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心を慰めるもの 『徒然草 気まま読み』#60
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ビデオ撮っても見返す 私は雲が好きです。 自然の感性を尊びたい 真剣勝負を避ける 形にとらわれている ビルの谷間に覗く空が ファインダーからしか これが感性の劣化の正 感性を楽しむ ??「記憶は信じられな
今回扱うのは、第二十一段。前段部分を紹介すると…萬の事は、月見るにこそ慰むものなれ。ある人の、「月ばかり面白きものは有らじ」と言ひしに、またひとり、「露こそあはれなれ」と爭ひしこそ、をかしけれ。折にふれば何かはあはれならざらん。ある人は、見て最も心を慰められるものは月だといい、ある人は露だと言い争う。現代では考えられない論争で、時代の違いを感じさせられるが、逆に言えば現代人は何もせずに花鳥風月を眺めるような「すき間の時間」を持つ心の余裕を失っているのではないだろうか?