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DIV HP​

L→R Bass.ちょび / Vocal.CHISA / Drum.satoshi  / Guitar.将吾

DIV再結成後、2枚目の音源「SNAKE SKIN」は、苦しい事もそこから一皮剥けてもっと強く美しくなりたいというCHISAのメッセージと、バンド史上初となる東名阪主催イベント「夏の行方FES」は、夢や野望が一瞬の輝きを放つステージと、DIV自身も新しい夏の行方を探しに行くツアーとなる。​

■まずは2023年3月5日にオリジナルメンバー4人で再結成されました。この再結成の裏にはどんな話があったのでしょうか?

CHISA:再結成だけで取材1本使うぐらい色々ありました。割と洗いざらい喋った動画を出していて、そこでは良い話だけではなく、当時何があって解散したとか、どうして再結成に至ったのか、どういう活動をして行きたいかなど赤裸々に全部最初に言ってしまっています。その動画の中でも話をしているんですが、元々再結成の話はなかったんですが、結成から10周年のタイミングなのと、コロナ禍真っ最中で、それぞれの活動でもやはりライヴが出来ない状況が続いていて、当時のファンの方もライヴに行きたいけど解散してしまっている、そういう楽しみを取り上げてしまった側の気持ちみたいなのを、数年経った事で割と落ち着いて俯瞰して解釈出来るようになって、メンバーみんなが共感してくれるなら再結成しないかという所からスタートしました。

satoshi:再結成に向けて会社とやりとりしていたのは僕なんです。実際活動しても良いのかという所が大前提で、そんな話を3年ぐらいしていました。先ほどの動画の話ですが、割と脚色も含んだ動画でもあって、どうDIVを楽しんでもらえるかのエンタメの一部と捉えた一種の作品として見てもらえれば。ただ経済的に失敗するなら2回目はないって話はありました。これは真実ですね。

CHISA:本当に赤裸々に話し過ぎて使えない部分が多かったのも真実ですね。


■そして2023年の8月13日に再結成1発目のライヴ「NEVER DIVIDED ,JUST DIVE」が恵比寿リキッドルームで開催されました。チケットは即日完売だったとの事で、この日の事は覚えていますか?

CHISA:勿論覚えていますよ。SEが鳴ってステージに立って、目の当たりするまでは実感してなかったのを特に覚えていますね。こんなに待ってくれていた人がいたんだと改めて実感しました。

satoshi:当然、感動はあったんですが、人生は厳しいなと思いました。DIVの解散後、自分は他のプロジェクトとかもやって来ましたが、それでは来てくれない人達が喜んで笑顔になっていて、同じ音楽なのにこんなにも違うのかと思ったんですよね。それは一体何が違うのかは今でも分からないですし、勿論全てのプロジェクトを真面目にやって来ましたが、DIVだと受け入れてくれるけど、同じキックを踏んでいても喜ぶ人と喜ばない人がいるのをこのステージの上でもう一度教えてもらいました。喜びでもあり苦しみでもある、同時に一生付きまとう問題なんだと思いました。


■そして4月16日に配信音源「SNAKE SKIN」をリリースします。歌詞はCHISAさんとの事で、歌詞の世界観とタイトルに込められた意味を聞いてみたいです。

CHISA:去年の7月にZepp Shinjukuでワンマンライヴをしたんですが、そこに向かう間に色んな問題や、satoshiも体調崩したり、将吾も骨折したりと、別のバンドのツアーも続く中、メンタルは平気だったんですが結構体に出て来ちゃって、ドクターストップがかかるぐらいの状況になったんです。再結成して最初に出した新曲の「Never Divided Just Dive」は、再結成への思いみたいなものを詰め込んだんですが、次はどんな歌詞にしようと思った時に、今回の苦しかった経験を歌詞にしようと思い、苦しかったけど、そこから一皮剥けてもっと強く美しくなりたいというのを、ヘビが脱皮する事にヒントを得て書いた歌詞ですね。


■この「SNAKE SKIN」ですが、DIVでは再結成後初となるヘヴィチューンとの事で、ミドルテンポの中に過去作にはない強烈なサウンドアプローチが印象的な曲です。ギタリストの将吾さんがプログラミングからアレンジ、オールプロデュースまで手掛けた初の楽曲との事で、こちらの曲についてお聞かせ下さい。

CHISA:「Never Divided Just Dive」は自分原曲で、カップリングの「ハラキリメロンソーダ」はsatoshi原曲、「SNAKE SKIN」はそのタイミングでデモはあったんですが、ダークで重たい感じの曲なので、再結成1発目じゃないという話にもなって温めておいた曲でしたね。

satoshi:将吾さんがDIVにこれを出して来たのが驚きましたね。そして面白いとも思いました。DIVのヘヴィチューンはKornのレイ・ルジアー風に叩くとフィットするのが自分の中であって、これは解散前から取り組んでいる事で、細かい話をすると、1サビが終わった後の2Aのセクションは、レイ・ルジアーがメドレーで叩いている何万回も回っている動画があるんですが、そこで披露しているドラムソロのフェーズをそのまま叩いています。今回のメロディとリフに合っていたので、リスペクトを込めてそのまま叩いてみようとトライしたらフィットしました。


■CHISAさんはやはり「ACME」での活動があって、今回のDIVにも新しい息吹を吹き込んでいる感じがします。実際「ACME」での活動で培った事などが反映していると思いますか?

