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<第50回>

星:俺が編集部に言ってるのは、「情報を得る為の雑誌ではなく、有料雑誌というのはそこにアーティストが出ることによって、アーティストの価値がさらに高まるような、そういうブランド価値の高いものにしなさい」って。雑誌が売れないっていう時代でも紙の質を落としたりとか、一切させないようにしてる。ウチ、撮り下ろしが多いのは、ホントは編集費とか削りたいところだけど、それもほとんどやらせてないかな。「良いものを作れ」って。昔から「売れるものを作れ」って言ってないんだよね。

●良いものを作れ?

星:そう、それはずっと言い続けてる。

H:それはどこのジャンルでもそうですよね。

星:その方が残るから。売れることばっかり考えてるとおかしくなるから。良いものを作るっていうのは、昔のように部数では勝負出来ないけど、ブランド商品みたいな感じで、そこに出ることによってアーティストの価値が高まるようなものにしたいな、と。昔は雑誌に出るっていうのはある種、知名度をあげる為のツールだったと思うんだけど、今は違うと思うね。知名度を上げるっていうよりも、自分たちのブランド価値を高めるもんだと思ってる。「Zy.」はそういう位置づけでやってますね。

H:素晴らしいですね~。

●星子さんからバンドへの希望とか、HIZUMIくんへの希望でしめたいと思います。

星:取材前に話してたんだけど、D'espairsRayの熱心なファンの方がいて、一緒にカラオケでヘビメタを歌ったりもしたんだけど、その人、D'espairsRayのアルバムを10枚くらい買って持ってるのよ。何するのかなぁ?と思ったら、「いいバンドなんで聴いてください」って、みんなにタダで配ってるの。凄いなぁと思って……そういう人がいるんですよ。っていうことは、草の根運動じゃないけど、そういうふうに一生懸命やる方いて、初めてバンドって長く残れるんだよね~と思ってて。もう10年だよね?未だにそういう一生懸命な人がいるって凄いことだよね。

H:ありがたいですね。

星:その人が誰だかも知らないだろうし、僕も初めて会った人だったからビックリしちゃったよ。僕にとってのD'espairsRayって、こういう人に支えられてるんだよねって思う。そういう人がいて、バンドって長く活動出来るんだよねって思った時に、D'espairsRayもそうだし、ヴィジュアル系っていうシーン全体が本当に良い人達に支えられてると思ってる。だから海外からも、ジャパン・カルチャーとして認められてるんだなって。その中でD'espairsRayが認められてるんだなって気がするんで、頑張って欲しいなって思います。

●HIZUMIくん個人に対しては何かありますか?

星:人間として出来てるなぁって思うんですよ。呑んでも大騒ぎするわけでもないしね、いやいやながら呑んでるわけでもないんだよ。で、フツ~に帰る(笑)。

H:酒呑むとワーッって盛り上がる人いるじゃないですか?俺、ああいうペースに飲まれるのがダメなんです。

星:さっきも言ったけど、30代、40代のオヤジたちと「ヘヴィメタル飲み会」っていうのの会員になっちゃったんで、そこに今度HIZUMIを連れていって、だいたい二次会はカラオケになるんで、D'espairsRayをかけてそこで熱唱してもらおうと思います。

H:絶対イヤです!(笑)。

●HIZUMIくんから星子さんへ。

H:なんかバンドをやってる人間も雑誌を作ってる人間も……作ってるものは違うんですけど、結局どれだけ良いものを作れるか?ってやってると思うんで、それを崩さないで……あと何年あるか分かんないですけど(笑)。

星:やっぱりそこか!

H:今のまま続けていって欲しいですね。

星:頑張ります!

H:あと長生きしてください。

星:長生きします!(笑)。


<完>