
元ヴァージュの遼(vo)とAshmaze.の楽器陣という編成で、昨年9月に始動したAzavana。ハードネスを軸にドラマチックさや憂いなどを融合させた上質な音楽性や痛みを描くことでリスナーの心に寄り添う歌詞、凛としたヴィジュアルなどが折り重なって生まれる彼らの世界観は非常に魅力的で、多くのリスナーから熱い注目を集めている。2月15日に1stシングル「灰色の海を泳ぐホタル」をリリースし、現在全国ツアーをまわっているAzavanaの詩結(g)と諒平(g)の最新の声を、2回に亘ってお届けする。
Interview:村上孝之
――2月15日に、Azavanaの1stシングル「灰色の海を泳ぐホタル」がリリースされました。
詩結:今回のシングルはMVを撮影する3日前くらいに、急きょ曲が変わったんです。ヴォーカルの遼が、やっぱりこっちの曲にしようといって「灰色の海を泳ぐホタル」の原曲を持ってきたんです。その時のデモはかなりラフな状態だったし、しかも遼からイントロでギターのスラップをしてほしいという要望があって、“どう入れるんだ?”という(笑)。スラップは前々からよくやっているプレイ・スタイルではあるけど、こういうアプローチでスラップをするという発想が自分の中にはなかったんです。でも、ムチャ振りに応えたらこういうのも“あり”なんだなということがわかってまた新しいところにいけたし、後になって歌詞とか曲名を見て、自分の中で“ああ、そういうことか”と思いました。