『トイ・ストーリー』『モンスターズ・インク』などなど、数々の名作アニメーションを生み出してきた「ピクサー・アニメーション・スタジオ」。
『ファインディング・ドリー』の「MovieNEX」発売に伴い、ガジェット通信はピクサーの作品作りの秘密に迫るべく、アメリカ・サンフランシスコの「ピクサー・アニメーション・スタジオ」に潜入! 今回は会社見学後編をお届けします。
【前編はこちらから】ジョブズのアイデアが活きるオフィスは楽しいクリエイティブたっぷり! 「ピクサー・アニメーション・スタジオ」に行って来た
http://getnews.jp/archives/1578804 [リンク]
豪華試写室に社員食堂スペース! こんなオフィスで働きたい
「ピクサーに行って来た」前編では、「ザ・スティーブ・ジョブズ・ビルディング」の様子を紹介しましたが、後編もその続きから。「ザ・スティーブ・ジョブズ・ビルディング」には、社員が試写などで使用する「The Steve Jobs Theater」なるシアターが。
スクリーンも大きく、座席も広々! 普段私たちが出かける映画館の様に最新の設備が整っているのです。
シリアルやフルーツ、オートミールなどが無料で提供される「シリアルバー」にはいかにもヘルシーなものから、ジャンクなシリアルまでギッシリ。こちらの他にも、日によってメニューが変わる社員専用カフェテリア「Cafe Luxo」もあって、皆さんのモーニング、ランチタイムは大充実しているのです、
筆者も『ファインディング・ドリー』のエイの大群を眺めながら、朝ごはんとランチをいただきました! タコスやフルーツなどフレッシュで美味。ランチは写真失念しましたが、脂身の少ないステーキや、ライスの代わりにヘチマのペーストが用意されているなど、THE西海岸な低糖質ヘルシーメニューでした(ピクサー社員の方が同じものを食べているのかは不明)。
ここでしか買えない貴重グッズ多数! 大興奮の「ピクサースタジオストア」
筆者も、今回の取材でご一緒した別媒体の皆さんも「個人的にめっちゃ楽しみ」にしていた、ピクサースタジオのギフトショップ。もともとはピクサーの商品課で働いていたヴァレリー・ハサウェイさん(写真の女性)が、ジョン・ラセターに直談判し、オープンしたというこのショップは、デザインから仕入れまでを数名のスタッフと共に自分たちで行って営業しています。一日に約400人が訪れ、新商品が入荷されると社員がズラリと列をなすこともあるそうです。
ポストカードと、ガラス越しに見えるのはリアル“ルクソー・ボール”。
人気商品は、キャップやマグカップ、Tシャツなど、ピクサーのロゴが入ったグッズとのこと。もちろんここでしか買えません。
日本ではなかなか商品化されない、名脇役や短編作品をデザインしたTシャツも。
ポスターやステッカーなど、全てがたまりません!! 日本人取材陣、爆買いしていたらハサウェイさんが『ひな鳥の冒険』(『ファインディング・ドリー』同時上映の短編アニメ)のポスターをくださいました。ありがとうありがとう!
リスもくつろぐ自然豊かな空間
それでは、「ザ・スティーブ・ジョブズ・ビルディング」を飛び出して、次の建物に移動します。建物と建物の間のスペースはたっぷりととられていて自然豊か。大学のキャンパスの様。
社員が体を動かすバスケットコートや、皆で楽しめるBBQ設備など。プールやサッカーコートもあります。
こちらでとれたフレッシュなハーブは、実際に社員が食べるランチ等に使われる事もあるそう。
パシャパシャ写真を撮っていたらリスがいました! リスも居心地良さそう。
世界中の子供から届けられたファンレターもや、若かりしピクサーメンバーの写真を展示
「ウエスト・ビレッジ」は「ザ・スティーブ・ジョブズ・ビルディング」とまた雰囲気が違って高級ホテルの様な雰囲気。
『メリダとおそろしの森』の大きなアートや、
『インサイド・ヘッド』のビンボン、
『モンスターズ・ユニバーシティ』のサリー&マイクがおでむかえ。
ジョン・ラセター達、若い!
ガラスのケースの中には、世界中の『トイ・ストーリー』ファンから届けられたファンレターが大切にしまわれています。子供が一生懸命描いたイラストとか、もうね、泣けるわ!
