「ホラー映画のベスト3をあげるなら?」というシンプルながらも悩んでしまう質問を、映画関係者・著名人の皆さんにうかがっていく『ホラー通信』特別企画です。
■映画監督・鶴田法男編
・『たたり』(1963) 監督:ロバート・ワイズ
・『第三の選択』(テレビ番組)
・『幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形』(1970) 監督:山本迪夫
<鶴田監督によるコメント>
『たたり』はとにかく怖かった作品の一つですね。
あと、あまり知られていないと思うんですけど、テレビ番組の『第三の選択』。「実は人類はすでに火星に行っていた」という体裁のドキュメンタリーで、フェイク・ドキュメンタリーの先駆けなんですね。作りものと知らせず、夜中にそれがいきなり放送される。高校二年のときに観たんですけど、怖かったですね。映画『Z~ゼット~果てなき希望』にところどころPOV映像を入れてドキュメンタリー風にしたのはその影響です。
もう一つは日本の作品で1970年の『幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形』ですね。山本迪夫さんという東宝の監督さんが撮られたサイコホラーです。これは子供のころに観て本当に怖かった。この3作ですね。
<鶴田法男監督プロフィール>『ほんとにあった怖い話』シリーズを手がけ、“Jホラーの先駆者”と呼ばれる名監督。
夏帆が主演を務めた人気ホラードラマ『悪霊病棟』では総監督と脚本を務めた。
相原コージのゾンビ漫画『Z~ゼット~』を川本まゆ主演により実写映画化した監督作『Z~ゼット~果てなき希望』が2014年7月に公開。現在、劇場版から省かれたエピソードも収録した完全版のDVDボックスが発売中。
映画『Z~ゼット~果てなき希望』公式サイト:http://www.cinemart.co.jp/z/
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