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デジャヴ体験 『徒然草 気まま読み』#72
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デジャ・ヴュ デジャブー 音声が小さいですね
今回扱うのは、第七十一段。後半部分を紹介すると… またいかなる折ぞ、たゞ今人のいふことも、目に見ゆるものも、わが心のうちも、かゝる事のいつぞやありしがと覺えて、いつとは思ひ出(い)でねども、まさしくありし心地のするは、我ばかりかく思ふにや。デジャヴ、何かの折に「既視感」を覚えるということはよくあるものだが、そのことについて文章に書かれたものとしては、極めて古いものといえる。前段は兼好法師の独特な感性による、そして後段はわりと普遍的な感覚のデジャブについて語られる。些細なこと、取るに足らないことと思われそうなことにも注目し、書き留めていることもまた、兼好法師の特徴であり「徒然草」の面白さのひとつ。