十文字曳参のヲタコンテンツ批評
critique.004「ヲタ評×てーきゅう」
亀井戸高校テニス部四人娘の繰り広げる日常系非日常コメディー。三分枠アニメの頂点に輝く珠玉のスーパーハイテンションギャグコメディーの魅力とは!
てーきゅう
知ってる? てーきゅう! 見ている? てーきゅう!
という事で第四回目。前回のKAKUSENくんに続き今回も三分アニメ。知名度で言うと断然こっちが上でしょう。残念ながらと言いたい所だけど、てーきゅう、面白いんですよねーこれが!
本作はコミックアース・スターで連載中の漫画てーきゅうのアニメ化作品。あまり馴染みのない雑誌だけど、ツタヤが出してる雑誌と思っておけば大体OK!
数多の雑誌が生まれては消え行く中、この雑誌も同じ運命を辿るかと思いきや、三分アニメ枠をずらっと押さえ、低予算ながら高クオリティーかつ他社とは違った斬新かつ度胸のある企画を打ち出して成功を収めてきている、言わばアニメ界の期待の新星、それがアース・スターブランドだ!
実際、てーきゅうは連載開始後五ヶ月にしてアニメ化決定。他にもまんがーる!、ヤマノススメ、世界でいちばん強くなりたい! 等多数の作品をアニメ化している。
その中でもてーきゅうの成功は目覚しく、三分枠でありながら、既に三期が決定し、2013年秋現在絶賛放送中というわけだ!
てーきゅうの魅力はなんと言ってもハイテンションで繰り広げられる馬鹿馬鹿しいまでのギャグの連打。大抵のショート枠及び日常物は流し見出来る緩い作品が多いけど、てーきゅうにはそれが通用しない。
放送が始まったらきっちり正座して、全神経を集中して視聴しないとあっという間に取り残される。いや本当、怒涛の勢いなんだってば!
三分しか時間がないけど原作のネタは削りたくない。じゃあどうする? 倍速で喋ればいいじゃん! という頭の悪い発想の元(最高の褒め言葉!)繰り広げられるギャグは見る者に息つく暇を与えない。
テンポが速いとそれだけ無茶なギャグが利くし、そもそもの原作からして新人類の存在を疑わせるぶっ飛んだ出来だ。そうこれがギャグ、ディスイズギャグと言っても過言じゃないおバカのラッシュラッシュラッシュ!
アニメ文化の発展と共に視聴者の要求が鰻上りに上がっている昨今、低予算で作れるショート枠はまさに宝の宝庫。
そういう意味でてーきゅうは2010年代を象徴するアニメ作品と言える。と、小難しい話はさておき、まだ見てない人は一期からDVDを買いましょう! そしたら四期が決まって僕はウルトラハッピーだよ!
十文字曳参(じゅうもんじ えいさん)
アニメ、マンガ、ノベル全般を愛する孤高の評論家。
作家、文筆家としても活躍する。
ぬこPの依頼で「ヲタクの評価」のコメンテーターに就任。
「CoTri(当チャンネル)」と「ヲタクの評価」のコラボ企画として、
不定期で色々な作品について語る予定。
ヲタクの評価(テスト運営中)
http://yuruwota.myplayers.jp/
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十文字曳参 著
SDイラスト こたつねこ
企画 こたつねこ(ぬこP)
配信 みらい図書館/ゆるヲタ.jp
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