本好きの下剋上 コミック版を読んだ感想
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

本好きの下剋上 コミック版を読んだ感想

2019-10-22 16:20
    やぁ、Здравствуйте!
    イグノランスです。

    文章書く練習がてら感想文を書こうと思います。

    今回は『本好きの下剋上
    今アニメ化もされてる作品ですね。
    コイツの漫画版、第二部の2巻まで読んだ感想です。


    あらすじ
    本須麗乃(もとすうらの)さんは非常に本好きで、ありとあらゆる本を愛していた。しかし地震により本が崩れ、下敷きとなって亡くなってしまう。
    気がつくとファンタジー世界で暮らすマインという病弱な平民の少女になっていた。
    マインとなった本須麗乃さんは本を探すもなかなか見つからず、それどころか文字自体ほとんど普及していない。
    ようやく見つけた本も貴族向けの本で手が届かない。
    「無いなら作るしかないじゃない」マインは決意した。


    本当に本須さんが亡くなってるかは謎だけど、だいたいこんな感じ?
    さて、私が読んだ感想ですけど……
    端的に言うと『世界観をしっかり作り込んだ良作』って感想ですかね?
    一応『なろう系』に区分されるものでは有るけど、
    なろうっぽさは少なく純粋に『異世界へ行ってしまった人の話』といったお話だと思います。

    ここまで読んでいると
    『異世界へ行ってしまった人の話』=『なろう系』
    って思う方も多いかもしれませんけど、私から見ると少し違う。

    私から見た『なろう系』の特徴もまたいつかまとめようと思いますけど、
    この作品は『なろう系』のような全能感が非常に薄い。
    (無いわけじゃないし、鼻につく部分もあるといえば有る。)

    具体的に言うと
    ・マインの体は極度の虚弱体質で要介護状態
    ・元からすべての力を有してるわけではなく徐々に人脈や技術を得ていく
    ・あくまで元の世界の知識を持っている現地人でしかない

    といったところですかね? まぁネタバレ避けてるから違和感もありますけど。

    この中で特に他の『なろう系』と違うと私が感じた部分は一番最後の部分。
    確かに他の『なろう系』も現代知識を持っていて土人に対して無双する、みたいな描写が多いです。
    端的に言うと馬鹿な社会、馬鹿な権威者をその世界では異常とも呼べる現代知識や授かった能力でねじ伏せ、世界から称賛されるって形ですね。
    それが『なろう系』の気持ちの良いポイントであり、なろうが気持ち悪がられるポイントではと感じます。

    特に主人公が最初に不遇な目に合う物ほどこの特徴が顕著に現れていると思います。
    つまるところ、能力を理解できない無能な奴らに虐げられた主人公がやがて力を行使して叩き潰す「ザマァ」って感じの流れ。
    この特徴は本好きの下剋上でもでてきますけど……
    (現実社会の鬱憤が爆発した妄想にしか見えないので気持ち悪がられるのも納得)
    この手の作品だと『能力』ではなく『知識』による無双だと非常に難しい、
    というのも、ちゃんと物を調べることができる人間が作品を作る分には良いのですが……
    その技術の根本に何があり、どうしてそうなるのか理解していないのに表面だけ使う作者が多く、矛盾やそもそも土台ができていないパターンが非常に多い。
    「いや、それ無理だろ」とか「で?何が改善されたの」という感想に行き着くわけです。

