ウディ・アレンが自身の監督作品以外の作品に14年ぶりに出演する『ジゴロ・イン・ニューヨーク』。監督・脚本・主演を、その独特な演技で観客を魅了する個性派俳優ジョン・タトゥーロが務める話題作が、7月11日(金)より公開中です。
本作はフィオラヴァンテ(ジョン・タトゥーロ)が友人・マレー(ウディ・アレン)の迷案によって、ジゴロビジネスを開業するところから物語は始まります。意外にも開業するやいなや、次々と裕福なマダムたちが殺到し大繁盛。美男子と言えるほど、完璧なルックスではないフィオラヴァンテに多くの女性たちがハマってしまうのはなぜなのか? 女性を惹きつける“ジゴロの魅力”が本作で語られています。
彼の最初の顧客となるのは、裕福で絵に書いたような完璧な結婚生活を送っていたにもかかわらず、フィオラヴァンテとの出会いを求める、パーカー医師(シャロン・ストーン)。彼女を演じるシャロン・ストーンは,
「彼女は、まるでまだ開花していない花のようなのよ。自分自身が開花し始める頃、自身を曝け出すことがとても不思議な感覚で、様々な感情が沸いてくるの。その気持ち良さ、そういう全てが彼女にとって大きな喜びなのよ。彼女は50歳であって、20歳じゃない。たとえ幾つになっても新しい自分自身を発見するということは、とても感動的だわ」と話し、彼の“ジゴロ”としての魅力についても、
「フィオラヴァンテが女性たちに提供するものとは彼の存在そのものよ。一緒にそこに居てくれて、自分に向き合って関わろうとしてくれて、豊かな愛情も注いでくれる。そして、自分のために心も寄り添わせてくれる。自分にとってそれ以上魅力的な人はいないでしょう?」と語っています。
また、正統派ユダヤ教のアヴィガル(ヴァネッサ・パラディ)もフィオラヴァンテの顧客となる一人。一見、彼が彼女に提供するのは実に控えめに映るものの、「彼は彼女の頭と心が何を求めているかということに心から注意を傾けるの」とアヴィガル演じるヴァネッサ・パラディが語っています。
ヴァネッサ同様、フィオラヴァンテを演じ、監督でもあるジョン・タトゥーロも「セックスが好きだという男性が必ずしも女性を好きだとは限らない。フィオラヴァンテは彼女たちの話の聞き役になることを厭わず、彼女たちに対してとても敏感で優しいんだ」と、フィオラヴァンテの魅力とは女性が本当に心から求めているものを理解できるという能力にあることを明かしました。
ワケありの女性たちが心を掴まれてしまうのも納得してしまうほど、女心を知り尽くした“ジゴロ”、フィオラヴァンテ。彼の癒し“テクニック”をぜひ劇中で体験してみては?
『ジゴロ・イン・ニューヨーク』ストーリー
ブルックリンの本屋店主(ウディ・アレン)は、つぶれそうな店をどうしたものかと苦悩の日々。そして思いついたのは、花屋のバイトの友人(ジョン・タトゥーロ)をジゴロにして、男娼ビジネスをスタートさせるという迷案?!戸惑う友人を口説き、ジゴロビジネスを開業するやいなや、意外にもクールでダンディなジゴロは裕福な女性たちをたちまち夢中にさせていく。ところがある未亡人(ヴァネッサ・パラディ)と恋に落ちてしまい……。
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