一昔前は研究対象でしかなかった昆虫や鳥を模した羽ばたき型ロボット。翼を上下に羽ばたく運動と上下・前後に複雑にひねる運動を巧みに組み合わせた飛行動作は再現が非常に難しかったのですが、最近では数千円で買えるオモチャレベルにまでその技術が普及してきました。でも今回紹介するのは、もっとガチなヤツ。
オランダのClear Flight Solutions社が開発した『Robird』は、本物の猛禽類そっくりな飛行が可能な羽ばたき型ロボット。鳥の食害が問題となっている農地や、バードストライクが時に深刻な事故を引き起こす飛行場などで、“害鳥”を追い払う目的で開発されました。
翼長120cmのハヤブサ型と220cmのワシ型の2種類があり、ハヤブサ型は時速80kmまで加速することができます。普通に羽ばたいて飛ぶだけでなく、翼を広げたままで滑空することもでき、上空を滑空旋回する姿は本物の猛禽類そっくり。同社が公開している動画では、ゴミ処分場の上空に現れた『Robird』に驚いた小鳥たちが右往左往する姿が収められており、効果は確かなようです。
グラスファイバーとナイロン繊維でできた機体は非常に軽量ながら丈夫で、真っ逆さまに地面に落ちてしまっても耐えることができるそうです。現在はリモコン操縦型ですが、最終的には自律飛行を目指して開発を進めているとのこと。自然環境への負荷が小さい生物模倣ロボットとして活躍が期待されます。
動画:Robird Peregrine Falcon(Vimeo)
http://vimeo.com/94332100
画像とソース:http://clearflightsolutions.com/より引用
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