Crack6の原点を彷彿とさせる衝動性と、最新のサウンドアプローチが
融合した、“ライヴありき”の新曲『狂鳴-Resonance-』が完成!
ーーCrack6にとって2025年第1弾作品となるパンフレットDVD『狂鳴-Resonance-』が、ここに完成いたしました。が、時期的にはPENICILLINの方のパンフレットDVD『One Thousand and One Nights』の制作とも微妙に重なっていたとも思われまして、一体MSTRさんはいつのまにこの新曲を作られていたことになるのでしょう?
今回に限らず、制作時期が微妙に重なるのはいつものことだからね(笑)。普段だったらPENICILLINの方のがもうちょっと早く進行してることが多かったんだけど、今年はそこが少しズレちゃったことで例年よりも多少バタバタはしてるのは事実。
ーーPENICILLIN・千聖と、Crack6のMSTR。両者の脳内回路を同時に使っていくことが必要になる場合、そのスイッチングはどのようにされているのです?
完全に重なる場合はさすがに難しいだろうし、そういう事態は避けるようにしてるけど、ちょっと重なるくらいなら普通に切り替えられますよ。よくあるのは、PENICILLINのツアーが始まってて、その合間にCrack6の制作をする必要があるっていうパターンかな。今回の『狂鳴-Resonance-』は、PENICILLINのMV『One Thousand and One Nights』を3月末に撮影してた時期にちょっとずつ何となく頭の中にはイメージが浮かんでいた曲で、実際には4月に入ってすぐ作り出した感じ。
ーー当初、MSTRさんの頭の中に浮かんでいたという“イメージ”が具体的にどのような要素を持ったものだったのか、ということもぜひ教えてください。
この勢いがある音を聴けばきっとわかると思うんだけど、今回の新曲も完全にライヴを想定して作ったものなんですよね。そして、細かいことを考えながら作った感じではなくて、自由に“思いついたまま”作っていった感覚が強かったかな。最初からサビまで全部作っちゃってたし、いつもだとJIRO6(O-JIRO from PENICILLIN)やSHIGE ROCKSと相談して後半のアレンジを決めてたようなところも、まずはふたりに最初のデモを聴かせた段階で「いいじゃん!」っていう反応だったから、家にまた戻って、一人でそのままバーッと構成を作ったんだよね。そこに、冒頭のSEをSHIGE ROCKSが付け足してくれて完成したっていう流れだね。
ーーライヴの空間を念頭に置きつつ、あふれ出てきたアイディアをそのまま詰め込んでいった楽曲というだけあって、この『狂鳴-Resonance-』は全編エキサイティングな仕上がりになっている印象です。
けっこういろんなエッセンスが混ぜて、混ぜて(笑)。そして後半の方に向けてどんどん展開していくあたりも面白いと思いますよ。しかも、今回実はCrack6を始めた頃に思いついて長いこと寝かせてあったフレーズも、18年とか19年越しくらい?で引っ張り出してきて入れたりしてるから(笑)。そういう意味でいくと、この『狂鳴-Resonance-』はCrack6の原点に近い衝動的で尖った部分と、今の新しい部分がうまく交じり合って進化した曲だと言えるんじゃないかな。
ーー間奏で聴ける、ギターヒーロー然としたMSTRさんのソロも聴きどころですね!
いや、まぁギターソロはまぁ勢いで楽しく弾いてます (笑)。そこまで細かいことはしてないものの、ライヴでもはもっと楽しく(笑)でもタッピングって綺麗で良い音色ですよね。
ーーなおかつ、先ほど「ライヴのために作ったもの」とおっしゃっていたとおり、この曲にはオーディエンスが全員でコール出来そうな場面も織り込まれていますね。
そうそう、あれは誰がどう聴いても「みんなでやるでしょ!」っていう部分だよねぇ。詳しいライヴハウス名までは発表してなかったとはいえ、昨年の末の段階で今年6月〜7月に何時どこの都市でやるかっていうところまではCrack6のツアー日程をフライングで発表してたくらいなんで、とにかく今回はそのツアーの場でやった時にみんなと盛り上がれる曲が欲しかったんですよ。まさに、そのための曲が完成して良かった(笑)
ーーちなみに『狂鳴-Resonance-』という曲タイトルは、どのタイミングで生まれたものだったのですか?
