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おかあさんの木114:04
おかあさんの木
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今から100年ほど前…長野県の小さな田舎村。若く美しいミツは、かねてから想いを寄せていた謙次郎とめでたく祝言を挙げた。ミツは一郎、二郎、三郎、四郎、五郎…と次々に元気な男の子を生み、決して裕福とはいえない暮らしぶりではあったが幸福だった。六人目の男の子・誠だけは、子宝に恵まれなかった姉夫婦に懇願され密かに里子に出したものの、さらに末っ子の六郎まで生まれ、家の中はいつも賑やか。優しい夫とヤンチャな息子たちに囲まれて、ミツはいつも笑顔で忙しい毎日を過ごしていた。しかしその笑顔が消える出来事が起きてしまう。謙次郎が心臓発作で、急逝したのだ。愛する人の突然の死に、呆然とするミツを支えたのは、6人の息子たちだった。それから数年後。すっかりたくましい青年に成長した息子たちを、今度は“戦争”がミツから奪う。まずは一郎、そして二郎…。出征してゆく息子たちを複雑な思いで送り出すミツは、彼らが戦地に赴く度に1本ずつ桐の木を庭に植えてゆく。そんな彼女をいつも気遣い心配しているのは、昌平とその娘・サユリだった。だが昌平は郵便局員という仕事柄、ミツに息子たちの戦死の報せを告げるという辛い役回りを担当することになる。長い長い戦争が終わっても、7人の息子たちは誰一人戦地から帰ってこなかった。それでもミツは7本の桐の木を大事に育てながら、いつか誰かは戻って来ると信じて待ち続けた。終戦翌年の冬――。唯一、生死が確認できなかった五郎が、傷だらけの姿で戻って来る。 夢にまで見た懐かしい我が家、そして愛しい母を想い傷付いた足を引きずり思わず駆け出す五郎が見たものは…。(C)2015「おかあさんの木」製作委員会 原作:大川悦生「おかあさんの木」(ポプラ社刊)

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