舛添要一都知事の訪韓に対して都民から批判が寄せられていると報じられたり、朝日新聞が慰安婦報道の過去記事を撤回したり、産経新聞の朴槿恵大統領記事が韓国から抗議されたりと、何かと韓国との関係が取りざたされる昨今。とはいえ韓国、そして中国・北朝鮮以外のアジア諸国とはさほど揉め事は起こっておらず、それ以外のアジア諸国は“親日”という見方をされることが多いように思われる。
6月、ジャーナリストで旅行作家の丸山ゴンザレス氏の著書『アジア親日の履歴書』が発売された。台湾をはじめ、モンゴルやインドネシア、シンガポールなど15か国の歴史や文化などを紐解き、それらの国々と日本の関係を解説。
モンゴル 日本から送られてた100台のバスが街中を走っているインドネシア 五輪真弓の曲から見えてくる日本の芸能界とのつながり
タイ 関係強化に貢献したのが山田長政にいしだ壱成!?
ミャンマー 日本軍が育成した「30人の志士」が建国に貢献
インド 中村屋のカレーと独立戦争の意外なつながり
フィリピン 日本の歌謡曲に心打たれて戦犯を釈放
……などなど、興味深いエピソードが次々に登場する。
冒頭で筆者は、「良い面を見ていくことで今後のアジア関係を考えていきたい」と語っている。
いわゆる“反日”の国々に対しての批判本がここのところかなり多く出版されているように感じられるが、それとは少し異なった視点の1冊。お読みになってみてはいかがだろう。
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