十文字曳参のヲタコンテンツ批評
critique.001「ヲタ評×進撃の巨人」


謎の巨人が闊歩する世界、人々は城壁都市に閉じ篭り家畜のような安寧を貪っていた。守りの壁が崩れる時、地獄のような世界で少年エレンは巨人の駆逐を誓う。2013年絶望アニメ筆頭、進撃の巨人の魅力とは!?

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進撃の巨人(1) (少年マガジンKC)


というわけで始まりました、『十文字曳参のヲタコンテンツ批評!?』
記念すべき第一回目は、アニメ進撃の巨人なんですが・・・・・・今更これって批評する意味ある? と思わず疑問になるくらいの流行よう。
巷じゃポストエヴァンゲリオンの呼び声高く、ジャンプでやってる某海賊マンガよろしく各種解説考察本もじゃんじゃか出てる現状なんですが、まぁやります。仕事ですから!

アニメ、進撃の巨人の魅力と言えば、まず第一にアニメーター殺しの超絶立体起動アクション。フランス、ドイツの城塞都市をモチーフにした石造りの街をビュンビュン飛び回る様はまさに和製スパイダーマン。
超絶アクションの代償にしばしば紙芝居現象が起きるけど、そこはご愛嬌。いいじゃない、テレビ版で映画クオリティー出してるんだから。文句がある人はDVDで修正されるだろうからそっち買いなよ!

ところで、この手の大ヒットアニメが駄目な人もいるでしょう。かく言う僕も、「はいはい進撃の巨人ね。凄いんだってね。知ってる知ってる」と敬遠してた一人だったりする。
でもさ、今や巷は空前の進撃ブーム。某アングラコスプレ界隈を覗いて見れば、あっちにミカサ、こっちにリヴァイ、そっちにリヴァイ、あそこにもリヴァイってリヴァイ兵長人気ヤバすぎ! なんであのタラちゃんみたいなのが人気あるの? っとお思いの方、そりゃ見るっきゃないよ。最初はさ、「はいはい、女の子に人気のドSキャラね」なんて思ってたけど、悔しい事に今や立派なリヴァイ推し。

そう、悔しいけど面白い。それが進撃の巨人だ。ヘタウマな絵、くどい台詞に青臭い考え。
最初は全部鼻についてイライラするんだけど、見てる内にそれがドラマの中で生きてくる。人間関係とキャラの伏線、人間味として出てくるんだよね。いやぁ、食わず嫌いしないでちゃんと見てて良かったよ。

と、語りだしたら止まらない。多くの魅力と謎を孕む怪作。それが進撃の巨人ってわけだ。
ま、今更僕がこんな評論をするまでもなく、賢明な皆さんはとっくに視聴済みだと思うけど、まだって人は騙されたと思って見てみなよ。これがなかなか面白いんだから!




十文字曳参103.jpg(じゅうもんじ えいさん)
アニメ、マンガ、ノベル全般を愛する孤高の評論家。
作家、文筆家としても活躍する。
ぬこPの依頼で「ヲタクの評価」のコメンテーターに就任。
「CoTri(当チャンネル)」と「ヲタクの評価」のコラボ企画として、
不定期で色々な作品について語る予定。


ヲタクの評価(テスト運営中)
http://yuruwota.myplayers.jp/


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十文字曳参 著
SDイラスト こたつねこ

企画 こたつねこ(ぬこP)
配信 みらい図書館/ゆるヲタ.jp
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