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4月27日、帝国ホテル大阪に隣接する大阪OAPプラザで開催された『アンタ あの娘の何なのさ!』。

一見、ダウン・タウン・ブギウギ・バンドの名曲をほうふつするいかめしいタイトルだが、実はなんと日本各地の11蔵から実力派の女性醸造家が集まる日本酒イベント。

【参加醸造家】

宮城    川名由倫 『黄金澤』

http://www.k2.dion.ne.jp/~koganesa/

栃木    柏瀬英子 『若駒』

http://www.nande.com/wakakoma/index.htm

愛知    澤田薫 『白老』

http://www.hakurou.com/

三重    森喜るみ子 『るみ子の酒』

http://homepage3.nifty.com/moriki/

岐阜     林里榮子 『百十郎』

http://www.eiichi.co.jp/jp/brand/oneten.html

石川     白藤暁子 『奥能登の白菊』

http://www.hakutousyuzou.jp/

滋賀     平井弘子 『浅茅生』

http://www.biwa.ne.jp/~asajio/

京都     長慶寺久仁子 『伊根満開』

http://kuramoto-mukai.jp/

島根     浅野理可 『石見銀山』

http://www.ichinomiya-s.jp/

愛媛     武知美佳 『京ひな』

http://www.sakaroku-syuzo.co.jp/

高知     有澤綾 『文佳人』

http://jin6.exblog.jp/

全国の名産品をつまみに彼女たちの醸したお酒を楽しめ、また身近に言葉も交わすことができるというまたとない機会。11時30分の開場時刻には会場はすでに数百人の日本酒ファンであふれかえっていた。

各蔵のブースに揃えられているのは、純米酒を中心に春らしい生酒、定番酒から技術の粋を集めた大吟醸までさまざま。はじめは真剣なきき酒をきどっていた参加者たちも、あまりの美味しさに次第にピッチがあがってゆき、あちこち駆け回って盃を飲み干すさまはまさしく"はしご酒"。みるみるうちに真っ赤な顔が増えてゆく。

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宴もたけなわになった頃合で、会場中央に設営されたステージでシャンソン歌手『ZaZa』さんのライブ。

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次いで女性醸造家たちのトークショー。

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イベント主催者で日本酒評論家の中野恵利さんの軽妙な司会で、普段は絶対に聞くことのできない蔵の内情、プライベート、酒造りへの情熱、弱音などがぶっちゃけられる。

「旦那より働いてるのに"扶養家族"」

「給料はおろか生活費ももらったことがないので、自分のものは結婚時の持参金でまかなっていた」

「子育てと家事をこなした上でさらに睡眠時間2、3時間のハードな蔵仕事」

「入りたての頃は男性蔵人に無視されていた」

など女性ならでは苦労話は実にリアルで、酒造業界のシビアな現状がうかがわれたが、彼女たちの語り口は終始明るく前向き。かえって聴く者に伝統文化の担い手としての矜持を感じさせていた。

筆者が約4時間の取材中にいただいたお酒は……試飲用の小さなグラスだったので量は知れているが……15杯ほど。普段ならべろんべろんになっていてもおかしくないが、質の高いお酒ばかりなので盃を重ねるごとにほどよく気持ちが引き締まり、だらしなく酔っ払う気がしなかった。

それぞれのお酒の評価は書ききれないが、それぞれ「ただ酔うためだけの酒ではない」水準にあることは確かだ。

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今回のイベントに参加した蔵のお酒はインターネット通販、各地の百貨店、酒販店などで購入することができる。

あでやかな女性の造り手を思い浮かべながら飲む酒はまた格別。ぜひぜひ多くの方にお試しいただきたいものだ。

※取材にご協力いただいた『杜氏屋』さんに感謝いたします

http://www.toujiya.com/

※この記事はガジェ通ウェブライターの「中将タカノリ」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?

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