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DEXCORE​ HP

L→R Ba.澄-TO-RU- / Vo.架神-kagami- / Gt.梦斗-yumeto-

"俺たちはここに居て、この音楽をやっている"
そんな思いが詰まった 2nd full album「WE WERE HERE」にVijuttokeが迫る!​

■前回「DEX FEST. -2025-」開催直前でインタビューさせて頂きました。今年はどんな1日になりましたか?

架神:これは満場一致の意見ですが、トラブル続きで焦った1日でした。まず外タレのキャンセルから始まり、BLVCKPHOENIXの体調不良で当日出演出来るか分からない状況、そんな中、NOCTURNAL BLOODLUSTの大渋滞で転換時間ギリギリでの到着、Paleduskの機材車故障で大阪までスタッフが迎えに行ったりと、意味が分からない事が起きまくった1日でした。そんな中でNOCTURNAL BLOODLUSTが遅れる可能性が出た時に、ASH DA HEROのボーカルのASHさんが「最悪間に合わなかったら俺らが何とかするよ」って言ってくれたりして心強かったですね。

■実際ライブはどうだったんですか?

澄:そんな事もあり、あまりライブ前に集中で出来ない所もあったんですが、ライブ自体は大きなトラブルもなくDEXCOREらしいライブが出来ましたね。

梦斗:本当に。トラブル続きだけど1分も押す事もないオンタイムという不思議な1日でしたが、それもあって緊張よりもやるしかないって思いましたね。逆にカマしました!!

■今年はお客さんの反応はどうでしたか?

架神:今年はこれまでとはまた違ってジャンルレスな感じだったんですが、 結果的にみんな笑顔で帰ってくれたり、その後のメッセージとかでも出演者みんな良かったと言ってくれて反応は良かったですね。

■結果奇跡のフェスになりましたね!

澄:良かったのか悪かったのか、不可抗力で僕ら次第でっていうのでもないんですが(笑)今後はそんな奇跡は無くても良いですけどね!

 
■早速ですが、2nd full album「WE WERE HERE」の発売が決定しました。タイトルは直訳「私たちはここにいた」。前回タイトルに込められた意味は、ツアーで伝えたいので内緒と言われましたが改めてヒントだけでも聞きましょう!

架神:意味は本当にシンプルで、俺たちがここにいて、こういう音楽をやっているのを、今しっかりと見ていて欲しいという事を言葉通りにタイトルにした感じです。捉え方によってはもしかしたら悲しい意味にも捉えられるかもだけど、別にマイナスな要素は無くて前向きのみの意味ですよ。

 
■YouTube先行公開中の「Place where we belong」の話は前回聞かせていただきました。前回聞けなかった撮影秘話なんかあったら聞いてみたいです。

架神:秘話っていうほどでもないですが、本当に事前告知とかは何もぜず、当日ライブのアンコールで、今からMVを撮るから協力してくれってリアルタイムにその場で伝えて、時間もカツカツでだったのでほぼ1発で撮った感じだったんですけど、その時ファンの反応も割と乗り気だったので良いものが出来ました。

 
■以前、デジタルシングルでリリースした「THE LIGHT」「Savior」「Still alive」は、album ver.で収録されているとの事で、詳しく聞いてみたいです。

架神:構成とかアレンジが変わったというよりは、シンプルに歌い直したい所があったのと、3年前の音源もあるので、最近リリースしている音源に寄せたミックスとマスタリングをし直しました。歌に関しては、俺しか分からないんじゃないかな。ただ感情の込め方が変わっているのを是非聴いて欲しいですね。


■ここからは新録されている音源について1曲ずつメンバーさんにライナーノーツ的な企画で聞いていきたいんですが、まずはM-2「NIGHTMARE」、M-1のSEの雰囲気から、一気に攻めに転じますね!歌詞もまさにぶちまけ!こちらの曲について解説をお願いします。

架神:今まで俺と梦斗が作って来た曲が、ちょっと長めの曲が多かったので、ライブを想定する時に短い曲があったらセットリストにも組みやすいという所で、短くて一瞬で攻める曲が欲しいと思って作りました。詞的には自分の中でキモいと思っている事をぶちまけた曲です。

澄:長いといっても4分、5分なんですが、そういう曲が集まるとライブのセットを組む時に時間内に収めようとするとセレクトに偏りが出ていたので、このアルバムで短い曲が増えた事で、今後のライブの展開とか持って行き方が変わるそんな1曲になりましたね。

