【ケルブレ小説】久我山家の日常・その2
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【ケルブレ小説】久我山家の日常・その2

2016-12-18 21:27
    この小説はケルベロスブレイドの二次創作小説となります。
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    久我山家の日常・その2

    Mama and Papa were laying in bed~♪」
    Mama and Papa were laying in bed…」
     早朝の公園を、歌いながら、ふたりの女がランニングをしている。率先して歌っているのは久我山椎名。ノリ良く歌いながら軽快に駆けている。それに続くは、クーガー・カレルレン。
    既に汗で体は濡れ、這々の体といった感がある。
    「~Tell my mom I've done my best!」
    「~Tell my mom I've done my best……はぁ、はぁ。もーだめだ……」
     歌が終わり、ランニングに小休止が入る。椎名は流石なもので涼しい顔をしているが、クーガーは息も絶え絶えでへたり込んでいた。
    「はい、クーガーさん。ポカリスエットです」
     久我山七瀬がスポーツドリンクをクーガーに差し出す。それを受け取ったクーガーは、一息に半分以上を飲み干した。
    「師匠……予想はしていたことだが、鈍りまくっているな。あの、裏社会で名を馳せた、人斬りクーガーがこの体たらくとは」
    「んなこと言ったってよぉ。剣客はとっくに廃業してるんだよ。鈍りもするだろ」
    「私は傭兵はほぼ廃業状態だが、毎日トレーニングを重ね、体は鈍らせていないが?」
    「うっ」
     痛いところを突かれ、クーガーは言葉に詰まる。嘗て、裏社会で敵なしと言われた剣の使い手も、こうなっては片なしである。
    「というか、なんだよ、あの卑猥な歌は!」
     このままでは形勢不利とみたクーガーは、話の矛先を変えるべく、話題の転換をはかった。あの卑猥な歌、というのは勿論、先程のランニングの際に掛け声代わりに歌っていた歌のことだ。全編英語の歌詞ではあるが、内容はちょっとここでは邦訳に困るぐらいに卑猥な内容を含んでいる。
    「なんだ、とはなんだ。この歌は映画『フルメタル・ジャケット』で海兵隊の新兵が士気を高めるためにランニングの際に歌っていた歌だ。ランニングといったら、これしかないだろう」
     割合無趣味な椎名ではあるが、映画には少しうるさい。特にB級映画に関しては、マニアの域に達していると言ってもいい。
    「士気を上げるためったぁ言うが、オレは別にベトナムにいくわけじゃねぇぞ!」
     そして、クーガーも映画にはそこそこに詳しい。引きこもってネットで映画ばかり観ていたのだから、詳しくもなろうというものだ。
    「クーガーさんには、それくらいの覚悟が必要だ、ということだと思います」
    「とはいってもよぉ、七瀬ちゃん」
     七瀬も味方ではないと知ると、クーガーの尻尾はたらりと下に垂れてしまった。
    「よし、小休止終わり。次は筋トレ、いくぞ!」
    「えええ~、まだやるのかよ……」
    「いいんだぞ、止めても。その場合、我が家のネット回線は風前の灯火だと思ったほうがいいがな」
    「鬼だぁ~」
     もはやどちらが弟子でどちらが師匠だか、全くわからない状況である。
    「クーガーさん、がんばってくださいね!」
    「お、おう……!」
     七瀬の励ましで、なんとか続行の意思を保ったクーガー。芝生の上に移動した椎名の方に、すこしふらふらしながら着いていくと、不承不承、筋トレに取り掛かるのだった。

     尚、やたらと胸のデカい女三人が汗だくでトレーニングする姿に、多くのギャラリーが騒然となっていたという。
        ――――――――――――――――――――――――――――――――――
    ヤバイ、特にオチがない…!
    ま、今回はここまでで。                   echo 2016/12/19 19:38
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