
現在無期限活動休止中のDのヴォーカリストであると共に、ソロ・アーティストとしての活動も行っている浅葱(ASAGI)。彼の最新シングル「天輪獄」(2026年7月3日)は、太陽からの使者であり、罪人を処刑する金烏をテーマにした世界観やアグレッシヴかつテクニカルなサウンド、エモーショナルなヴォーカルなどが有機的に作用し合うことで、非常に魅力的な1曲に仕上がっている。浅葱の音楽に対する情熱の深さをあらためて感じさせる「天輪獄」を軸に、彼の音楽家としての資質の高さや音楽に取り組む意欲的な姿勢などを掘り下げたインタビューを、前後編でお届けする。
Interview:村上孝之
――続いて、「天輪獄」のカップリングの「黒琉烏異怒蘇(こるゔぃぬす)」について話しましょう。
浅葱:「黒琉烏異怒蘇」は20年前に出した「Corvinus」(2006年9月)という曲の和バージョンです。僕のソロ・デビュー曲で、今回は金烏という3本足の烏がテーマじゃないですか。“Corvinus”というのも“烏”という意味で、烏がテーマだったんですね。今回、金烏だからというのと20周年ということで、20年前の曲を和アレンジにして「天輪獄」のカップリングに入れると、より烏の世界を伝えられることができるかなと思ったんです。それで、20年前のデータに和楽器のシンセを追加して、歌詞を古語に置き換えて歌い直し、タイトルも「黒琉烏異怒蘇」にしました。