 
■M-3の「Abyss」も休ませる事なくミドルテンポの攻めの曲順になっていますが、まさに自虐とも捉えられる歌詞にも注目な所と、作曲が梦斗さんとの事でこちらの曲についてお聞かせ下さい。

梦斗:今回のアルバムは、全体的にやった事がないことをやろうと思って、ここ数年HIPHOPを良く聴いていた事もあって、ベースシンセが中心になるクラブみたいな音と、スネアも軽い疾走感がある感じのイントロからはじまって、ジャンルでいうとブレイクコアのようなメカメカしい事をしようと思って作った曲ですね。割と今回、詰め込んだスケジュールの中で制作したんですが、この曲はさらっと1時間半ぐらいの神がかった速度で出来ました。

架神:基本的には音源を聴いて歌詞はイメージが湧いてくるのですが、この曲はデモを聴いた時に何か苦しみの表現をしたくなったんですよね!


■M-5「Don't let it out of there」は、ドラムのリズムというか、スネアの位置とか面白いですね。

梦斗:自分はMegadethが好きなんですが、もし現代的な感じでMegadethの曲を作ったらどうなるかという感じでこの曲は作りました。イントロもスラッシュメタルよりだったり、DEXCOREの疾走感みたいなのも残しつつ、「[METEMPSYCHOSIS.]」というアルバムを作った時に「REPLACE OUR SOULS」という曲を作ったんですが、今の俺がその感覚のものを作ったらどうなるんだろうと思って作った曲でもあります。

 
■変拍子ではないけど、不思議なアレンジですよね。

梦斗:なんかキモいですよね。(笑)真ん中のトラックパートだったり、現代的要素を足したらこんな曲になりました!

 
■M-6「Others」は、ギターのスケールが不思議に聞こえます。それもあってサビの突き抜け感がDEXCOREにしてはPOPに聴こえます。後、ど頭のギターが面白いですよね。

梦斗:ギターリストが考えないフレーズですよね。俺はDEXCOREのコンポージングされた曲を弾くのに慣れちゃっているから弾けますが、多分普通のギターリストだと難解だと思います。DEXCOREはギターが1人だから、同期を作ったりする時に割り振りとかを考えるんですが、いつもならハモる部分をあえてハモらなかったりしたのは、このバンドにギター1人だと提示したかったんですよね。

 
■架神くん作曲の曲だよね。何か不思議な感じですよね。マイナーの曲調にメジャースケールも感じる所もあったりして。

架神:いつもと同じ感覚で作ってるんですけどね。でも、サビとかは転調しているけどその不思議な感じ俺も分かります。

梦斗:この曲がアルバムの中で1番頭の良い作りをしているなって思います。このアルバムの上位に入るぐらい好きです。

架神:梦斗は初期からやっている「Naked」って曲が好きなんですが、全曲視聴出来るティザーをあげていてそのコメント欄を見ると、「Others」好きな人は「Naked」大好き勢なのかなって。割と初期からDEXCOREを知ってくれている人は結構好きな曲なのかなって思います。


■こういう曲って、ベースラインとか難しいですよね?
 
澄:サビメロは特に聴きやすい曲なので、そこを活かすのにベースは動いた方が良いのか、もっとシンプルにした方が良いのか、その辺のバランス感が難しかったです。下手にやり過ぎても邪魔になるので、ラストのアウトロのおいしいポイントだけはベースラインに拘りました。

 
■M-9「Turbulent Heart」は、少し哀愁もあるようなDEXCOREの別の世界観ですね。ボーカルエフェクトも面白いです。作曲者の梦斗さんに話を聞いてみましょう。

梦斗:常に新しい事をやりたい中で、この曲はDEXCOREの中でも新しい一面だと思います。ギターは特に難しい事はしてないですが、最近聴いている音楽が電子楽器系の曲が多かったので、この曲はそういう電子音を主軸に組み立てたらまた違う一面の曲になるなと思い作りました。世界観はサイバーパンクみたいなイメージで、ライブではギター弾くだけじゃなくて、パットシンセとかを使って遊んでみたいですね。今後こんな曲が増えたら視覚的にも面白い事が出来そうです。

架神:サビとかはいつもの感覚で歌をのせれたんですけど、それ以外の所がこういう曲調に歌をのせた事が無かったので結構悩みましたね。Aメロのエフェクト感とかもまた新しい自分が出せたというか、またこの曲で引き出しも増えましたね。

