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筆者も毎年楽しみにしている、クエンティン・タランティーノ監督の独断と偏見による年間ベスト映画ランキング。中にはしばしば「んっ!?」と思う映画も混じっていたりいなかったりするのはご愛嬌(きょう)。そのタランティーノ監督が、2013年10月時点で発表した昨年のベスト映画トップ10をすべてひっくり返し、第18回釜山国際映画祭のティーチインにて「今年のナンバーワン作品だ!」と絶賛して話題となったイスラエル映画『オオカミは嘘をつく』(原題:『BIG BAD WOLVES』)が、11月22日(土)よりいよいよ日本公開となります。本日、その予告編とポスターが解禁となりました。

<ストーリー>

イスラエルの森の中で起きた、ある凄惨な少女暴行殺人事件。気弱で善良そうな容疑者、容疑者に復習を企む被害者の父親、型破りな不法捜査に乗り出す粗野な刑事――。本当に容疑者は犯人なのか? 被害者の遺族はここまで過剰な復讐(しゅう)を許されるのか? 刑事=正義と言えるのか? あなたの固定観念は覆り、これまで経験したことのない感情が沸き起こる。そして、衝撃の結末が待ち受ける……。果たして本当の“悪”とは何なのか――!?

映画『オオカミは嘘をつく』劇場予告編(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=YpwERep2TUw&list=UU6klcAmXIQmfAiRVyqPO--Q

公開されたポスタービジュアルには、オオカミのシルエットの中に写る“容疑者”、“被害者の父”、“刑事”の3人の男たち。オオカミが牙をむくのは、赤ずきんを彷彿(ほうふつ)とさせる赤い服の少女です。予告編では、その少女の死が発端となって、3人の男たちが対立することとなり、徐々に破滅へと向かっていく様子が描かれます。見た目は善良な“容疑者”に対して、容赦ない暴行を加える“被害者の父”。被害者側とはいえ、狂気の復讐者となり、暴力を正当化することは許されるのでしょうか? 予告編に描かれる彼らの姿を観ただけでは、どちらが正義でどちらが悪かという判断がつかなくなり、思わず価値観が崩壊していく感覚に陥ります。

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作品を手掛けたのは、イスラエルのアハロン・ケシャスとナヴォット・パプシャドの若き2人の監督。イスラエル出身の彼らは、テロ、誘拐、常に虐げられる感覚や、乱暴な行為などの恐怖と隣接し、攻撃と報復を繰り返し続けている自分たちの住む社会からインスパイアされ、今回の作品を想起・構築したとのこと。すでに世界的な映画祭で多数の映画賞に輝いている話題作は、2014年の第40回サターン賞で、過去に『パンズ・ラビリンス』『イースタン・プロミス』『ぼくのエリ200歳の少女』『第9地区』などが受賞した、最優秀インターナショナル作品賞を獲得しています。日本人にとっては掘り出し物的な名作たちと肩を並べ、さらに俺たちのタランティーノが絶賛となれば、もちろんもうほっとけないですよね! 果たして、ウソつきオオカミの正体は誰なのか。イスラエル発の心理トラップ・ムービーから目が離せません。

映画『オオカミは嘘をつく』公式サイト:
http://www.bigbadwolves.jp/

(c) 2013 Catch BBW the Film, Limited Partnership. All Rights Reserved.

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