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イミテーション
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イミテーション

2016-05-29 21:41

    昔、世にも奇妙な物語で見た話。


    ある男が砂漠で遭難し、
    その砂漠の中でオアシスを見つけ無事生還を果たすが、
    しかし元の生活に戻っても異常に喉が乾いたり、砂漠の砂の幻を見たりする。


    ふと気が付くと男はあの時の砂漠に横たわっていた。


    実はその生還を果たしたという事実が幻で、
    見つけたオアシスは既に干からびていて、
    生還した後の生活はすべて砂漠の中で死ぬ直前に見た自分の妄想だった、

    という話。




    高校生の時、家にあるダンベルで筋トレをしていた。


    ある日、あぐらをかいた状態でダンベルを持ち上げようとした瞬間、
    ダンベルが僕の手から滑り落ちた。


    そのダンベルはあぐらをかいていた僕の股の間に落ちた。


    スレスレでダンベルは睾丸をかわし、事なきを得た。


    しかし数年経った今でもダンベルを見ると
    「もしダンベルが僕の睾丸を押しつぶしていたら」
    と考えてしまい足に力が入らなくなったり、
    卵を見るだけであの瞬間を思い出したりする。


    僕はふと思うのだ。


    僕はあの瞬間、実は金玉が潰れていたんじゃないだろうか。


    今僕が過ごしている日常はすべて妄想で、
    本当はあの瞬間僕の金玉は潰れ、
    病院に運ばれ、
    なんか点滴みたいのを打たれているのではないだろうか。


    妄想から覚めると、
    僕は病室のベッドに横たわり医者が僕の母に僕の金玉のレントゲン写真を見せ
    「今夜が山です」って言ってるのではないだろうか。


    レントゲン写真を見せながら潰れてる部分をペンでぐるっとなぞり
    「この辺りまで潰れてますね」
    って言うんじゃないだろうか。


    母はそれを聞いて
    「そんなに潰れてるんですか」
    って言うんじゃないだろうか。


    「そんな馬鹿な」


    と思いながら僕は寝床につく。


    しかしいつも寝る前に「覚めないでくれ」と念じながら眠りについている。












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