今回は東京都の端っこにある町田市から『ジャンキーモンキー チャーシュー増し』(ヤサイマシマシ・ニンニク・カラメ)をお届けします。いわゆる「二郎インスパイア」と呼ばれるラーメン亜種の店でして、とにかく色々とヤヴァイとの噂なので筆者的にも動かざるを得ないでしょうがって話です。
家からバイクで10分ほどと個人的には好立地な場所に『ジャンキーモンキーJr. 町田店』はあります。とは言え、町田駅から歩くにはそこそこ遠いのでバスかタクシーを利用しないと面倒な場所にあります。むしろ、駐車場は8台分あるので車で訪れるのが正解かもです。
【 ニンニク崩落スープ決壊 お元気ですか 】
まず看板がヤヴァイっすね~ 「ニンニク崩落」「スープ決壊」「肉塊&ガッツリ」「お元気ですか」の文字が訪れる人を威嚇しています。ちなみに友人はこの看板を見て
「一人では入る勇気がない…」
と言っていました。本来、客を呼び寄せる為の看板なのに、逆に客を遠ざける要素があるって色々と考えさせられますが、それゆえ呼び寄せられる「背徳の香り」も漂う外観は嫌いじゃありません。
【 ヤサイマシマシ ニンニク カラメ 】
店内に入り券売機で食券を購入します。迂闊にも家で「木綿豆腐」を2丁ほど食べてしまったばかりなので、ココはひとまず「大盛り」(+100円)は見送ります。
「デカ盛り」的にはヒヨったオーダーですが、この店は「野菜の盛りが鬼らしい」との事前情報を得ているので、自分のコンディションに見合ったオーダーをするのが人として正しい道かと存じます。
『ジャンキーモンキーJr.』には基本の『ラーメン』を軸に、唐揚げが乗った『とり唐モンキー』と『揚げ豚モンキー』ちょいと辛目の『レッドHOTモンキー』や『つけ麺』があり、その頂点に君臨するのが店の名前を掲げた『ジャンキーモンキー』となります。
そして「二郎インスパイア」でもお馴染みのコールは食券を渡す時に店員さんに聞かれるので、あらかじめ自分のオーダーを決めてから座る事をオススメします。今回は麺を普通の量で抑えたので野菜はマシマシ(野菜のメガ盛り)にしてみましょう。
【 ラーメン&唐揚げ 】
充実した漫画を読みながら待ちます。いわゆる『ラーメン二郎』のような張りつめた空気感は皆無なので、初心者でもリラックスして待つ事が出来ると思います。
「ラーメンに唐揚げ…間違いない」
「唐揚げ」が揚げられる軽快な音を聞いていると、ここがラーメン屋である事を忘れてしまいそうです。しかし、漂う香りは間違いなくラーメン屋のソレであり、筆者の脳は軽く混乱してしまったりして…
自分のモチベーションを「ラーメン」に合わせるか「唐揚げ」に持ってくかで勝負が決まると思うと、落ち着いてはいられないのが人間ってものなのです。
そして自分のオーダーと思わる丼に盛られる「野菜」の量に身の危険を感じました。店によって盛りが違うのが『ラーメン二郎』の常識ですが、やはり素人に「マシマシ」はオススメ出来ませんね。あのボリュームは確実にトップレベルの盛りです。
【 ジャンキーモンキーを食す! 】
そして『ジャンキーモンキー チャーシュー増し ヤサイマシマシ ニンニク カラメ』の降臨です。誰もが一度は憧れる「ラーメン&唐揚げ」と言う夢のコラボの実現です。
まず写真で見ると野菜の盛りに関してはボリュームに欠けるようにも見えますが、今回は「大盛り」ではない事を忘れてはいけません。野菜の底辺はスープの中に沈んでいるので肉眼で確認出来ないだけなのです。
とにかく大量の野菜と言うかモヤシをやっつけるしかありません。コイツをある程度は攻略しないと麺を食べる事は出来ないので、どんどん食べましょう。その圧倒的なボリュームを前にすると心が折れそうになりますが
「鶏の唐揚げとサラダを食べていると思えば普通」
みたいな暗示をかけて自分で自分を騙しましょう。麺の存在を忘れて、今は純粋に「唐揚げ」をエンジョイしていると思い込めば、割と普通の食事です。
