沈静化のきざしを見せない『美味しんぼ』騒動。問題となっている「福島の真実」編は来週月曜日発売の『週刊ビッグコミックスピリッツ』で一段落となるとのこと。識者や編集部の見解等を掲載するということだが、ネット上ではその内容にもツッコミどころが多数あるという話もチラホラ。まだまだ議論は紛糾するのではないかと思われる。
そんな中で、『C.S.C.NAOMIEブログ』の
「勝手に『美味しんぼ』を初期設定に直してみた」
http://kazutoshimaru.net/?post_type=naomie&p=4360
というエントリーが話題になっているようだ。
『C.S.C.NAOMIEブログ』では、『不倒城』の
「何故みんな、今回の美味しんぼが面白かったか面白くなかったかの話をしないのか」
http://mubou.seesaa.net/article/397076272.html
というエントリーが腑に落ちたとまず紹介する。
見てみると、
かつての美味しんぼには、読者にカタルシスを提供する仕組みがきちんと用意されていました。・山岡の、組織に対する反骨精神とそれによるヒーロー性
・圧倒的な敵役としての海原雄山と、その横暴さによるストレス
・それに対して、山岡が海原雄山に一矢を報いることの出来るカタルシス
・それ以外にも、食通ぶって知識をひけらかしている嫌味なキャラを山岡がへこませるカタルシス
・トラブルメーカー、コミカル枠として色々ドジをやる富井の存在
・東西新聞社の人間関係と絡んだ、栗田とのラブコメ要素一見して頂けば分かると思うんですが、これらの要素、現在の美味しんぼではほぼ全滅です。せいぜい富井くらいしか残っていません(最近頻度低いけど)。吾らの唯一の希望、富井。頑張れ富井。
との記述が。
確かに、『美味しんぼ』の山岡士郎や海原雄山など、初登場のときからキャラの性格などがいつの間にか変わっているというのは定説だと思われる。小泉局長は大原社主に対して初登場のときには「私(大原社主)に喧嘩を売り続けて出世した男」とか言われていたのが、いつの間にか太鼓持ちになっていたりするのがその代表例か。上述にもあるように、一貫して変わらないのは富井副部長が愛すべきダメダメの恐妻家ということぐらいだろうか。(「局長」や「副部長」は地位が変わったらしいですがそれはそれで)
そんな感じで、『C.S.C.NAOMIEブログ』では初期の人格破綻者のような雄山とそれに反発する山岡が「福島対決」をするというパロディ作品が描かれている。富井副部長が富岡部長になっているのはまあご愛嬌といった感じ。ギャグ混じりで無茶苦茶ではあるが、「あー、初期ってなんとなくこんな感じだったかなあ」とニヤリとしてしまうかも。初期の雄山なら確かに「福島のものなど食えるかー!!」と言いかねない?
興味のある方は、一度ご覧になってみてはいかがだろうか。
※画像は『C.S.C.NAOMIEブログ』より
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