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お太いのがお好き♡について
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お太いのがお好き♡について

2021-02-26 07:12
  • 7
先日投稿した「お太いのがお好き♡.musical」という動画について、お話します。


要するに、この前(5年前)ベクター兄貴がやってたやつと同じやつです。
https://ch.nicovideo.jp/Vector_Mars/blomaga/ar965287

動画の感想を語る某コミュニティで「音MADについて詳しくないので語るのが難しい」という意見があったので、その道標として解説を書いてみました。が、書いてる途中でそのコミュニティが無くなったため単に自分の動画を語りたい人になってしまいました。

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・使用曲
1992年ロンドン公演版『お熱いのがお好き(Some Like It Hot)』より、"Overture"です。
もともと72年版がオリジナルで、この92年版はリメイクに当たりますが、ちょっと駄作感のあるオリジナルにくらべて勢いがあって良い感じです。

聞いてもらえば分かるように、曲を破綻させない程度に早回しして使いました。この手の、オーケストラ曲を早回しして使うメリットは2つあると思っています。

・音MADのテンポ感にあわせる

ゆっくりな曲の音MADもたくさんありますが、音MADのボリュームゾーンである音ゲー曲等はテンポが速いものが多く(主観)、そういう耳で聞いているとオーケストラで演奏したような曲はかったるく聞こえがちです。最近は原曲のテンポ感を生かした構成を作ろうと心がけているのですが、この音声を作った当時(2年くらい前)はそういう考え方をあまりしてなかったので、音楽として成立するギリギリの1.15倍速で流しています。これ以上少しでもテンポを上げると破綻します。

・テンポの揺れを抑える
これが結構大きいです。生演奏の音楽はDTMと異なりテンポがナチュラルに揺れまくるので、特に映像を作るときにリズムに合わせた動きをコピー&ペーストで作れないという問題点があります。今1拍10フレームだったのが、次の拍では12フレームになり、また次の拍では11フレームで…というのを全音手作業で修正しないといけないんですね。しかしながら、例えばこれを2倍速にすると、10~12フレームの3択で揺れていたのが5~6フレームの2択になり、都合33%の作業量カットにつながるわけです。あと映像が速いと単純に目が追いつかなくなってなんとなく合ってるように見える効果もあると思う。

こんな感じなので、皆さんもオーケストラ曲を弄るときはテンポを速くするという選択肢を持つのがオススメです。

さて、少し触れたように、この曲はもともと2年くらい前に作って183になっていたものでした。それをわざわざ引っ張り出してきたのは、今年の秋にブロードウェイで本作のリメイクが予定されていることを知ったので、それに間に合わせたいという気持ちがあったからです。まあ予定通りオープンするかどうかは怪しいけど、ぜひ見に行きたいですね!

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・映像
 ごちゃごちゃした動画が作りたいなあというのが今回のコンセプトです。この手のミュージカル曲はいろんな曲がくるくる入れ替わるメドレーみたいになっていることが多い(オペレッタ形式といいます)ので、それをまとめ上げるのが難しいんですが、今回は開き直ってごちゃっと詰め込んだみたいな動画にしてみようというわけですね。まあ、この曲はオペレッタ形式では無いのだけども……
私一人の力では発想が貧困なので、見ての通り色んな所から構想をパクっています。

・導入

『大草原の小さな家』をイメージ。1枚の画像から無理やり3D空間を作ってるので草原が歪んでいます。一応それなりに工夫したのだけどどうしても歪みが気になるので、逆に歪みを強調して「そういう効果」とすることにしました。ジョジョ7部でジャイロが馬のクセを増幅して競り合いに勝ったときと同じやつですね。このテクニックは精神の安定に役に立ちます。
後の展開に備えてここでは落ち着いた寂莫感のようなものを出したかったんだけど、ライティングが単調で不安になったのでどこからともなくスポットライトに差してもらいました。すでに演出プランが怪しくなっています。


・シーン1


みんな大好きれむちゃのわるわるバトルのパクリです。

このれむちゃの動画もそうだけど、分割素材を動かすとき、手の振りとかはゆるいイージングにする、またはイージングをかけないのが常套手段ですが、今回はキツめのイージングをかけました。このあとICGの脳が割れて虹を排出する必要があるので、これでガンギマリ感が出ていると良いのですが。

・シーン1.5

ICGの脳が割れていろいろなものが出てくる。UDKをうにょんと伸ばすのがやりたかった。
ここで後ろでくるくる回ってる棒のようなものは、『コーラスライン』フィナーレで出てくるアレです。

↑これのバックにあるやつです

↑素材配布

もともとはマケドニアにするつもりだったけど、虹と色が混ざって訳わかんなくなってしまったのでこれに変えました。舞台演出を知ってるとこういうときのアイディア出しに役立つので、みんな舞台を観に行こうね。

・シーン2

打ち上げられたRMAが振ってきて背景になる。背景+文字+素材画像というのは音MADでは非常にオーソドックスな構成ですね。ここで背景の参考にしたのが『クッキーのクッキー☆』というゲームです。

背景をこのゲーム画面っぽくすれば上手くつながるじゃんと思って作っていたんですが、できたあとに全然ゲーム画面と違っていることに気づきました。どうもパネポンと記憶が混同していたみたいです。記憶違いには気をつけよう!