    例えば、刀が出てくる話だと「鉄を打って固くして刀の形状にした物」と「本物の刀」じゃ完全に別物ですし、そもそも刀で戦う意味は非常に薄い。
    科学だってそう、『なろう系』以外でも言えたことですけど、科学をよく分かっていない人間が無駄に最新科学を使った結果、もはや魔法以上に法則無視したオカルト以外の何物でもないなにかになってしまっていることが多い。
    特に量子力学が関わると顕著です、ぶっちゃけ普通の小説でも「何そのオカルト」って作品が非常に多い。
    量子力学には未解明な点が多く、不思議な現象なども多くありますが、何でもできる魔法ではありません。
    青春ブタ野郎は内容自体は嫌いじゃないけど、この問題が顕著で見続けられなかった……
    たぶん読んでる人は「創作だし仕方なくね」って感想を抱くと思いますし、私も多少なら仕方ないと思います。
    というか面白ければそれは正義です。
    ただ、戦略物や知識による無双の場合、根底が『現代知識』で有り、面白さもその技術による物です。
    つまり、技術がそもそも矛盾だらけだと面白さより前に違和感が出てきてしまうわけです。
    まぁ、ツッコミを入れて楽しむっていう楽しみ方もありますけど、それって目的と違うんじゃないかな……とおもうわけです。

    ではなぜこういった問題が起こるのか、端的に言うと作者の理解力不足です。
    もっと言うなら……あくまで予想ですけど、作品を作る際にネットで表面だけ調べて使ってるだけなので、それに付随する技術や問題点などを全く知らない、考えないで良い所取りしてるのではないでしょうか?
    この手の作品は色んな作品の表面上をつまんでくっつけたパッチワークのような作品、他の作品を意識してひっくり返しただけの作品に落ち着くことが多いです。
    そして体裁すら整えられないため矛盾が多く、他作品を参考にしてきた場合劣化版でしかない事が多い。

    長くなりましたが『本好きの下剋上』の場合どう違うのか。
    あくまで私の感想ですが、他の『なろう系』と違い表面上の知識を持ち込んでいるわけではない。
    要するにWikiで表面コピペして「はい完成!』ではない。
    キャラクターはあくまで転生してしまった人間でその場で何かを検索できるわけではない。
    ようするにPCの無い我々と同じようにその場ですべてを調べられるわけではないので、あくまで持っている知識で対処していっている事が他の『なろう系』とは明らかに違う点です。

    つまり知らないことも有るし、必要な物も現地の技術や物資ではなかなか手に入れられず、思うように進まない。
    失敗もするし、そもそもその世界に存在しない物であるため理解してもらうのも難しい。
    この部分が他の『なろう系』とは明らかに違う部分です。

    こう書くと違和感あるかもしれませんが、他の『なろう系』だと脳内にWikiが入っている人間が多いです。
    作者の『頭がいい』人のイメージが『知識がある』人なんでしょう。
    失敗も少なく、次々と知識や技術で世界を改革していく。 それこそデメリットの全く無いプロメテウスの火のような……完全に神を超えた何かの所業です。
    はっきり言って荒らしなんかと同じ、物事の基盤が見えていない小中学生レベルの発想。
    多分ですが、本好きの下剋上の題材を他の作者に投げた場合
    本を作りたい → 紙を作りたい → 邪魔やバカにする人間が現れる
    → 邪魔されながらも道具を用意する → 即座に広まる(識字率や出版技術無視)
    → 多額の利益 → 邪魔したやつがこびてくる → お前バカにしたよな? → ザマァ

    こういった流れになると思います。
    なんならこの先紙の量産から魔法の札のようなものを開発して無双していくかもしれませんね。

    閑話休題
    つまり、元々あった世界に新しい技術を入れる苦悩のようなものがちゃんとあり、その世界で生きているという生活感のようなものがちゃんと表現されている。 そういった作品だと思います。

    そのため、『なろう系』が好きな人から見ると一々挫折や説明、寄り道が多くテンポが悪い作品であり盛り上がり(ザマァと思える部分)が殆どないつまらない作品
    でしか無いと思います。

    実際派手さにはかけますし、明らかにアクション作品ではありません。
    何が楽しいかと言われると難しいが、なんとなく好きといった感じの作品。
    もっというと空気感や世界観を楽しみたい人にはおすすめの作品といった感じです。

    寝る前などにのんびり漫画を読みたい方はいかがでしょうか?


      追記:ここまで書いておいてなんだけど、それほど面白いかと言われると……
         まぁなろう系とは経路が違うんじゃないかという事を書きたかった。
    広告
    コメントを書く
    コメントをするには、
    ログインして下さい。