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素直な命名「徒然草気まま読み」#139
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「眼差し」って難しい
今回扱うのは、第百十六段。全文を紹介すると…寺院の號、さらぬ萬の物にも名をつくること、昔の人は少しも求めず、唯ありの侭に安くつけけるなり。この頃は、深く案じ、才覺(さいがく)〔才智、自分のはたらき〕を顯はさむとしたる樣に聞ゆる、いとむつかし〔こゝでは面倒でうるさい〕。人の名も、目馴れぬ文字をつかむとする、益(やく)なき事なり。何事もめづらしき事をもとめ、異説を好むは、淺才の人の必ずあることなりとぞ。これもまた、兼好らしさに満ちた一段。寺院の号にしても、人の名にしても、シンプルな方がいい!わざわざことさらに凝った、珍しい名をつけたがる人というものは…子供に「キラキラネーム」をつける親に聞かせてみたい。