↑7010兄貴が得意なことでおなじみパネポン

・シーン2.5

もともとは「野獣先輩がカルタになる」という構想で作っていた場面です。ただここは切り替えが早くて何がなんだか分からなくなってしまったので、「野獣先輩が種となり、イキスギの木、『イキス木』が生える」というシナリオで行くことにしました。よく見ると、背景が夏→秋→冬→春になっていて、芽吹きを表現しています。
左上のカルタ文字は消しても良かったんですが、無いと寂しく見えてしまったので、もはや何の脈絡も無いのですが残してあります。野獣先輩とカルタとの相性は絶対に良いと思うので、またリベンジしたいですね。

・シーン3

クルクルNSDRが灯火になり、街並が現れる。ちなみに街並はいらすとやです。この画面は2015年ブロードウェイ版『パリのアメリカ人』を意識して作りました。この作品は『コーラスライン』等と並び、私が完璧だと思うミュージカルのひとつです。


2015年版『パリのアメリカ人』の特徴として、バラバラの書き割りが集まってきてひとつの背景になるという場面転換演出(かっこいい)がありますが、動画内でもそれをやろうとしています。ただテンポが速いのもあってあまり生きなかったのが残念。

・シーン4

工場ステージ。もちろんこれはアヘダブ兄貴の『こうじょうけんがく』を見てて思いつきました。『キンキー・ブーツ』でドラァグ・クイーンたちがベルトコンベアで運ばれてくるシーンも少し意識しています。

↑アヘダブ兄貴


↑『キンキー・ブーツ』。この曲がフィナーレであってほしかったのだが…

ヘルメットかぶったRUDKを作るのがかわいくてよかったです。けっこう前にクッキー☆キャラに帽子をかぶせるブームみたいなの無かったでしたっけ? クッキー☆のアニメはそこまでコマ数が多いわけではないので、帽子をかぶせるくらいの加工はわりと手間もかからずにできるのでオススメです。

・シーン5

エロゲのOPっぽいシーン。というか『オトメ*ドメイン』のOPを全然パクりました。あと百合のリースをあしらったんだけど潰れてよく分からなくなってしまった。





↑エロゲにはこういうSDキャラが出てくるのだ

今回の動画を作るにあたり、いちばんの収穫は「腐向け淫夢を使う」というアイディアでした。ワンポイントで使うに留まらないポテンシャルを秘めていると感じたので、みなさんもやってみてはいかがでしょうか。

・シーン6

五線譜パート。当然これは織部兄貴のアレですね。実は初めてやる演出だったのでやってて楽しかったです。コメントで「流れる方向逆じゃね」と言われて、たしかに……と思いました。でも逆にするとどうにも不自然になるのでなかなか難しいねんな。


・シーン7

Have a nice day~ After Effectsでまずやりたいことと言ったらトラッキングだよね。で、やってみた感想としては割と簡単にできてしまうのでもうちょっと手作り感を残したいよねと思いました。青空をBBで抜いて前景にするテクニックは有用なのでまた使うと思います。
ここ「Have a nice day」じゃなくて、もともとの歌詞のとおり「Some like it, We like it, You like it,」とMGRとかに歌わせたあとに「今日もいい天気」にしたほうが、語尾で「キッ」の韻を踏んでいて良いんじゃないでしょうか。誰かお願いします(他人事)。

・シーン8

すべてがICGの脳に回収され、冒頭に戻っていく。いわゆるソナタ形式で言うところの「再現部」にあたるパートですね(適当)。冒頭との対比を作るため、ディスコ調のライティングに入ってもらいました。ここで使っているオーバーレイはNYD2018のKarakuri Spiritsの映像で使ったのと同じやつです。色々あるけど結局これがいちばん使い心地が良いんだよね。

↑3:07~ 振り袖姿の野獣先輩が演芸場でディスコダンスを踊るシーンです

・ラスト

ソナタ形式で言うところの「結尾部」にあたる集合写真。チョコレートハート→クッキー☆→クッキー☆☆1期→2期→3期→クッソー☆2作→クソクリの順に登場人物が増えていきます。地味なくせ作業量はけっこうあるので、こういうのを作るのがいちばん勇気がいります。これ作る決心をするのに30分くらいかかりました。

・サムネ

毎回サムネを作ってるときがいちばん楽しいという説がある。今回のサムネは原作映画ポスター(下図左)を加工したのち、日本語版DVDのロゴ(下図右)をくっつけて作りました。こうして見比べてみると、"O"の字を無理やり組み替えて"A"にしていたりするのが分かりますね。

「and her bosom companions」はもともとの紹介文にあった表現ですが、「親密な相手」くらいの意味で、おっぱい(bosom)とはたぶん関係ないと思います。

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いかがでしたか?(クソブログ)
MAD作者は技術公開をしたほうがいいという意見があり、私には公開できるほどの技術は無いのだけど、こうやって書き連ねていれば誰かの着想のヒントになることはあるんじゃないかな、と思いながら書きました。そうであったら嬉しいなと思います。音MADは発想が無ければ作ることができないので…………。

それでは、最後まで見ていただきありがとうございました。

低温化





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はえ〜すっごい
1ヶ月前
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なるほど
1ヶ月前
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解説があると2倍おいしい
1ヶ月前
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作り込みが細かくて毎回関心しますねえ!
知らないミュージカル作品知るきっかけにもなるのでこういった解説はどんどんやってほしい
1ヶ月前
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低温化兄貴のクッキー☆MADほんとすき
解説ありがとナス!これからも体調に気を付けて毎秒投稿しろ
1ヶ月前
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これ読んでからまた動画観たら更に面白くなった
1ヶ月前
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ホモは博識
1ヶ月前
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