また、建物の中には様々な場所に隠れキャラクターが。タコのハンクが息をひそめていたり、
床にはこ〜んな小さいバズが! 一日中隠れキャラクターを探したくなりますね。
可愛過ぎるドリーのカフェラテ作り体験! アフレコスタジオ見学も
仕事のお供に欠かせないコーヒー。カフェラテだって、ピクサーにかかれば一つのアートになってしまいます。こちらでは『ファインディング・ドリー』のキャラクター達のラテアートを体験しました。
あったかいミルクたっぷりのカフェラテに、シナモンパウダーをぱっぱ。
どれも飲んでしまうのが勿体ない! ……といいつつ、美味しくいただきました。ラテ作りの様子は動画も撮ってありますので、ぜひご覧ください。
また、実際にアニメーションのアフレコが行われているアフレコスタジオも見学。
『ファインディング・ドリー』では、ドリー役のエレン・デジェネレス以外はここで音声収録を行ったそう。音響監督さんはとても優しく、写真では見えませんがアシカのマークがついた帽子を被ってキュートでした。
ピクサーのスタッフさんによるアフレコのイメージは下の動画でどうぞ。
筆者も体験させてもらったのですが、ドリーとディステニーの早口なセリフに自分の声を合わせるのがとっても難しい……! 動画のお2人はさすがピクサーのスタッフだけあってスラスラとやってのけていますが、アフレコってこんなに難しいんだ、と実感させられた瞬間でした。
今回の取材の最後には、作品でタコの「ハンク」のデザインを務めた、ジェイソン・ディーマーさん(キャラクター・アート・ディレクター)より、「ガジェット通信」の為に描いていただいたスケッチがプレゼントされました。この超貴重なアート、ガジェット通信の入り口に飾ってます! 本当にありがとうございました!
ピクサー訪問取材、いかがだったでしょうか? 細部に渡って遊び心があふれ、クリエイター達のピクサー愛をギッチリ感じることの出来る素晴らしい空間でした。『ファインディング・ドリー』はもちろん、これからのピクサー作品にも期待大です!
『ファインディング・ドリー』MovieNEX(4,000円+税)発売中・デジタル配信中!
(C) 2017 Disney/Pixar
公式サイト:http://www.disney.co.jp/movie/dory.html
コメント
コメントを書くジョブズがアップル放逐時代に、私財だけでなく借金までこさえても「ピクサー」を癇癪起こさず『芽』が出るのを待ったお陰で、今やディズニーの稼ぎ頭の一角にまで上り詰めたからなぁ…
逆に、「ピクサー」を育て上げた経験が、Apple復帰後の快進撃にも影響してるんだから、ジョブズ伝記の中で本当は外せない会社なんだよなぁ>大抵は何方か一方しか取り上げてない
>>1
某ぢ振りがピクサー並みの巨費を投じられるような「制作環境」と「人材集め」したら、ピクサーみたいに成れるか?
って聞かれて、同意出来る人間が我が国に居るかどうか…
まあ、我が国の『中小零細アニメ制作会社』を、こんな「巨大企業」と比べる事自体が間違ってるけどねw
ピクサーならではのユニークな物が紹介されてるかと思ったら
飯テロで不意打ちである
うーわ薄っぺら過ぎ。流石日本って感じ
別のところで海外アニメーターの記事見た事あるけど「確かに我々は給料も休暇も福祉も充実している、しかしスポンサーの発言力が強過ぎて自由に作れない。言われた作業をこなすだけでつまらない」そんなふうに言ってたっけな。だからこの記事のように手放しでピクサー最高と言うのには疑問が残る
よく社員に購入ノルマを着せる企業が相次ぐけど、このように「ここでしか買えない」等の付加価値を付けて社員に購買意欲を起こさせるやり方はホント良いと思う。
少なくとも嫌々買わせられるよりも悪評の類は広まらないし、むしろ「代わりに買ってきて!」って感じで盛況になるし宣伝にもなるでしょう。
ご近所付き合いでもそうだけど、"良い印象"ってのはある程度の寛容さを相手に持たせるから、企業戦略において最重要よね。
これは違う。本当にすごいのは会社の環境じゃなくてそこで働いてる人たち。
あいつら前頭葉活性化しすぎて人間を超えてる
アイディアなんか人の一生の一時期、数十個(ものになるのは数個)しか生まれないんだから、それをすかさず拾いあげる仕組み、ってのが、世界各国で必要だろうな、と思いましたまる
さすがに毎日となると嫌になってきそう。。。 最初は最高だと思うけどw
ちょっと足動かした時だけは必死に取材しましたアピールするんだなwww
9割以上無許可引用、貼り付けの無能ガジェットさん頑張りまちかね~^^
>>3
成れるか?と聞かれたら、大半の人は成れると答えるだろ。
日本のアニメ制作会社はほとんど慣例で零細にならざるを得ないだけで、資金を投じてくれる人がいるなら劇的に環境が変わるのは間違いない。
それがジブリならなおさら。
世界規模でのマーケティングにさらに資金を投じられるなら、今以上になれる可能性は十二分にある。