オスカーを獲得した映画作家のロン・ハワードが、『スター・ウォーズ』のハン・ソロを描くスピンオフ映画の監督を引き継ぐと、ルーカスフィルムが発表した。

これまで監督を務めていたフィル・ロードとクリストファー・ミラーは、ルーカス・フィルム社長でプロデューサーのキャスリーン・ケネディ、および共同脚本家兼エグゼクティブ・プロデューサーのローレンス・カスダンと製作途中で衝突し、20日に解雇された。映画『LEGO(R)ムービー』や映画『21ジャンプストリート』を手掛けたデュオは、より多くのユーモアをストーリーに組み込み、即興演技を奨励したが、それをカスダンが良しとしなかった。

ハワードは直ちに仕事に取り掛かる。本作はまだ数週間の撮影スケジュールを残しており、また、今年の後半に5週間の追加撮影期間がある。残りの製作を終えるために必要となる正確な時間と資金は、ハワードが脚本をどれくらい書き直し、追加撮影を行うかによって決まる(両監督が解雇された時点では、撮影のおよそ4分の3が終わっていた)。

発表された日の夜、ハワードは仕事を喜んで引き受けたとツイッターに投稿した。


I’m beyond grateful to add my voice to the Star Wars Universe after being a fan since 5/25/77.

— Ron Howard (@RealRonHoward) June 22, 2017



I hope to honor the great work already done & help deliver on the promise of a Han Solo film.

— Ron Howard (@RealRonHoward) June 22, 2017



ハワードが本作品にどのようにクレジットされるかは不明だ。ロードやミラーとクレジットを分け合うか、または、まずないと思われるが全くクレジットされない可能性もある。ロードとミラーはいかなる意見も訴える権利を保有しているが、最終的には全米監督協会が決定を下す。

ハワードとルーカスフィルムは、過去にファンタジー・アドベンチャー映画『ウィロー』で共に仕事をしている。1988年に公開し、2つの技術的なアカデミー賞にノミネートされたが(視覚効果賞・音響効果編集賞)、興行収入では奮わなかった。ハワードが監督した作品には、映画『バックマン家の人々』、映画『スプラッシュ』、映画『バックドラフト』、映画『ダ・ヴィンチ・コード』、映画『アポロ13』、そして2001年に公開し、極めて優秀で非社交的な数学者ジョン・ナッシュの姿を描き、監督賞と作品賞を含むアカデミー賞主要4部門を獲得した映画『ビューティフル・マインド』などのヒット作がある。

しかしながら、この元子役の監督はいま、大ヒットを求めている。彼は映画『インフェルノ』、映画『白鯨との闘い』、映画『ラッシュ/プライドと友情』、そして映画『僕が結婚を決めたワケ』を含め、このところヒットが出せていない状態にあるためだ。彼にとって最後の大成功は、2009年に公開した映画『天使と悪魔』だ。

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