
'91年春過ぎ頃だったと思う。
いつものように夜は毎日ライブハウスを回ってて、この日は目黒鹿鳴館でのライブ後、近くの居酒屋で出演バンドやスタッフとワイワイ飲み交わしていた。
”やっぱり洋楽と違うな。夢を持って頑張ってるバンドマンたちと、こうやって近くで接しながら、少しずつ理解し合いながら飲み交わすのって、すごく人間的で気持ちいいな”
ワーオ!みんな、かなり盛り上がってきたぞ。
しばらくしたら、いきなり目の前の席にドカッ!と勢いよく座った男がいる。
”ん?誰だ!?このサングラス、このツバの広い帽子は写真で見たことあるぞ...”
と、酔った頭をフル回転させた直後だった。
hide「Xのhideです!星子さんですよね」
き、き、き、きたーっ!!!!!!!
hide「洋楽ロック誌をやってた時から読者でした。
読者投稿に対しての星子さんの応答が大好きで、ファンでした。下ネタが多くて、当時の俺にはよく分かりませんでした(笑)」
って、喜んでいいんだかどうだか(苦笑)。
hide「SHOXXも星子さんが創刊したんですよね。俺、こんな雑誌を待ってたんです!
実はLAにいる時から読んでました。俺、なんでもやりますから言ってください!」
俺「お、お、俺は武道館でXを見て、特にhideに衝撃を受けたから、SHOXXを作ったんだよ!あは、あは(後は、興奮して何しゃべったか覚えてない)」。
でもhide独特のはにかんだ笑顔は、今でも脳裏に鮮明に焼きついている。
そしてこの時はまだ、俺のことを ”さん”付けしていたことも(笑)。
この日から、俺の人生は大きく変わった......。
追伸:
昨日、「ライブイベントstylish waveでは、この5年間(追記注:現在では8年間)ずっと、開演前・転換時・終演後にhideのベスト曲をBGMで流しています。今でも敬愛してやまないhideに捧げています」
って書いたけど、今、フッと思い出したことがある。
2年前の夏だったかなぁ......stylish wave at 大阪BIG CATでのこと。
いつものように、開演前はhideの曲をガンガン!流していた。
”ふふふ、これでライブへの期待感はいやが上にも盛り上がってるだろうな”
と、俺は楽屋でノンビリ開演を待っていた。
ところが開演30分ぐらい前に、イベンターのスタッフが申し訳なさそうな蒼い顔で、俺にこう告げた。
スタッフ「スミマセン。スピーカーの近くにいるお客さんから、”ボリュームが大きすぎて会話が出来ない!”って苦情言われました。どおしましょう...」
吸ってたタバコ、落としそうになったぞ!
俺「ははは(力のない笑い)、じゃボリュームを下げてください」
それ以来、hideの曲は遠慮がちに(笑)流れるようになったのは言うまでもない。
★お知らせ
2000年に私は前職(音楽専科社)の「SHOXX」創刊編集長を退任して、同年以降はスターチャイルド社の社長として、雑誌「Zy.」発行やライブイベント「stylish wave」運営等で今も(笑)頑張っています。
★お願い
かなり、バンドマンの方々も読んでるようです。良かったら、このブログを今の若いファンの子達にも紹介してね!(笑)