2014年5月末にフォルクスワーゲングループのファン感謝イベント・ヴェルターゼがオーストリアのヴェルター湖畔で開催され、先日発表されたばかりの『GTI ロードスター ビジョン グランツーリスモ』の初披露がされた。プレイステーション3用ゲームソフト『グランツーリスモ6』とのコラボプロジェクトとして生み出されたこの車は、ゲーム内では6月のDLCで追加される予定だ。
会場には『グランツーリスモ』シリーズのプロデューサーである山内一典さんが来ており、まるで我が子を見るようなご満悦の表情を浮かべていた。文字通り、ゲームからそのまま飛び出した洗練されたフォルムに、スポーツカーであることを象徴するような赤いボディがカッコいい!
●山内一典さん特別インタビュー
――『ヴェルターゼ』に来られた目的は何ですか?
山内一典(以下、山内):もちろん『フォルクスワーゲン GTI ロードスター ビジョン グランツーリスモ』のアンベール(公開)です!
――『ヴェルターゼ』には毎年来られているんですか?
山内:今回が初めてです。
――今回の『ヴェルターゼ』ですが、山内さんは何に注目されていますか?
山内:これほど巨大なユーザーコミュニティに支えられている車(イベント)があるんだ、ということを日本の皆さんに伝えたい。これはもう、想像できない規模です。だってもう街中全部がそうじゃないですか。僕も「湖畔でやる」と聞いて、どんなイベントか事前に想像できなかったんですけど、一昨日(現地に)入って、(ユーザーが)続々とやってくるでしょ。そして道沿いに皆ただゴルフを眺めるためだけに集まっているじゃないですか。あぁいう景色って、本当に日本では想像つかないし、やっぱり、車がそれだけたくさんのユーザーに愛されている、しかも若い男の子がそういった車に乗ってたりするでしょ。それがね、やっぱりこのイベントで一番大事なとこなんじゃないでしょうか。
――日本のユーザーに向けてコメントをお願いします!
山内:日本にも、全体にはゴルフファンがたくさん居るんですよ。だからね、聖地巡礼じゃないけど、一回ここ(『ヴェルターゼ』)に来た方が良いよね。
●フォルクスワーゲン GTI ロードスター ビジョン グランツーリスモ
2シーターながらV6 TSIツインターボエンジンを搭載し、最大トルク67.9kgm、最大出力503ps、そして車重は1,430kgというまさしく規格外のモンスターマシン。0-100m加速は3.6秒、最高速309km/hを叩き出す(メーカー公称値)。この特徴的な赤のメタリックカラーは、「グランツーリスモレッド」と名付けられ、車が静止した状態でも挑発的かつ攻撃的な印象を放つことを目指している。
『ビジョン グランツーリスモ』は、「グランツーリスモ」シリーズ15周年を記念し、世界的な自動車メーカーや自動車ブランドが、「グランツーリスモ」のために自動車をデザインするというプロジェクトである。フォルクスワーゲンがポリフォニーデジタルよりオファーを受けた際、これを躊躇うことなく快諾。すぐさま若手エンジニアからデザインを募る社内コンペを行い、フォルクスワーゲンのデザイン部長であるクラウス・ビショフと山内一典さんにより現在の姿に至る最終デザインが決定された。
「グランツーリスモ」のためのデザインとして、フォルクスワーゲンのデザイナー達は費用感に縛られることのない自由な設計を楽しみつつ、その結果誕生したのが、今までに無い最も壮観なゴルフGTIである。
■ビジョン GTI特設サイト(フォルクスワーゲン)
https://www.40yearsgolf.com/visiongti [リンク]
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