
VTuber企画第二弾!今回はヴィジュアル系バーチャルシンガーソングライター「詩泉」をPICK UP!ヴィジュアル系は新しい形に!
■ヴィジュアル系 × VTuber「詩泉」さんですが、まずは自身のご紹介をお願いします。
詩泉:初めまして、詩泉です。生きる苦痛を詩に変えて、唄い奏でることを真情とするシンガーソングライターです。本日はよろしくお願い致します。
■2023年にヴィジュアル系にまつわるアーティストが集うオムニバスシリーズ「NO VISUAL, NO LIFE」に楽曲およびデザインの提供等で参加しております。そのきっかけは何だったんでしょうか?
詩泉:もともと2018年から2019年に(現在とは別名義で)世界初ヴィジュアル系VTuberとして活動していました。当時はバーチャル業界も若く、V系VTuberは約三人、音楽活動は僕一人。あの頃は病気療養で一度足を止めたんですけど、同じ道で再スタートするべく準備していたとき、企画に出会いました。
24年の第4弾ではジャケが、#V系ファンアートで活躍されている緋-aka-さんで、僕も特に好きなクリエイターさんだったこと、普段仕事でもバンドのデザインワークをしているので、その面でもお手伝いさせてもらいました。
■2025年の8月にデビュー作「Epitaph ep」をデジタルリリースしました。その中でMVにもなっています3曲をPICK UPしたいのですが、まずは「VIRTUAL IZ DEAD」、かなりのダークな世界観が詰まった楽曲。こちらの曲について聞かせて下さい。
詩泉:VTuber業界の後ろ暗い部分を象った風刺曲です。この世界は華やかに見える一方で、業界ノウハウの成熟度や社会構造には課題・歪みがあると言われています。良いニュースも悪いニュースにも暇がないんです。
こういう皮肉やBEEF性は最近のHIPHOPシーンの役どころですけど、ロックの反体制をバーチャルシーンで発揮している人は少ないので、挑戦の意図もあります。僕個人の実体験もあり、それをロックの初心として据えることは、初期衝動を忘れないという戒めです。
■そしてこちらの曲には総勢22名がコーラスに参加しているとお聞きしています。前号で特集させてもらった「響缺リタ」さんも参加しているとの事で、改めて詩泉さんからこちらの件について詳しく教えて下さい。
詩泉:前名義の頃、当時でも異質だったV系VTuberという存在を応援して下さった方々に音楽で恩返ししたく、そこから企画が始まりました。自分が療養中の間にV系とVTuberを繋ぐリタさんや、海外でもV系を掲げるアーティストやコミュニティが大きく形成されていたことに感銘を受けて、知り合いにも少しずつ声をかけていきました。光栄です本当に。
■もう1曲「THA SUDDEN DEATH」もMVとして配信しておりますが、こちらもまた激しく壮大感もある曲です。こちらの曲についても聞かせて下さい。
詩泉:限りなく自傷に近い遺書、だと思います。今にして言えば……。幼い頃から家庭や教育環境の問題で死に直面する体験は多いんですけど、どうしようもないときこそ、詩をしたためることに意味があるんです。僕にとっては。
自傷とは、今を生きづらい人が必要に応じて選ぶ対処の一つだと思っていて、人によって意思は違うと思いますし、行為を推奨するわけでもないですけど、僕は詩を書くという所作を通じてその代替行為をしている感覚があります。5年以上前、そういう自分の死の瞬間を想って書きました。
■ラストPICK UPする「珪砂海」は、また他の2曲とはアプローチが違う曲ですね。こちらの曲についても教えて下さい。
詩泉:これは亡くなった友に手向けた曲です。V系の世界を教えてくれた親友で、初めて僕の歌を褒めてくれた人で。自分と同じく重たいものを抱えていた人なんですけど、いつか自分の曲を作ったら真っ先に届けたいと思っていました。
去年の春、彼が一番愛したベーシストが旅立たれ、友達を二回も失ったような感覚に胸が締め付けられ、衝動的に書きました。僕はエレクトロニカやポストクラシカルといった音楽も好きで、今回はその引き出しに気を配って作りました。届いてたらいいなぁ。
■YouTubeの1st Teaserにて、詩泉さんの活動理念が記されており、非常に共感をしました。こちらの理念について読者に改めて伝えて下さい。
詩泉:V系とVTuberの各世界で起こる、色んなパラダイムシフトがあります。例えば『V』の字はV-ROCKを表していたものが、今はVTuberやVRを差す意味に変わったり、映像作家やデザイナーが作り上げるMVやアートが、生成プロンプトの追求に置換されるといったことであったり。
僕はその批評の最前で、分水嶺になってもいいと思っています。深遠なるV系の歴史を、すき間産業的に生成物で穴埋めするべきではないと感じますし、シンギュラリティを盾に、バーチャルな文化を目先のビジネスにするべきでもないと思います。それぞれの体験価値は転倒可能で、テクストにどう向かうかが問われる時代です。どちらも非現実をこそ愛しているはずですから。
■今後の詩泉さんが目指す場所とは?
詩泉:昔、hideさんが「完璧なCGで自分を作って、いつの間にかフェードアウトして入れ替わって、でも音楽や見た目はそのままhideとしてやる」と仰っていたんですが、夏のSanrio VFesで実施された、hideさんのメタバースイベントは未来を感じました。最新の表現を活かしたV-ROCKを現ミュージシャンの方とクロスさせてみたいですね。
カルチャーが続くには新しい人の流れを作るほかありませんから、いま波があるバーチャルからもV系の火を強くしていくことに尽きます。もっと曲を書きます!歌います!
■それでは最後にVijuttoke読者に一言お願いします。
詩泉:始動に花を添えて下さった方々、リスナーさん、そしてこれを読んで下さっているあなたに心より感謝を。学生時代から見てきたVijuttokeに、まさか自分が憧れの先輩方と共に載れる日が来るとは思っていませんでした。幸福なことです。僕はソロアーティストですが、サウンドは5人組バンドの熱量を重視しています。ぜひこのライブ感を音源で体験してみてほしい。ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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10月20日(月)18:00 ミスイ
10月21日(火)18:00 詩泉-CiXEN-
10月24日(金)18:00 DEZERT
Artist INFORMATION
●詩泉「Epitaph ep」
01 Epitaph
02 VIRTUAL IZ DEAD
03 THA SUDDEN DEATH
04 珪砂海
05 sixehtaced (demo) (DL版限定)
各社サブスクリプションおよび公式ショップにて販売中
Streaming:https://www.tunecore.co.jp/artists/CiXEN
BOOTH:https://nitmoi.booth.pm/items/7347932
Bandcamp:https://cixen.bandcamp.com/album/epitaph-ep
●各種リンク
詩泉 OFFICIAL X:https://x.com/CiXEN_X
詩泉 OFFICIAL YouTube:https://www.youtube.com/@CiXEN-OFFICIAL
楽曲ストリーミング:https://www.tunecore.co.jp/artists/CiXEN
ニトモワスタジオ:https://nitmoi-studio.com/