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メガネの紹介シリーズ~其の2 メガネの素材による違い
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メガネの紹介シリーズ~其の2 メガネの素材による違い

2020-05-05 15:00
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日に日に暑さが増してきていますが、皆様如何お過ごしでしょうか?

 ここ10年近く私の中での流行語大賞は「暑い!!」です
 
どうやら今年も一番沢山発する言葉は「暑い!!」になりそうです。思えば25年くらい前までは気温が30℃に達したゝ゛けで大騒ぎしていた時代。懐かしく思います。
 懐かしいと言えば、昔はメガネフレームと言えばセルロイドか鼈甲が主流だった様に思います。今回はメガネの様々な素材に関して書かせて頂こうと思いますが、各素材の深堀は追々当該シリーズの中でする事として、先ずは多岐に渡る素材の一部を紹介させて頂きます。

【こんなにあった!?メガネフレームの素材】

プラスチック(アセテート)→現代の主流はコレではないでしょうか?
 良い点として軽い・安い。メガネを製造する側も加工しやすい・色を付けやすい等があります。
 難点としては強度・耐久が金属製フレームより劣る事や、熱に弱い事(一般的には60℃が限界とされています)です。フレーム寿命は早いものだと2年程度です。

②昔のプラスチック(セルロイド)→数十年前までプラスチックフレームと言えばコレでした。
 良い点として、アセテートを凌ぐ弾力性があり顔に馴染みやすく、硬質故に強度があり、独特の艶が美しいと評判でした。
 難点としては発火性が有り、素材の匂いが鼻につく事。加えて汗や紫外線での変色や、経年劣化でのひび割れです。
 ワシントン条約で輸出入が禁止されて欧州や米国で使用禁止になった事もあり、製造メーカーの激減で目にする機会も減りました。劣化速度はアセテートとあまり変わらないので、寿命も僅かにセルロイドの方が長いとは言われますが、私の体感では大体同じ位です。

③ 鼈 甲 (べっこう)→玳瑁(タイマイ)と言われるウミ亀の甲羅の事で、こちらも昔は非常によく使われた素材です。
 良い点として人間の爪と同じく主成分がタンパク質で構成されているため肌になじみやすく、肌に触れた際に感じる『しっとり感』は人工素材では出せないと言われています。
 加工面でも水をつけて熱を加えればくっ付くので、万一折れてしまっても付け直すことが出来ます(専門店での修理推奨)、加えて磨き上げた際の美しい艶も人気です。
 難点としてはワシントン条約で輸出入が禁止された為、どのランク帯(詳細は下記◎からを参照)であろうと鼈甲自体が大変高価になりました。また加工には高難易度の技術がいるので、専門の職人がハンドメイドで製造します。職人の数が減っていることも相まって値段が張ります。フッティング(掛け具合)調整だけでも数千円は掛かります。

 寿命は手入れ次第で一生使えますが、汗や水で艶が直ぐ無くなるので、装着した後は必ず乾拭きをしなくてはいけません。ですから水洗いは禁止。洗浄機投入など禁忌の行いです。
 また虫が食べてしまうので、長期保管の際は防虫剤も一緒に入れなくてはいけません。鼈甲表面の艶が無くなったり、表面が変色したり剥がれてきた場合は磨き直すこと(専門店推奨)で、元の色艶・状態に戻すことが出来ます。当然磨いていけば細く・薄くなって耐久性も落ちてきますので、その場合は新たに鼈甲を足して付け直せば元の様に使えます。

ーーーーーーーーーココから下はメタルフレーム(金属製)の一部を紹介---------

④ニッケルクロム合金→ニッケルを8~9割とクロム・鉄・錫を混ぜて作られた合金です。利点は腐食(錆)に強くメッキ無しでもフレームとして使用が可能です。難点としてチタンの比重4,5をはるかに超える当該合金の比重8,6が、メガネを掛けた際に重いと不評です。またニッケルが金属アレルギーを引き起こしやすい物質であることから、現代ではチタンフレームにお株を奪われています。 

⑤ チ タ ン →上記の通り比重が4,5と軽く(鉄は7,85)、プラチナ(白金)や金と同程度の耐食性(錆や腐食の起こりにくさ)を持つ金属です。メガネフレームとしての利点は、軽い・頑丈・弾力性が有る・アレルギーが起こりにくい事です。
 難点としては加工が大変で、プラチナや金よりは安いですが、メタルフレームの中では値が張ります。とは言え使い勝手の良さから人気は高く、今やメタルフレームの主流となっています。

