朝鮮戦争下の好況で潤った日本中のやくざがその基盤を固めていた頃、広島では博徒の岡村組とテキ屋の大友連合が、競輪場の支配を巡り戦闘状態となっていた。
博奕のトラブルがもとで服役していた元工員の山中正治は、出所して靖子という女と知り合う。だが、靖子は岡村組組長・岡村常夫の姪であった。当初岡村の怒りを買った山中だったが、九州で人を射殺したことで名を上げ、若衆として岡村の盃を受ける。一方、広島制覇の野望をもつ大友勝利は大友組を結成し、岡村の事務所を襲撃した。だが、岡村は自らが報復に出ず、勝利に恨みをもつ山中一人に行動を命じた。禁じられていた靖子との仲に許しを得た山中は、感謝の気持ちから、大友組の残党を次々と射殺し、逮捕される。しかしこれは岡村の罠であった・・・。

飯干晃一,深作欣二,笠原和夫, 吉田貞次,中山治雄,溝口正義, 吉村晟,宮本信太郎,津島利章

加藤嘉,汐路章,八名信夫,北村英三,室田日出男,金子信雄,小池朝雄,木村俊恵,前田吟,松平純子,成田三樹夫,名和広,山城新伍,梶芽衣子,千葉真一,北大路欣也,菅原文太,遠藤辰雄,小松方正