梅雨時になると患者が急増してくるイメージがある水虫。日本皮膚科学会の発表によると、日本人の約5人に1人が水虫にかかっているらしい。患者数だけみると国民病ともいえる水虫だが、なぜこんなにも患者数が多いのだろうか。ここでは水虫の原因と具体的な対処法を紹介していきたい。
●水虫の原因はカビ?
昔、水を張った田んぼで農作業をしていた人たちの間で水虫がはやった。当時の人たちは水にいる見えない虫に刺されたのが原因と考えており、そこで水虫という名前が出来上がったようだ。しかし、水虫の原因は見えない虫ではなく真菌である。水虫やぜにたむし、いんきんたむしはいずれも白せん菌という真菌が体にすみついて起きる。真菌というと聞きなれないかもしれないが、要はカビの一種である。これらの真菌が悪さをすることによって痒みやジュクジュクした症状を引き起こすのである。そして、湿度の高い梅雨時はカビの発生しやすい時期でもある。だから、梅雨時になると水虫にかかる人が増えるのだろう。
●水虫の予防にはどんな方法がある?
水虫がカビの一種である以上、対処方法はシンプルだ。カビが繁殖できない環境を足に与えるべきだろう。そのために欠かせないのが以下になる。
・足を常に清潔に保ち、乾燥させておく。
・周囲の人に感染しないよう、スリッパやタオル、バスマットを共有しない。
●水虫になってしまった時は?
水虫になってしまった際は、皮膚科に通って治すか市販薬を使って自分で治すという方法が考えられる。もし、市販薬を使って自分で治すのであれば、チェックしてほしいのが第三世代と呼ばれる”ブテナフィン”や”ラノコナゾール”などの成分が入った水虫薬だ。昔からある水虫薬よりも強力な作用が期待できるだろう。それらの成分に加えてかゆみを抑える抗ヒスタミン成分の”クロルフェニラミン”、局所麻酔成分である”ジブカイン”などの成分の入った水虫薬を選べば、つらい痒みをしのぐ助けになるだろう。ただし、爪にできた水虫は市販薬では治せないので、そういった人はすぐに皮膚科を受診していただきたい。
水虫に一度かかってしまうと、カビであるために足の中に根を張ってしまう。その為、症状が消えても根治していない可能性があるので三か月は薬を塗り続けてしっかりと治すことをお勧めする。
※画像は『足成』より引用 http://www.ashinari.com/2014/03/22-387566.php photo by AkinoAnn
※この記事はガジェ通ウェブライターの「浅川クラゲ」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?
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