【ヲタ評×帰宅部活動記録】
上下関係のしがらみを嫌って部活動を避けていた安藤夏樹は、ひょんな事から帰宅部に入部する事となる。クソアニメ? とんでもない! これぞ至高のギャグアニメ、帰宅部活動記録の魅力とは!
帰宅部活動記録 Vol.1 [Blu-ray]
最初はクソアニメだと思ってたんですよ・・・・・・
という事で、第八回。
ここ三回程新番組を題材にしたので、ここらで一息。
夏アニメを評論したいと思います!
『帰宅部活動記録』
文字通り帰宅部が活動する様を描く日常コメディー。
冒頭でも書いた通り、「あーはいはい、今期のクソアニメ枠ね」と一話で切っちゃったんだけど、後でアニメフリークの友人から大叱責を食らい慌てて視聴し直しました。
面白い。
嘘だと思う人、12話まででいいから見てみて下さい!
ってのは冗談だけど、本作は間違いなく2013年夏アニメ最大のダークホース。
本作品、名前だけなら聞いた事のある人も多いはず。
というのも本作品、声優の棒読みっぷりが話題になって各種まとめサイトで紹介されたりしてました。
実際、主人公は勿論主要メンバーその他モブに至るまで尽く棒、棒、棒。勿論オープニングとエンディングも棒。(OPを歌ってるのは登場キャラ声優の方ではありません)
イマイチなキャラ絵、ありきたりな設定、キャラが判別できない棒読みボイス。以上の理由であっさり一話切りした人は僕だけじゃないはず。
はい、これは十文字曳参最大のミスティク。棒読みとアニメの面白さは関係ないってサムライチャンプルーで学んだ筈なのに・・・・・・
と、前半はネガティブな部分を書いたけど、結論から言うと面白い。
唐突ですが、世界には二種類のクソアニメがあります。救いようのないクソアニメと、最高のクソアニメ。帰宅部活動記録は間違いなく後者です。
番組放送中に不意打ちの騙しエンディングが入るなんて日常茶飯事。外見や設定とかけ離れた役割を演じるキャラクターは逆に新鮮で、個々が放つ独特の残念さと棒読みボイスが合わさって本物の女子高生を見てる気分になってくる。
志村後ろ的な鉄板ギャグと人を食ったようなトリッキなーネタの両刀使いは見る者を飽きさせないし、いまいちな絵もよく見るれば作画が崩れる事はなく、寧ろ作品の残念さを演出する為に意図した物だと分かる。実際、本編では作品の不人気をネタにしたりと、スタッフ側がクソアニメ感を演じている事が分かる。
惜しむべきは、巧妙すぎるクソアニメ演出で一話切りする者が続出した事。こんな事を言うのは評論家失格だけど、帰宅部活動記録は何で面白いのか分からない。
全てにおいてクソアニメの性質を備えながら、二話三話と見ていくうちに見るのを止められなくなる。乙女新党が歌う棒なOPもキャラクターの棒なセリフも、それこそがリアルな少女の声なんだと気づくと愛おしくてしかたなくなる!
見た事あるようで見た事ない、駄目なようで逆にあり。
これが嘘だと思うなら、三話まで! それで駄目なら切っていいから。
とりあえずDVD、買ってみようか?
十文字曳参(じゅうもんじ えいさん)
アニメ、マンガ、ノベル全般を愛する孤高の評論家。
作家、文筆家としても活躍する。
ぬこPの依頼で「ヲタクの評価」のコメンテーターに就任。
「CoTri(当チャンネル)」と「ヲタクの評価」のコラボ企画として、
不定期で色々な作品について語る予定。
ヲタクの評価(テスト運営中)
http://yuruwota.myplayers.jp/
十文字曳参 著
SDイラスト こたつねこ
企画 こたつねこ(ぬこP)
配信 みらい図書館/ゆるヲタ.jp
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