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求道一徹「徒然草気まま読み」#159
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木の枝の上で座禅した 国宝 鳥獣戯画 高山寺 仏眼仏母さま この茶は栂尾ですね。 ありがとうございまし かなりの変わり者だっ 凡人には、計り知れな
今回扱うのは、第百四十四段。前半を紹介すると…栂尾の上人道を過ぎたまひけるに、河にて馬洗ふ男、「あし\/〔足を洗ふため足と云つたのを阿字と聞いた〕。」といひければ、上人たちとまりて、「あなたふとや。宿執(しゅくしふ)開發(かいほつ)の人かな。阿字々々と唱ふるぞや。いかなる人の御馬ぞ。あまりにたふとく覺ゆるは。」兼好法師が何に感動し、何を高く評価するかという価値観がよく表れている段。ここで兼好が紹介するのは、華嚴宗中興の祖と仰がれた明惠上人にまつわる、普通の感覚では全くの笑い話としか思えないエピソード。ところが兼好はこれを全く滑稽な話だとは思っていない。明惠上人の、仏道を一途に追及する姿勢を端的に表した逸話として、感動を以て紹介しているのである。さて、この感覚に同感できるかどうか?