澄:DEXCOREの中では新しいファンの層を取りに行ける曲になったなと。

 
■M-10「Trace」はサビのメロディと叫びのバランスも面白いし、これこそ静と動ですよね!この曲についても教えてください。

架神:このインタビューが出る頃には公開されてると思うんですが、今まさにMVを制作していて、そこではスーツを着ています。来年10周年を迎える事ですし、このアルバムにかけている所もあって、この曲含めて全てがひっくり返ればと思っていますね。この曲のサビは、過去のデモを聞き直している時にまだ誰にも送ってなかったボツになったメロディがたまたまこの曲にハマった奇跡の曲です。

澄:面白いですよね。ただライブでどう再現するんだろうと思っています。構成も目まぐるしく変わるので!


■ライブで再現できるんですかね?(笑)

架神:そこは全く考えてないです。これは良くある架神あるあるです!(笑)

 
■M-11「P.O.M」は、ミドルのメタルコア感の強い歌詞もまさにといった攻めの1曲ですね!

架神:このアルバムでブレイクダウンが1番好きかもしれない。

梦斗:架神が絶対好きだと思って作りましたね。「PARAMNESIA」を作った時に一気にチューニングがD♯まで下がったんですよ。今後この感じの音程で行きたいのかと思ったので、ギターも持ち変えなくていいなって思ってそのままのチューニングで作りました。HIPHOPにハマっていたから、メタルコアの要素にラップするパートも入れたりして、サビだけは迷いましたが完全に遊び心で作りまくりました。

架神:メタルコア基盤ではありますが、新しい要素という部分では、サビはDEXCOREでは余りやって来なかったような感じでもあって、疾走感もあって、変にクリーンで歌うよりも、シャウトがメインで攻めるような、基盤は崩してないけど新しい感じを出せた曲ですね。歌詞も海外っぽいですよね。絶対にライブでも盛り上がると思います。ツアー途中から再現していくと思います。

梦斗:この曲を作った時に、ちょうど中国のフェスに出たんですけど、そこでトリに出ていたMake Them Sufferに結構喰らって、触発された所はありましたね!そのバンドよりもより重いものを作ってやるぐらいのイメージでした。最後のパートはゲストボーカルを迎えて撮ってみたかったのもありますね。


■M-12「BOOZE」は電子音が強い多種多様な楽曲ですね。「ベロベロ」って単語が歌詞に入っていますが(笑)

梦斗:俺はこの曲好きですね!

架神:電子音をたくさん入れていますが、そこまで押している感じもなくて、とにかくライブで盛り上がる事を想定して作った曲ですね。歌詞も全然意味がなくて、ただただお酒が飲みたいって言っているだけで、そんなバカになれるような曲を作りました。酒を片手にプシューしてから曲はじめたいです!(笑)


■M-14先行MVの「Place where we belong」、タイトルの直訳は「俺達が居るべき場所」ですが、アルバムのタイトルとも共通する所がありますね。

架神:意識はしてなかったけど、結果的にそうなりましたね。このアルバムで今一番自分が言いたい事なんだって思います。

 
■正直自分がこのバンド売れたなと思った「Still alive」の次の曲が気になっていたのですが、M-16「 [ D i s s o n a n c e ]」のSE的な音源からのM-17「Busted piano」この流れがめちゃくちゃ良かったです。個人的にアルバムのラストって大事だと思っていて、最後にこの曲を持ってきた意図を聞いてみたかったです。

架神:これも無意識で、この曲の方から最後に置いてくれって言われているかのような感じで、気づいたらこの曲をラストにしていました。「Busted piano」という曲があるから、このアルバムタイトル「WE WERE HERE」が光る。歌詞は世界が終わるって事をずっと言ってるんですが「世界は終わるけど、俺たちはここにいたんだ」というアルバム通して最後完結するイメージですね。

澄:この曲は「Still alive」含めて、聴かせる系のバラードのポジションになると思いますが、色々なメタルコアのバンドがいる中で、DEXCOREだからこそ出せる曲になったと思います。ヘビーな部分もありつつ、歌重視の曲もあったりと曲の幅が広いのが強みなので、ファンの子たちにもシンプルに喜んで受け入れてもらえる曲になったと思います。

 
■タイトル通り入ってくるピアノというかオルガンの音がめちゃくちゃ良かったです。

架神:曲名通りちょっと不協和音的な壊れたピアノっぽい音を結構入れています。音選びめちゃくちゃ迷いました。

 
■そのアルバムを引っ提げてDEXCORE Oneman Tour 2025 “WE WERE HERE”があるわけですが、今回行くのが楽しみな土地とかありま
すか?