CHISA:めちゃくちゃあると思います。DIV後半ぐらいから既にヘヴィ系のサウンドの曲もやっていたんですけど、そこから僕と将吾がACMEから今に至るまで、色んな試行錯誤があって出せているサウンドというか、地続きになっている感じはします。今でももっと良くする為にとか、最新のトレンドはなんだろうとか常に考え続けている感じです。


■今回「SNAKE SKIN」をリリースして、次の曲がどんな展開になるのか気になったりしちゃいます。

CHISA:実は次の曲のレコーディングも終わっていて、全貌は明かせませんが、逆にDIVしか出来ない事の振れ幅って意味では、次の作品も皆さんの良い意味で裏切る作品が届けられるかなと思っています。


■satoshiさんは、再結成以降は映像ディレク ターとしてもバンドのビジュアルを支えているとの事で、今回の「SNAKE SKIN」でもではMVに出演しながらプロデュースを行ったとお聞きしております。今回のMVのコンセプトを聞いてみたいです。

satoshi:面白い遊びとしては、蛇の視点というのを取り入れているんですよ。後、見る人が見ればすぐ分かると思うんですが、一度、撮影が終わってから、高いレンズを買ったんですが、そのレンズが余りにも良かったので、CHISAさんにお願いして別日にリップシーンだけ撮らせて頂きました。画質が爆裂に上がったリップシーンが追加されたのと、特徴的なのは、アフターエフェクトが多用されている事ですね。「崩壊と構築」というテーマが1つ自分の中にあるんですが、熱の時に見る夢みたいな何が起こっているか分からない、1コマずつシーンが切り替わるみたいなのが僕の特徴だったりします。今回の「SNAKE SKIN」はヘヴィなサウンドなので、それを余す事なくつぎ込んだ感じですね。そういう映像を自分で作っては自分で驚いています。

CHISA:ちょうど先ほどフルバージョンを初めて見たんですが、熱の時に見る夢っていうのが一番合っている感じがしました。トリップというよりは、もうちょっと湿り気のあるうなされている感じの時に見る感じの方ですね。サイケって感じでは無いです。


■そしてバンド史上初となる東名阪主催イベント「夏の行方FES」の開催も決定しました。この主催イベントをやろうと思ったきっかけはあったんですか?

CHISA:去年「波瀾万丈」という対バンツアーを回っている中で、satoshiの病気療養(2024年の大半をsatoshiは「自己免疫性肝炎」罹患のため活動休止していた)もあり、その中100%の力を出せない状況も合って結構悔しさが残ったんですよね。それもあって今度は自分達が主体となって、100%の力で各地の皆さんに改めて見せたいという思いから今回企画しました。


■タイトルの「夏の行方FES」って2012年の1st Singleのタイトルでもありますし良いですよね。

CHISA:DIVって未だに「夏の行方」のバンドみたいに言われるんですよね。ライヴの規模感もこの後に大きくなっていったんですが、未だにそう言われるという事は、ある種の呪縛でもあり、受け入れないといけない曲でもあり、それをワンマンではなく主催にする事によって、この曲を色々な人のものにもっとして行きたいとも思ったんですよね。僕、Zepp Shinjukuでのライヴの時に、照れ隠しもあって半分冗談で、もう「夏の行方」は飽きていんだよねって話はしたんですが、この曲を飽きない為にも、もっと新しい表情を自分でも探して行く意味でも、新しい行方を探しに行くツアーにしたいと思って付けました。


■東京編では、「夏の行方FES-閃光花火STAGE-」特別選出バンド枠も設けておりますね。これからのバンドには夢しかない企画ですよね?

satoshi:「閃光花火STAGE」が開催される期間、Guitar.将吾とBass.ちょびが南米ツアーに行っていていないんですよね。その不在の間にCHISAさんから5月は2人で何かしたいねって打診されていて、たまたまCHISAさんを車で迎えに行っている途中に、こんな事をしたら面白いんじゃないかと突然思いついたんですよね。本質的には、メンバー不在の間の活動の大義名分として何かないかと考えていた一貫だったんですが良い意味で大反響なんですよ。借りているハコがキャパオーバーしそうです。 DIVと一緒にやりたいとか、他の共演者と一緒に出たいっていうリスペクトな気持ちよりも、俺達がリキッドルームに出るんだという強い飢餓感を感じます。これは来年も「夏の行方FES」はやるべきだし、会場はO-EASTで開催したいですね。


