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別冊 club Zy.[vol.3] vistlip
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別冊 club Zy.[vol.3] vistlip

2013-10-22 12:00
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    撮影:菅沼剛弘 / インタビュー:西村綾乃
    Photographs by Takehiro Suganuma / Interview by Ayano Nishimura
    [2012年6月掲載]

    第1回:夏休みの終わりが世界の終えんに シングル「B」が生まれるまで
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     ――7月4日に、新シングル「B」が発売されますね。作曲は瑠伊さんですが、どんなイメージで制作をされたのですか?
    瑠伊 メンバーがそれぞれ思う、夏っぽい曲を書いてきて……って言われて書きました(笑)。夏で思い浮かぶことって、僕は2パターンあるんです。ひとつは明るくてワイワイしている感じ。もう一つは夏が終わっちゃうさみしい感じで。後者のイメージをふくらませて書いたのが今回の「B」です。夏休みが終わるときってさみしいじゃないですか。頭に浮かんだのは、夏休みの最後。8月31日の午後7時を回ったころ。長かった休みの最後の夕焼けを見て切ないなぁって。でも明日からの学校ではみんなに会えるんだなって、さみしい中での少しの希望っていうのかな。
     みんなに会えるのが希望って、どれだけさみしい夏休みだったんだよ!
     ホントだね。

    ――歌詞は智さんの書き下ろしですよね。
     はい。夏休みが終わるところから、なぜか世界の終わりへと話がふくらんでいっちゃいました。
    瑠伊 いきなり壮大な物語になったね。
     でもオレも曲を聴いたとき最初に、夏の終わりを感じたんだよ。曲の中のところどころにあるさみしさにそれを感じたんだと思うんだ。
     曲のド頭からそうだよね。
     だから曲の最後は歌に「ザザッ、ザザッ」て、電波に障害が入ったみたいな音をかぶせていて。終わる感じ、世界が終わりますっていう雰囲気を出しているんです。

    ――なぜ世界が終わるっていうことを描こうと思ったのですか?
     これはみなさんが注目されていることだと思うんですけど、2012年って世界が終わるって言われているじゃないですか。(※マヤ暦で2012年は世界終えんの年とされている)

    ――そうなんですか?
     え、知らないの?

    ――いつですか?
    Tohya 12月の27日くらいだよね?磁場が逆になっちゃうんですよ。逆になっちゃうことはもう確認されていて、逆になると、ミニ氷河期みたいなのが訪れて…。ミニだから、オレらギリギリ生きられるみたいなんですけど。
    Yuh 氷河期でも生活できるよう、進化してモンスターみたいになっちゃうんだよね。人間が。
     進化してモンスターになるの?人間が??
    Yuh 寒くないようにあちこち毛が生えたりするんだよ。で、爪も伸びちゃうの。
     そういう磁場の話とかもあって、ノストラダムスの大予言(1999年7月に人類が滅亡すると説いた)のときとは違って、もっと現実味を帯びた世界の終えんが予告されているんですよ。オレ自身、そういうのがすごく好きなんで、曲からふくらんだイメージと重なったので、終えんが「B」のテーマになりました。終わってしまうんだけど、どう生きていくか……っていう。終わらせないための希望っていうのは、あまり深みがないと思っていて、どうせ終わるんだからって気持ちになるし。人間は予言とかじゃなくても、寿命とかでいつか死ぬわけじゃないですか。だから、終わるためにどうあることが望ましいかって…。

    ――悔いなく終わるために、どんな自分であることが望ましいと思う?
     あー。歌詞じゃないけど、ストップウォッチを使うかな。まだ終わらないぞ!!って。
     終わるときか…。よくみんな言うのは、普通に寝ていたいとか、痛くないようにしたいとかだと思うんだけど、オレは起きてたいね。
     あぁ、そうだね。どんな絶望的な痛みとか、熱さ、寒さかもしれないけどで全部体感したい。だって死ぬときにしか体験できないんだから。うぁー、すごい!!!って。
    Tohya そんな余裕あるかな…。話を戻そうよ。
     何でしたか?
    Tohya 世界が終わるとしたら…ですよ。
    Yuh 何でもできるの?何でもできるなら、オレは終わらせないヒーローになりたい。巨大な隕石みたいなのが飛んできても、地球に寄せ付けないようにはじいちゃったりして。こいつが世界を救ったんだっていう人になったらすごくない?!
     もっと現実的なのないの?まぁ12月だから、いるとしたらこたつの中でしょうね。
    Tohya 僕は家族と過ごしますね。みんなでこたつに入ってね。仕事もやめちゃってさ。みんな無職だねってー話して(笑)。で、テレビ見ようかってテレビつけたら、世界が終わるって放送がされてて、なんかイヤだね、DVDでも観ようかって(笑)。
     あぁ、いいねぇ。なんか。オレは、いつか必ず礼を言おうと思っている人に連絡をしますね。

    ――それは今じゃダメなんですか?
     え、それは今言うと、あんまり意味がないから……、そのとき、世界が終わるとしたら言います。あのとき、こう思っていましたって。
    瑠伊 オレは、安全そうなところに逃げたい。
     瑠伊はいつもそうだよね。
    瑠伊 だって……。安全なら家の中でもいいんだけどさ。少しでも可能性のあるところに行きたい。海の中とかはダメかな。
    Yuh 地球がなくなるんだよ?だいたい海なんて沸とうしちゃうんじゃないの!?宇宙とかに逃げたら?もうナメック星(※ドラゴンボール)に行くしかないよ。
     オレも助かろうとはするだろうけどさー。でも助かった結果どうするかだよ。
     いいじゃん。苗を植えようよ。
     
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