これは詞を書いてくれてる小松令奈さんと、いろいろ話をしてる中で出てきた言葉だったと思う。最初の仮歌詞はいつものように俺が書いてて、サビの頭とか何ヵ所かはそのまま残ってるんで、今回の詞はちょっと共作に近いとも言えるんだけど、なにしろこれはライヴありきで作ってるものなんでね。やっぱり、詞でも「お互いに共鳴しあおうぜ!」っていうメッセージをみんなに伝えたかったんですよ。
ーーつまり、このタイトルは必然から生まれたものだったわけですね。
共鳴=Resonanceっていうところから始まって、いろいろ考えていくとライヴって演者側も観てる側も、普段だったらありえないくらいのレベルでアドレナリンを発散してしまうくらいのちょっと特殊な場所じゃないですか。たとえば、俺なんかはステージで知らないうちにどっかぶつけて痣とか作ってたとしても、ライヴやってるその瞬間は「イテっ!」とはならないんでね。お客さんたちの方だって、日常じゃ絶対あんな大声を出したり、飛んだり、跳ねたり、暴れたり、とかも多分してないはずだし(笑)。そういうのってある意味では“狂ってる”というかMADな状態だと思うから、この場合は単に共鳴って表記するよりも『狂鳴-Resonance-』ってした方が、Crack6のライヴ空間っていうものをよりわかりやすく表現出来るなと思ってこのタイトルを選んだわけ。歌詞の中に〈狂い咲く〉〈狂気の花〉みたいなフレーズが入ってるのもそういう理由。
ーーそういえば、曲の途中部分では英詞をシャウトする場面というのも出て来ますが…
あれは俺じゃなくて、TENZIXX (長野 典二 from everset)。TENちゃんはCrack6のライヴで毎回叫ぶことが多いというか(笑)、いわゆる煽り役のポジションを担ってるところが大きいんで。この曲でも俺ではない人にこの部分のシャウトをやってもらいたかったから、あの部分は敢えてまるごと任せたんですよ。若干ツインヴォーカルっぽいニュアンスにもなりつつ、雰囲気的には“feat.TENZIXX ”ってことで(笑)。あと、『狂鳴-Resonance-』のMVを撮ったんだけど、これがCrack6としては約10年ぶりのフルサイズMVで、その中でもTENちゃんのシャウト部分がカッコ良く映ってます。近年のティザー動画とは違って、フルサイズとなるとJIRO6とSHIGE ROCKSの見せ場もあるから、ソロプロジェクトとはいえCrack6のバンド感がけっこう出てる。
ーーなるほど。いっぽう、ヴォーカリスト・MSTRさんとしては『狂鳴-Resonance-』といかに対峙されることになられたのでしょうか。
この曲は言葉数が凄く詰まってるんで、歌うのはちょっと大変なところもあったね。自分で書いた部分も多かっただけに「こんなに詰めちゃダメだよ、俺!」って、歌う自分としては思った(苦笑)。でも、それだけこの曲では今までにないことをやれてるっていうことだと思うから、そういう満足感は高いし、歌ってても新鮮で楽しかったな。
ーーもちろん、このあと6月から始まる全国[Crack6 TOUR 2025(仮) ]では『狂鳴-Resonance-』が主役級の活躍をしていってくれることになると思うのですが、MSTRさんは今度のツアーについてのヴィジョンを今どのように描いていらっしゃいますか。
今回の『狂鳴-Resonance-』という曲がそうであるように、ライヴの場でもCrack6の原点といえる衝動的で尖った部分と、中期以降に生まれて現在まで発展してきたメロディの切なさを重視するような部分、その両方を1本の中にあわせもったようなライヴにしていきたいね。なおかつ、こっちからの発信に対してみんなが共鳴しながら“狂鳴”もしてくれると最高に理想的なライヴになると思う。
ーー歌詞中にある〈このスピードでついてこい〉という力強いフレーズは、先導者・MSTRさんからの熱い想いが込められた言葉なのでしょうね。
ある意味、その言葉が今回一番言いたかったことだね。昭和の男みたいな「俺に着いてこい!」っていう感じで(笑)
ーー素敵です。頼もしい!!
まぁ、逆にこんなこと歌詞でしか言えないわ(笑)。普段の俺は、こんなこと“よう言わん”タイプだから。それに、最近はあんまり強い言葉を会話で使うとすぐパワハラとかモラハラって言われかねない(苦笑)
ーー問題ありません、MSTRさんの導きあってこそのCrack6ですもの。なお、これは追加情報となりますけれど、来たる10月25日と26日にはMSTRがオーガナイズするイベント[Crazy Monsters Halloween Party 2025]が、今年もまた豪華な面々によって行われるそうですね。Crack6は両日とも参戦とのことで、そちらも今から楽しみです。
今年のCrack6は、ここから秋~冬に向けて活発に動いていきますよ。既にやりたいことがいろいろ見えてきてるんで、まずは新曲の『狂鳴-Resonance-』を出して、そこからの全国ツアーを成功させていかないと。ライヴの空間にしかない狂った非日常を楽しみながら、みんなで激しく“狂鳴”しあっていこうぜ!
取材:杉江由紀
撮影:菅沼剛弘
ヘアメイク:北瞳
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5月22日(木)18:00 Crack6
5月23日(金)18:00 石月 努 / inguShA
5月26日(月)18:00 DEXCORE / DIFFERENT:ACCOUNT
5月27日(火)18:00 machine
Artist INFORMATION
■「狂鳴-Resonance-」商品情報
・「狂鳴-Resonance-」Type;C 8,800円(税込)
・「狂鳴-Resonance-」Type;C+メンバー集合アクスタ付きセット 12,100円(税込)
・「狂鳴-Resonance-」Type;6 8,800円(税込)
・「狂鳴-Resonance-」Type;6+メンバー集合アクスタ付きセット 12,100円(税込)
※その他特典付きType;C+Type;6セット商品有
■ツアー情報
Crack6 TOUR 2025 「-狂鳴-Resonance-」
6月14日(土) 高田馬場CLUB PHASE 開場17:00/開演17:30
6月21日(土) 大阪 Yogibo HOLY MOUNTAIN 開場17:00/開演17:30
6月28日(土) 名古屋 ell.SIZE 開場17:00/開演17:30
7月04日(金) 渋谷REX 開場18:30/開演19:00
7月05日(土) 渋谷REX 開場17:00/開演17:30
【オールスタンディング】8,500円(税込/D別)
Crack6 SPECIAL EVENT 2025 「-共鳴-Resonance-」
6月22日(日) OSAKA MUSE BOX
[1部] 開場14:00/開演14:30 [2部] 開場17:30/開演18:00
6月29日(日) 名古屋 静かの海
[1部] 開場14:00/開演14:30 [2部] 開場17:30/開演18:00
【全席自由】6,666円(税込/D別)