■Vijuttokeもこのシーンを盛り上げたい1人なので、こういう企画を設けてくれるのは若いバンドの目標にもなりますし嬉しい事です。

satoshi:思い付きではありましたが、良いイベントにしたいという思いは元々ありますからね。そういう会った事がないバンドが飢餓感や大志を抱えて、DIVや出演バンドを引きずり降ろす気持ちで来る訳ですからね。後、CHISAが考えたテーマが素晴らしいですよ。皆さんの夢だったり野望だったり、色々な気持ちがうごめいていて、1バンドしか出場できないのがまるで線香花火のようですし、さらに一瞬の閃光を持ったバンドがリキッドルームに立てる訳ですから、線香花火の線香が閃光の漢字になっているんですよ。


■先ほど次のリリースの話もありましたが、「夏の行方FES」以降、どんな事を企んでいますか?言える範囲で教えてください。

CHISA:DIVとしてもこれで終われないのと、実は「夏の行方FES」って付けたのも理由があって、このイベントに本当に夏を楽しむだけの気持ちで来た人達をびっくりさせてやろうという新曲を実は用意しています。

satoshi:そして更なる大型ライヴの検討もしています。勿論、この「夏の行方FES」だけでは我々の活動は終わるつもりはないです。


■それでは最後にVijuttoke読者に一言ずつお願いします。

satoshi:「夏の行方FES」の開催に向けて一生懸命頑張っている中、成功に向かって協力してくれる人達が沢山いる事と、出演者の人達の協力が本当にありがたい事だと思っています。昔の僕からすると、いかにして周りを叩き潰してやろうとしか考えて来なかったんですが、自然とシーンのことも考えるようになって来て、今でもDIVの活動を楽しみにしてくれて新曲を楽しみにしてくれる人、ライヴを楽しみに生きてくれる人、会いに来てくれる人、そう言う人達の生活が豊かになるような活動をDIVはして行きたいと思っています。僕の場合は映像の方でも、皆さんの記憶と心と感情に、毒になるか薬になるか分かりませんが良い体験をして頂きたいと思っています。DIVというバンドをやっておりますので、ぜひ名前だけでも覚えて帰ってくれればと思っています。


■それをDIVが言うんですね。

CHISA:「SNAKE SKIN」は、DIVの再結成に至るまでのメンバーそれぞれの活動全てが生かされた曲になっているので、普通に音も良いと思いますし、ライヴ会場でも聴いて欲しいですね。そして「夏の行方FES」は、バンドとしても1つの新しい試みでもあります。ぜひこちらは楽しみにして欲しいですし、その後のリリースの曲も最高傑作な曲が出来ています。今年1年DIVについて来てくれれば楽しい1年になると思いますので、見逃さないようにして下さい。

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Vijuttoke INFORMATION

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≪25年4月号 配信LINE UP≫
4月21日(月)18:00 XANVALA(宗馬 & Yuhma)
4月22日(火)18:00 DIV / HIROTO(Alice Nine.)
4月24日(木)18:00 Vellselk & ORCALADE 対談
4月25日(金)18:00 ZOMBIE

Artist INFORMATION

≪リリース情報≫
■配信シングル「SNAKE SKIN」(作詞:CHISA 作曲:DIV)
2025年4月16日(水)配信開始
「SNAKE SKIN」MV Short Ver.  https://youtu.be/ZIqzdzsxjxg

≪LIVE≫
■DIV ONEMAN LIVE 2025「CHISA生誕祭」
2025年4月17日(木)渋谷PLEASURE PLEASURE

■DIV ONEMAN LIVE『至高のお留守番』
2025年5月17日(土)六本木 CLUB EDGE
 【出演】DIV(Vo. CHISA / spGt. TAKASHI(カメレオ / ギルド)/ spBa. RIKITO(ACME)/ Dr. satoshi)

■夏の行方FES-閃光花火STAGE-
2025年5月28日(水)HOLIDAY SHINJUKU
【出演】DIV((Vo. CHISA / spGt冬真(exCLOWD) / spBa悠人(exHOWL) / Dr. satoshi )
ギャロ / RAN / 進撃のあわけ / ヒッチコック / ミスイ / 鴉-カラス- / リリカ / 透明少女 / 【2nd/A】Re:bellion / The N.I.L
 
■夏の行方FES -大阪編-
2025年7月11日(金)心斎橋JANUS
【出演】DIV / カメレオ / ザアザア / THE MADNA
 
■夏の行方FES -愛知編-
2025年7月13日(日)名古屋ell fits all
【出演】DIV / カメレオ / ザアザア / THE MADNA
 
■夏の行方FES -東京編-
2025年7月28日(月) LIQUIDROOM
【出演】 DIV / カメレオ / ユナイト / 蛾と蝶 / ザアザア / DOG inThePWO / THE MADNA / 
夏の行方FES-閃光花火STAGE-特別選出バンド
※スペシャルゲストあり