⑥ 形状記憶合金→ニッケルとチタンを原子比率1:1で混ぜた合金です。純チタンと同程度の耐食性を持ち、変形しても加熱をする事で元の形状に戻る性質があります。利点としては、この性質のお蔭で多少の衝撃が加わったり、変形しても元に戻る事です。
 難点としては、この性質故にフッティング(掛具合)調整が大変難しい事(大体不可能)です。特に度の強いレンズを必要とする人は、レンズの厚みが増す分重い眼鏡になります。その場合はフッティング調整をしないとズリ落ちやすくなる訳ですが、形状記憶合金はそれが出来ません。
 また形状記憶と言えども無敵ではなく、過度な衝撃や金属疲労でフレームが痛むことは有ります。

⑦金(ゴールド)→令和2年5月現在、40年ぶりとも言われる高値を付けている金属。空気中では浸食されない(錆びない)永遠の輝きを保つ資産価値の高い代物です。実用性としては錆びないのが嬉しいですが、比重は純金の場合19,3と重く、メガネの素材には柔らかい過ぎるので銀・銅・ニッケル等を混ぜた合金(18金や14金)として使われています。資産価値の高さや錆びない利点を考慮しても、金縁メガネは重量故に実用向けではなく、もはやオシャレの一環・趣味の域だと思います。

この他にも銅とニッケルを混ぜた合金のサンプラチナ(SMP)や、プラチナと呼ばれる白金(PT)に金メッキ(GF)等、様々な素材のメガネフレームが存在します。


【今回ご紹介するメガネ】

 今回紹介するのは鼈甲(べっこう)メガネですが、皆さんにとって鼈甲の印象は如何でしょうか?やはり御年を召された方が掛けるイメージでしょうか?

 鼈甲には種類があり、ザックリと分けますと、白甲→オレンジ甲→白茨布(しろばらふ)甲→黒甲→トロ甲→茨布甲→並甲となります。一番高価なのが白甲で、矢印の順番でランク(値段)が下がってきます。それぞれのべっ甲はネットで検索できますので、興味の有る方は調べてみて下さい。デザインや、どの種類の鼈甲を使うかで印象は全く異なりますから、値段は抜きに考慮した場合、全年齢層で愛用出来ると思います。
 
 それでは今回も私の所有するツーポイント(縁無し)メガネの画像と、チョットした解説を持ちまして記事を締めくゝらせて頂きます。



ツーポイントの鼈甲眼鏡画像(レンズが分厚いですが、ガラスでは無く、プラスチックです)


 この眼鏡は白甲を赤く染色した『染色鼈甲』と黒甲の中でも混じりけの無い『真黒甲』をくっ付けたテンプルを使用しています。金具には貴金属を使い、画像では分かりにくいですが天然の金剛石を埋め込んでいます。
 因みに染色鼈甲は赤色だけではなく、緑色や青色等他にも多々あり、個人的な印象ですが、金具はホワイトゴールド(wg)を使用している物が多いように感じます。
 購入した当時のテンプルは画像よりも太かったのですが、何回か磨きをかけていますので、少し細くなってしまいました。


テンプルを裏側から見た画像


 一般的にはレンズの止めネジの余剰分は切り落とすのですが、この眼鏡は各パーツを繋ぐネジ部分にも貴金属を使用しているので、勿体なく感じた私は切り落とさずに先端をカバーで覆ってもらいました。
 尚、鼈甲は劣化を防ぐために表面をコーティングする事が出来ます。コーティングをすると鼈甲の艶を保つための磨き直しが不要(数年ごとの再コーティングは必要)になる反面、鼈甲特有の肌触りは失われてしまいます。


【締め括り】

 今回の記事で鼈甲眼鏡の多彩なデザインの一端を知って頂く事で、少しでも興味を持って頂けましたら幸いです。他にも数本のデザインの異なる鼈甲眼鏡を所持しているので、このシリーズが続いて機会がありましたら紹介していきます。
 次回は大正ロマンと銘打って、レトロメガネのコレクションを紹介したいと思います。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーおわりーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


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 私の居住する田舎では大手の眼鏡販売店であっても鼈甲眼鏡が店頭には並んでおらず、店側にリクエストをして複数本取り寄せてもらった中から選んで購入するという手間が発生します。
 遠出が好きではない私は致し方なく我慢している訳ですが、都会との差を感じてしまう今日この頃です。
11ヶ月前
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