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空振りの話 『徒然草 気まま読み』#88
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ちごの顔みたい わかるー、練り過ぎた 野郎…笑 仁和寺いきたくなった 仁和寺…
今回扱うのは、第五十四段。途中まで紹介すると…御室(おむろ)に、いみじき兒のありけるを、いかで誘ひ出して遊ばむと企(たく)む法師どもありて、能あるあそび法師どもなど語らひて、風流の破籠(わりご)やうのもの、ねんごろに營み出でて、箱風情のものに認め入れて、雙(ならび)の岡の便りよき所に埋(うづ)み置きて、紅葉ちらしかけなど、思ひよらぬさまにして、御所へまゐりて、兒をそゝのかし出でにけり。前回・前々回に続いて、今回も仁和寺の法師の失敗談。そんなに、仁和寺には変わった法師が多かったのだろうか?「御室」は仁和寺の別称。出家後の宇多天皇が、仁和寺伽藍の西南に「御室」(おむろ)と呼ばれる僧坊を建てて住んだため、「御室御所」と呼ばれる。そんな皇室ともゆかりの深い寺なのだが、当時の寺は女人禁制、男だけの世界。そこには、ある種の同性愛的な感覚があった。ある時、仁和寺にたいそう評判の稚児がいた。法師たちは、その稚児の気を引きたくてしょうがなく、一計を案じる。なんだか僧侶というより、ほとんど男子高校生みたいなノリなのだが、はたしてどうなる?