『進撃の巨人』、『アイドルマスター』がひしめく大通り沿いの裏側、会場の壁沿いにひっそりと佇むブースがあった。そこは20分の待ち時間にもかかわらず大勢の男性客が立ち並ぶ人気スポット。退場口から出てくる顔は皆笑顔である。その秘密を探るべく『ToLOVEる』ブースへと潜入した。20分待ちと表示された立て看板だったが、実際には15分程度で入場することができた。

ToLOVEるブース

中へ入ると、部屋には8人分の椅子とパソコン、そして『Oculus Rift』が用意されていた。着席して『Oculus Fift』を装着すると、目の前にはヤミの姿が! 画面の中にはヤミの他に8つの小さなリングがあり、そのリングがある場所の服が透けていくのだ! リングは自分が見つめている視線に応じて移動するのだが、他の人が見つめるリングと重なることで透ける速度が上がる。他のプレイヤーの視線に合わせるか、自分の欲望のまま突き進むかという葛藤があったが、わずか60秒間というプレイ時間の割にはそれなりの成果があったように思う。

●360度カメラで新感覚のライブを体験!
超時空ニコニコ研究所

超時空ニコニコ研究所では、過去から未来まで様々な形の『ニコニコ動画』が展示されていた。ここで体験したのは、360度対応のカメラで撮影したニコファーレでのライブ中継だ。先日無料生放送されていた360度視点の『ニコニコ超パーティ』をご覧になった方は、そちらと同じような映像を想像するとわかりやすいかもしれない。

ディスプレイには正面を向いた状態でニコファーレのステージが見える。そして頭の向きを変えるとそれに応じて会場内にいるかのように映像がついてくる。視点の移動中は若干画質が下がり、視点を落ち着けると徐々に元の画質まで戻る仕様になっている。試しに横を向いたり、後ろを振り向いたりしてみたが、視点移動にはラグもなく快適であった。体感だが、映像というよりは双眼鏡で現場を観ている感覚に近いと感じた。ヘッドマウントディスプレイのため、視界中に外界の様子が一切なく、ヘッドフォンも装着すれば完全に没入することが可能となる。さすがに装着感はあったので若干の現実感はあったが、今後更に高画質化していくにつれて、より没入感のあるバーチャルリアリティの世界に近づいていくだろう。

●幕張でボーカロイドと握手! ここはもう2次元だ!
ミクと握手

最後に紹介するのは超ボーカロイド感謝祭ブースにあった『Miku Miku Akushu』。列に並ぶと、スタッフからティッシュペーパーとウェットティッシュを渡される。『Oculus Rift』と接触する目の周りと、握手をする手を拭くためのものだが、まるでアイドルの握手会のようだと感じた。自分の番がやってきて『Oculus Rift』を装着すると目の前には初音ミクがいて、こっちを見ている。その状態で握手をするために『Miku Miku Akushu』へとスタッフによって手を誘導されたのだが、周囲が見えない状態で手を引かれたためミクさん自ら手を握らせてくれたかのような錯覚に陥り、このシステムのヤバさに気づいてしまった。

ディスプレイミクさん

手を握って軽く縦に振ると、ミクさんが笑顔になって応じてくれてとてもかわいい。ちょっと強く引っ張ると嫌がるのもまたかわいい。画面からミクさんが見えなくなるぐらいまで後ろを向くと、ミクさんが手を引っ張ってくる。これもかわいい。そして去り際にはミクさんが手を振ってくれる。最後までかわいい。今回の体験でわかったのだが、初音ミクは実在する。間違いない。

若干暴走気味に『Oculus Rift』の体験レポートをお伝えしたが、いかがだっただろうか。『ニコニコ超会議』ならではの活用方法であったが、体験ブースにも待機列が絶えないほど興味をもったユーザーが多かったのは理系離れが叫ばれる昨今では朗報であろう。今までに体験したことのない新たなコンテンツを生み出す可能性を秘めた『Oculus Rift』に要注目だ。

ニコニコ超会議公式サイト
http://www.chokaigi.jp/

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