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西アフリカで感染が確認されたエボラ熱(Ebola virus disease)は、西アフリカのギニア、リベリア、シエラシオネ、ナイジェリアに拡大を見せています。WHOはじめ、世界各国の医療関係者が感染拡大の防止と感染者の治療にあたっていますが、現時点では封じ込めが完了していません。

リベリア政府は、10日付けで安倍晋三首相に対して書簡を送り、自衛隊などからなる緊急医療チームの派遣を要請しています。これを受けて日本政府は、約500万ドル(約5億4千万円)の拠出を決定していますが、今後の展開によっては支援強化が高まる可能性も否定できません。

知ることが一番の安全を守る方法

このことからもわかるように、先述の西アフリカ諸国への渡航は、十分な注意が必要な状態になってきました。

あまり知られていないようですが、「外務省の海外安全情報ホームページ」の「感染症(新型インフルエンザ)等関連情報」ページでは、日本政府が確認した情報が随時更新されています。先述の西アフリカの国へ渡航する場合は、渡航前、渡航後の情報ソースとして活用するとよいでしょう。

リンク:外務省 海外安全情報ホームページ感染症(新型インフルエンザ)関連情報

また、渡航を延期できるなら、渡航の予定延期を検討することも大事な選択枝といえます。渡航する場合は、医療関係者の意見を参考に行動すること。また、野生の動物の肉類を食べたりといったハイリスクな行動を控えることが、とても重要といわれています。

帰国の際に感染の疑いがある場合は法令に基づいて隔離される可能性も
日本には検疫法や感染症法という法令があり、エボラ熱の感染者、もしくはその疑いがある者を隔離しなければならないことになっています。感染症法ではエボラ熱を、専門の治療施設がある病院へ隔離が必要とする第1類感染症に分類しています。
2日~21日の潜伏期間を経て発症し、発熱、脱力感、頭痛といった症状が出て、進行すると肝機能や腎機能に異常をきたすことも珍しくありません。さらに悪化すると、出血しやすくしかも止血しにくくい状態になるため、エボラ出血熱ともいわれています。現時点では予防のためのワクチンもなく、対症療法を行いながら治癒を待たなければいけないのが現状です。とはいえ、発症した患者もしくは血液、汗などの体液、嘔吐物、便などの排泄物に接触しなければ感染しないことがわかっています。そのため、渡航する場合は、医療関係者のアドバイスを厳格に守れば、自分の健康を守れる可能性が高いとも考えられます。

日本からみれば西アフリカは遠い国々ですが、国際化の時代ですから渡航される方もいらっしゃると思います。じゅうぶん留意して出かけてくださいね。

※写真は 足成 http://www.ashinari.com/ より

※この記事はガジェ通ウェブライターの「松沢直樹」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?

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