南アフリカを舞台に、女にだらしがなく酒が手放せない刑事・ブライアンと、その上司でズールー族出身の警部・アリのコンビが、元ラグビー選手の娘の殺人から子ども失踪事件に共通する薬物の真相に迫っていくサスペンス・アクション『ケープタウン』(原題『ZULU』)が、2014年8月30日より新宿バルト9で公開となることに合わせて、ブライアン役のオーランド・ブルームが来日。8月27日のメディア向けの会見では、これまでとは違った役柄を演じる上で、身体作りに約6ヶ月を要したことなどを語りました。
※関連記事 『フィラデルフィア』『セブン』の系譜に連なる! O・ブルーム×F・ウィテカーが街の闇に迫る『ケープタウン』
http://getnews.jp/archives/632585
『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』以来、7年ぶりの来日というオーランド。
女と酒にだらしないブライアンを演じることを決意した理由について、「ブライアンは自堕落だが、挟持をしっかり持っているキャラクター。それが演じ甲斐があった」といい、人種隔離政策(アパルトヘイト)の影が色濃く残る街にも数週間滞在。「ここでは目から鱗が落ちることばかりだった。南アフリカ、特にタウンシップ(スラム街)では命の対価が安い。そんな中で警官を務めるのは大変な事だと知った」と述べ、その街の環境がブライアンの性格に影響しているといいます。
これまで貴公子然とした役柄が多い印象のオーランドですが、今回の役柄には「最初、キャラクターがはっきりとは見えなかった」と戸惑う部分があった様子。ですが、「南アフリカの男性はマッチョが多いから、約六ヶ月はウェイトトレーニングと食事制限で身体作りに励んだよ」と肉体改造を敢行。ワイルドな魅力を獲得することに成功したとのこと。
また、共演のフォレスト・ウィテカーについても、「真のアーティスト。役へのめり込む姿に感銘を受けたし、性格も素晴らしい。また共演できるのであればどんな作品でもいい」と絶賛。本作の後、ブロードウェイでの舞台『ロミオとジュリエット』でも続けて共演したコンラッド・ケンプに話題が及ぶと「日本で質問が出たと彼が知ったらすごく喜ぶと思うよ」と相好を崩し、「自分が彼に(舞台の)オーディションを受けることを勧めたんだ」と共に舞台に立てた喜びを述べました。
その後、特別ゲストの女優・佐々木希から花束を渡されたオーランド。映画を鑑賞して「その肉体美にやられてしまいました。ブライアンは周囲から信頼されていなかったけれど、最終的には頼れる存在になる。そこに女性は惹かれるのでは」という佐々木の言葉に、「もう彼女にプロモーションしてもらったらいいんじゃない? この後ヨーロッパもお願いできない?」とゴキゲンでした。
「この映画は街もひとつのキャラクター。だからタイトル(邦題)が『ケープタウン』となったことも嬉しい」というオーランド。「大好きな日本食や文化を楽しみたいね」といい、既に原宿や渋谷を散歩したとのこと。街中で出くわしたラッキーな人も確実にいるのでは?
いずれにしても、新境地開拓といっても過言ではない『ケープタウン』のオーランド。骨太の社会派本格サスペンスでもあり、ストーリーもさることながら、その無頼な雰囲気のボディからも目が離せないのではないでしょうか。
『ケープタウン』8月30日(土) 新宿バルト9 他にてロードショー
配給:クロックワークス
映画『ケープタウン』公式サイト
http://capetown-movie.com/ [リンク]
(C)2013 ESKWAD-PATHÉ PRODUCTION-LOBSTER TREE-M6FILMS
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