梦斗:初めて行く札幌ですね!国内で飛行機で移動する事なんてなかったから機材どうやって持って行こうかなと!今回のツアーは小さめのキャパでやるので、全箇所もみくちゃにしたいですね!

澄:シンプルに行った事がない土地含め全部楽しみですね。行った事ない土地にどれだけの人が来てくれるのかも興味あるし、初めて来る人が1人でもいれば、それは今後に繋がる何かになると思うので楽しみです。

架神:俺はまだそこまでまだ頭が回ってなくて、、DEXCOREの良さを伝えるのに、ボーカルとして、何をどうやって伝えようとか、プレッシャーでは無いけど、そこに対して頭が一杯ですね。

 
■8月2日の東京のWWW Xに向けて、代表で架神くん、意気込みと思いを伝えて下さい。

架神:全15ヶ所。ファイナルまでの14ヶ所、今回のアルバムの曲を一緒に育てて、ライブでの新曲のあり方を俺たちも学んで、ファイナルでしっかり締めたいのでみんの力を貸して欲しいですね!

 
■それでは最後に今回の2nd full album「WE WERE HERE」ですが、皆さんにとってどんな1枚になりましたか?

梦斗:DEXCOREで作ったアルバムで一番疲れたアルバムです。この苦労が報われるように、このアルバムで何かが変わってくれたらという思いがあります。来年10周年、その10年の節目にとんでもない大きい事があるという気持ちで制作に励んだので、それぐらいの思いが乗っかっているアルバムだというのをみんなにも分かってもらった上で聴いて欲しいです。 

澄:今回の「WE WERE HERE」は、どの曲も楽器の演奏の技術も求められる1枚になっていて、ライブで再現するのもプレイヤーとして追求したいし、そこを再現する事はDEXCOREが認知されるポイントにもなってくると思うので食らい付いていきたいと思います。間違いなく勝負の1枚です。

架神:間違い無く過去一番の最高のアルバムです。自分が好きなどのバンドのアルバムよりも、絶対に俺らのアルバムの方がカッコいいと思わせる自信もあります。もしこれは評価されないんだったら、音楽業界なんて無くなっても良いんじゃないかって思うぐらい本当に自信のあるアルバムなので、早くフルで色んな人に聴いて欲しいですね。それしかないです。

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Vijuttoke INFORMATION

*月刊フリーペーパー「Vijuttoke」配布店舗一覧 http://vijuttoke.com/contents/about/distribution_all/
 
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≪25年5月号 配信LINE UP≫
5月22日(木)18:00 Crack6
5月23日(金)18:00 石月 努 / inguShA
5月26日(月)18:00 DEXCORE / DIFFERENT:ACCOUNT
5月27日(火)18:00 machine

Artist INFORMATION

フィジカルリリース(通常盤)
2nd full album
「WE WERE HERE」
2025年5月20日(火)発売
JRCA-1020B 
¥2,900(税込)

フィジカルリリース(豪華盤) 
2nd full album
「WE WERE HERE -EXTRA-」
2025年6月30日(月)発売
JRCA-1020A 
¥11,000(税込)


▼DEXCORE Oneman Live Tour 2025 “WE WERE HERE”
5月10日(土) 石川 Kanazawa gateBlack
5月11日(日) 静岡 Live House UMBER
5月18日(日) 京都 TRUST
6月5日(木) 新潟 GOLDEN PIGS BLACK STAGE
6月7日(土) 群馬 Takasaki TRUST55
6月8日(日) 神奈川 Music Lab. 濱書房
6月19日(木) 福岡 LIVE HOUSE OP’s
6月21日(土) 広島 CONQUEST
6月22日(日) 岡山 CRAZYMAMA 2ndRoom
7月3日(木) 北海道 Sapporo Crazy Monkey
7月5日(土) 盛岡 Morioka Club Change
7月6日(日) 宮城 Sendai LIVE HOUSE enn 3rd
7月25日(金) 大阪 Shinsaibashi CLAPPER
7月26日(土) 愛知 IMAIKE 3STAR
8月2日(土) 東京 Shibuya WWW X