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「虚空よくものを容る」徒然草気まま読み#120
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兼好ブーメラン 兼好を除いて(笑)
今回扱うのは、第二百三十五段。一部をご紹介すると…主(ぬし)ある家には、すゞろなる人、心の儘に入り來る事なし。主(あるじ)なき所には道行人(みちゆきびと)みだりに立ち入り、狐梟やうの者も、人氣(げ)にせかれねば、所得顔に入り住み、木精(こだま)などいふけしからぬ形もあらはるゝものなり。人の心に関する、ちょっと面白い分析。心に様々な思念が浮かんで気持ちが揺らぐことがあるのはなぜだろう?仏門に入りながら、なお情緒豊かに様々なことを思い感じ取ってきた兼好だからこそ思い至った、心の謎についての詩的な考察。