
2023年9月3日にアリス九號.が無期限活動“凍結”となったことを機に、本格的なソロ・ワークをスタートさせたHIROTO(g)。ソロ・アーティストとしての活動に加えて、HIROTOのもとには絶え間なく仕事のオファーが舞い込む状態になり、アリス九號.の活動休止後も彼は充実した動きを見せてきた。だが、その裏側でHIROTOは苦悩や葛藤を抱いていたという。そんな苦しみを乗り越え、現在の彼は非常にいい状態で自分自身や音楽と向き合うことができている。2026年前半のHIROTOの活動について話してもらう予定だった今回のインタビューは、結果的にアリス九號.の活動凍結後にHIROTOが辿った道のりが語られる場となった。そんなインタビューを、2回に亘ってお届けする。
Interview:村上孝之
――今日お話をうかがって、今のHIROTOさんがすごくいい状態で活動されていることが分かりました。
HIROTO:それはある種バンドが止まってよかった部分だなと、めっちゃ思いますね。30代後半から今の40代に入るまでの期間の活動をしている中で、最近は10年後の50代が見えてきたかもしれないと思うようになってきているんです。なんか、楽しくなってきたんですよ。僕は本厄なんです、今年。僕は神事ごととかを結構ちゃんとしてるタイプなので、毎月お払いにいったりしているけど、本厄というのは“本当の役目”という意味なんじゃないかなと思ったんです。今は本当にそういう感覚があって、自分はギターを持って、この人生でやることがあるなと感じている。世のために……と言うとおこがましいけど、自分がこの世界に還元できることがあるなら、還元したいという気持ちになっています。