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「琵琶の名器を壊した話」徒然草気まま読み#116会員無料10:36
「琵琶の名器を壊した話」徒然草気まま読み#116
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今回扱うのは、第七十段。短いので、全文をご紹介。玄應の清暑堂の御遊に、玄上は失せにしころ、菊亭の大臣、牧馬を彈じ給ひけるに、座につきてまづ柱(ぢゅう)を探(さぐ)られたりければ、ひとつ落ちにけり。御懐(ふところ)に續飯(そくひ)をもち給ひたるにて付けられにければ、神供(じんぐ)の參るほどに よく干て、事故(ことゆえ)なかりけり。いかなる意趣かありけん、物見ける衣被(きぬかづき)の、寄りて放ちて、もとのやうに置きたりけるとぞ。後醍醐天皇の大嘗祭の後の余興の催しで演奏される琵琶の名器が、壊されていた。何の意図があったのか、ことによると、後醍醐天皇に対して何か思うところがあったのかとも考えられるが、ここではそれについては深く考察しない。それよりも注目すべきは、琵琶を壊した者がどうやって侵入したのかだが、そのセキュリティ感覚の甘さというか、大らかさというかに驚かされる。

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