ちなみに『ジャンキーモンキー』だと豚が入らないので、今回は「チャーシュー増し」にしましたが、ちょいとパサ豚気味だったのは残念でした。
しかし、その極厚の豚はボリューム満点で、運よく「神豚」に当たれば評価は逆転する事間違いなしです。
【 麺は太麺、加水率高めでツルツルと食べやすい 】
丁度、鶏の唐揚げを食べ終わるくらいで麺が見えてきました。若干「麺と一緒に食べないと意味なくね?」みたいな疑問を感じなくもないのですが、そこは残りの「揚げ豚」に任せましょう。
麺は『ラーメン二郎』のような低加水ではなく、ざっくり言うと『大勝軒』のような加水率高めの太麺です。なのでスープの吸い込みは悪いのですが、逆にモチモチした麺は量があっても食べやすいですね。
また微妙に縮れているのでスープの絡みは悪くないです。個人的にはスープに対して合っていると思います。
【 スープは軽めのダブルスープ 】
基本的に二郎インスパイアの店はスープも『ラーメン二郎』を手本にしていますが『ジャンキーモンキーJr.』の場合は魚介風味のダブルスープのようで、全体的にあっさりしています。
そもそもが、あっさりと言っても『ラーメン二郎』の世界観で見ればの話で、普通のラーメンとして見ると薄くはありません。魚介の方は「魚粉」みたいな粉だけでは無さそうなので、やはり合わせた時にスープの濃度は下がってしまうのでしょう。ただ最近は一般のラーメンもブリックス(濃度)を極端に上げる店もあるので、人によっては「スープが弱い」と感じるかもしれません。
筆者的にはコレ系で「豚骨と魚介のダブルスープ」は珍しいと思うので、こういう方向性は嫌いじゃないです。
あとはトッピングが「唐揚げ系」なので、『ラーメン二郎』のように「豚」(チャーシュー)を多く仕込めないのもスープが弱いと言われる一因かもしれませんね。『ラーメン二郎』でも豚が多く出る店は、それだけスープも濃くなるので美味しいと言われています。
そして「唐揚げ系」がガンガンに乗っている割には、スープ自体は油と言うか脂が少な目の仕上がりなので『ラーメン二郎』ほどのコッテリ感は感じません。
もっともカロリー的な何かは恐ろしい数値になると思われるので、誰にでも勧められる万人向けのチャラいラーメンとは全然違います。ガッツリ行きたい時に食べるラーメンと言えるでしょう。
【 ジャンキーモンキー総評 】
若干、昔に比べて「野菜の盛り」が微妙な気がしないでもありませんが、ある意味マシマシと言えども、この位のボリュームが適正かもしれません。以前はもっと盛ったらしいのですが、食べ残す人が多いので減らしたらしいとの情報もあります。なのでオーダーする際は「必ず自分が食べきれるトッピング」を心掛けて下さい。
あと「スープ決壊」に関しての是非ですが、筆者は「ヤサイマシマシ」でオーダーしたので麺は普通でも丼が大き目の奴でした。なので、普通の丼で作れば「スープ決壊」も起こり得るので、看板に偽りがある訳ではないでしょう。
『ジャンキーモンキーJr.』は『ラーメン二郎』の目線で見た場合、賛否が分かれる所ですがラーメンとしては良いと思います。
確かに二郎は意識していると思いますが、スープの作りを考えると「二郎インスパイア」ともチョット違うかもなので、食べる側が『ラーメン二郎』を一度忘れて、まっさらな気持ちで食べれば評価も変わるんじゃないでしょうか?
とにかく「ラーメン&唐揚げ」と言う組み合わせに暴力的な野菜のボリュームは「ガッツリ食べたい!」と言う人の期待を裏切る事はないと思います。是非、みなさんも『ジャンキーモンキー』を食べてみて下さい。
『ジャンキーモンキーJr.』東京都町田市森野6-359 横山第2ビル 1F
営業時間 11:00~14:30 17:00~23:00
定休日 月曜日
※この記事はガジェ通ウェブライターの「YELLOW」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?
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